Published on 08.07.21
【グアム】機内持ち込みできる吸入器や食事について…アレルギーっ子の海外旅行仕度術
アレルギーでも海外に行きたい
わが家の双子のひとりは「喘息と食物アレルギー」、もうひとりは「じんましんと食物アレルギー」。
食物アレルギーはエビやカニなどの甲殻類がアレルゲンで、2才6ヵ月から完全除去食をしていました。
あのころは「旅行なんてとんでもない」と、国内旅行すら躊躇していました。
でも、やっぱりどこかへ行きたいという思いは常にあって、ネットで調べたりしているうちに「行けるんじゃないか?」と思えてきました。
日本ではお菓子をくれる年配の方も少なくありませんが、欧米では知らない人から食べ物をもらうなんてありえないこと。
機内食では宗教上の除去食もあるし、ベジタリアンミールもあるので対応できそう。
グアムの友人に聞くと「グアムだってアレルギーの人はいるよ」と。そりゃそうですよね。
現地での食事は、レストランでアレルギーがあることを伝えるために、パソコンで名刺サイズにアレルギーがあることを英語で記し何枚も印刷しておきました。
あとは常備薬や吸入器を持っていけば、なんとかなるんじゃないか。
スケジュールは、半日のツアーを1回だけ入れることに。あとは、移動しやすいレンタカーでのんびり島内観光。
日本人が経営する小さなコンドミニアムに泊まり、プライベートビーチでゆったり過ごす。
よし、計画はバッチリ。あとは、病院へ行ってクスリの調達です。
スプレー式吸入器は機内持ち込み禁止
当時、子供が服用していたのはスプレー式の吸入タイプの喘息薬でした。
プラスチックのケースにシュっと吹いたあと、子供が吸うタイプ。
本来は直接口をつけて吸うのですが、小さな子はタイミングを計り息を吸うということができません。それで、いったんケースに吹くのです。
ところが、あの同時多発テロ以降、スプレー式の機内持ち込みができなくなったのでは…
航空会社に問い合わせてみると「スプレー式(ガス)はゼッタイに持ち込めません」とつれない返事が。
しかし、「このクスリが必要なんです。喘息の人は飛行機に乗れないのですか?」と食い下がると「調べてお返事します」とのこと。
翌日、返事の電話が来ました(さすが日本の航空会社)。
ところが「同じ効能で粉のタイプならいいですが、ガス式はダメ」といわれてしまいました。
じつは粉のタイプもあるんです(上の写真にある「フルタイド」というクスリ)。
これも同じく吸入するのですが、先に書いたようにタイミングよく吸えないのです。
粉のタイプは自分の力で吸い込む感じなので、小さな子供にはムリなんです。
携帯できる「メッシュ式ネブライザー」
ああ〜。出発まで10日しかない!
飲み薬だけじゃ不安なので、再度かかりつけの先生に相談に行くと「こんなのが出たんだけど」と、「ネブライザー」という液体のクスリを超音波振動で霧に変える吸入器を見せてくれました。
「これなら電池式だし使い勝手はいいよ」
おお! 病院で使うネブライザーは大きくて音もウルサイけれど、これならコンパクトで音も静か。
「これください!」「はい、2万4000円」
高い…でも、グアムでは二度と病院にかかりたくないし、喘息の治療はこれからも続くので思い切って購入しましたよ。
この吸入器は、機内持ち込みでも大丈夫。おかげで、グアム滞在中も喘息の予防治療ができました。
食事も無事クリアできました
レストランでは、オーダー時にアレルギーのカードを差し出すと店員さんが「オーケー!」といって大丈夫なメニューを教えてくれたり、わざわざ厨房へ持っていってアレルゲン除去食を頼んでくれました。
キッチン付のコンドミニアム「ピア・リゾート」に宿泊していたので、朝はシリアル、お昼もコンドで食事を用意。
当時のアメリカの冷凍食品は、日本よりも細かい原材料名が記載されていて便利でした。
ひとりぶんのトレーに主食とおかず、デザートまでセットになっていたり、脂肪分ゼロカロリーのものから、ベジタリアンミールまでありました。
滞在中は喘息も出ず、もうひとりの息子もじんましんからアトピーに移行しそうだった肌がなぜかとてもキレイに。
特別海に入ったワケでもないんですけど不思議です。
思わぬ出費になりましたが、オムロンのメッシュ式ネブライザーはとても便利でした。
毎日の予防の吸入に加えて、発作時にも使えます。なにより自宅で治療ができるようになり、夜間救急へ行く頻度が極端に少なくなりました。
現在は除去食も解除となり、喘息もなりを潜め、よっぽどのことがないと発作はでません。
クスリは袋にまとめて万全の準備を
クスリは、子供ひとりにひと袋でまとめるといいですよ。
飲み薬には一包ずつ薬の名前を書いて透明の袋へ入れておくと、なにを入れたか一目瞭然。袋に子供の名前を書いて、かならず機内持ち込みにしましょう。
ここで注意ですが、日本の薬の名称は製薬会社がつけていることもあります。
アメリカの名称と違う場合もあるので、日本の病院(薬局)でお願いして渡航先の名称を書いてもらうか、成分を教えてもらい英語で書くと、万が一渡航先で病院にかかったときに安心です。
そのほかにも、グアムで売っている綿棒は大きめなので、赤ちゃんサイズを日本から持っていきます。消毒薬をしみこませた脱脂綿もあれば便利。
また、「キズパワーパッド(バンドエイド)」があると、血が出てしまうようなキズにも使えます。
グアムは暑すぎて昼間の蚊はいませんが、ジャングルや夕方になると蚊が出てきます。
マラリアなどの心配はないですが、虫除けパッチがあると便利ですよ!
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