Published on 08.10.23
【甘辛グアム12】ある意味冒険気分が味わえる!? 脱力系動物園「グアム・ズー」
ちいさな小さな動物園
気持よく晴れた日曜日。
息子の翼と、遊びに来ていたアパートのオーナー夫妻の娘も連れて、朝からグアムで唯一の動物園に行くことにしました。
ウワサには聞いたことはありましたが、どこにあるのかがわからなかったので、トローリーバスの運転手にグアム動物園はどこにあるのかと聞いてみました。すると、動物園のあるところで止めて下ろしてくれるといいます。
グランド・プラザ・ホテルの反対側からKマート方面に乗り、ものの1分くらいで降りて「そこにあるホテルの横を歩いて行けば右手にある」と。お礼をいって3人でバスを降りました。
「ホリデイ・リゾートホテル」の横にはちょっとした広場があり、目の前には海が広がっています。
なにやら動物園がありそうな雰囲気ではありません。右手側に、こんもりとした木の茂った庭があるだけ……が、バスの運転手さんにいわれたとおり、海のほうに向かってホテルの横を歩いていくと、すぐ右手にちょっと小さな看板が見えてきました。
「GUAM ZOO」と書いてある看板の下には、錆びついたゲートがあり、人は誰もいません。庭のようなところがやはり動物園だったのです。
チケットオフィスのようなところはなく、なにやらゲートに説明が書いてあります。「動物園の中に入りたい人は、横のブザーを押してください」。
ブー！！！
っと押してみましたが、誰も来る気配はありません。
ブーッ ブーッ ブーッ
っと調子に乗って何回も押してみると、なかから上下ピンクのくたびれたスエットで髪がボサボサのおばさんが奥の方からさささっと歩いて登場。
「ここに入りたいの？」といい、子供の年を聞き、私が10ドル、息子（2才以上は子供料金）とオーナーの娘が6.25ドルずつ、合計25ドル弱を支払ってなかに入れてもらいました。
ある意味驚きの連続！で興奮する息子
なかに入るとすぐ右手に水牛が！ あ、これパンフレットで見たことがある！！と思い、すかさず写真をとります。
息子もかなりびっくりしたようで、
あーーーーーー！！！！ と指をさしてちょっと興奮。私も興奮。だって、すごく近いし。
ロバの姿もみえました。
奥に進んでいくとおばさんがエサをもって歩いてきました。
「このエサは、魚の餌だから、魚のとこで食べさせてね！」とエサを持ってくれ、さらに奥へとすすみました。
それにしても、きちゃない動物園です。いたるところが、なんかグチャッと整理整頓されていない感じです。
サンディエゴ動物園の入口くらいの大きさしかないこの動物園（いや、本当にこんなに狭い動物園ははじめて）、なんか子供のころ空き家に入ろうとしたときの冒険気分、あるいは手入れの悪い家の庭を歩いている感じがします。
いたるところにクモの巣が……以前散歩に出かけたときに、ばあばに「ほれほれ！」とクモを棒にくっつけたので冗談半分でおどかされて以来、クモ恐怖症の息子は私にしがみついて離れず、汗がだくだく。
そこへまた蚊が息子にむらがるんだ、これが！
お腹をすかせたヤギにエサをあげてみた
この動物園にいる動物は、稀少らしき動物は一匹ずつしかいません。つがいでは飼わず、亡くなったらまた新しいのを一匹飼うのでしょう。黒ヒョウも、ダチョウも、サルも、ワニもいっぴきずつ。
ヤギは黒くてお腹をすかせたのが3匹いました。そして豚も3匹、ウサギも3匹。
ヤギは、私たちが通りかかると先を争ってエサをくれと身を乗り出してきます。
お腹が空いているのか、単に食べたことを忘れてほしがっているのかはナゾ。そこで、ヤギのエサも25セントで買ってあげてみると、魚のエサまで食べてしまいました。
水槽タンクというか、養殖タンクのような物のなかには魚がいて、その横には大きなウツボのいる水槽とカメのいる水槽があり、庭の小さな池にはコイが。
それから大きなプールのようなところからは、サメが泳いでいるのを覗くことのできる、小さな窓がひとつついていました。もうちょっと窓付けてもいいのにな。
動物園の所要時間は、約20分といったところ。小学生のこども数人なら、もうちょっと長く楽しめるかも？
ココへ行く場合は、蚊が多いので虫よけスプレーはお忘れなく。またグアムは暑いので、ジュースも持参した方がいいかもしれません。
ちょっとした探検、そして動物が好きな人にはオススメかもしれません。食べ物を買うところなどはもちろんないのですが、お弁当を持っていくほどの広さではなく、広めの庭くらいを想像していたらピッタリだと思います。
グアム動物園
電話：646-1477
営業時間：9〜17時（無休）
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