Published on 08.11.21
【旅*流儀06】頭が痛かった「燃油サーチャージ」、ようやく値下げで2009年は海外に行きやすくなること必至!
なんとも腑に落ちない「燃料代負担」
「燃油サーチャージ」とはなにか。
今年の流行語大賞候補のひとつとして選ばれるなど注目を集めていますが、カンタンにいえば、飛行機の「燃料代負担」ですね。
燃料の高騰から通常の航空代金だけでは運航が難しくなり、そのぶんを「燃油サーチャージ」として別途徴収するようになりました。
金額は航空会社により異なりますが、エコノミーとファーストが同額。2才以下の座席のない子供のぶんも徴収するところもあります。
導入前の05年以前にはこんな料金はかからず、航空運賃だけで飛行機に乗れたので、以前から海外旅行に行っている人にとっては「なんとも理解しがたいが仕方ない」存在。
私自身も納得できないけれど払わないと旅行できないし…と思いながら支払っています。
航空運賃よりも高くなることも…
現在では、航空運賃やツアー代金に総額表示されるようにもなりましたが、今年の春ごろまでは燃油サーチャージ代がわかりにくく表記されているケースも少なくありませんでした。
そのため、予約後の請求段階になり、飛行機代やツアー代とは別だて方式で請求書に乗せて「予定外!」とトラブルになることもあったよう。
たとえば、グアムまでの格安航空券1万9800円とあるのに、燃油サーチャージが別途3万円近くかかるとわかると、誰でも驚きますよね。
ハワイも、航空会社によっては4万円以上かかります。
4人家族なら当然ですが燃油サーチャージも4人ぶんかかり、それだけでハワイ、グアム、サイパンと比較的近くてお手ごろな旅先でも10万円以上必要に。
ひさびさに海外旅行する人は、きっと驚くことでしょう。
燃油サーチャージのしくみは?
この燃油サーチャージ、燃料価格が下がればそのぶん負担も少なくなります。
燃油サーチャージはシンガポール市場の原油価格を基準として決定され、一定期間各運航会社が定めた基準を下回れば廃止することになっています。
たとえば、ユナイテッド航空はこの基準を、3ヵ月の期間で「1バレル60ドル以下になれば廃止」(バレルとは原油の単位で1バレル=42ガロン=約160リットル)としています。
2008年11月の1バレル平均価格は60ドルなので、このままいくと2009年4月以降発券の航空券は燃油サーチャージが下がる(廃止!?)と予想できます。
一部のアナリストの間では、08年7月に1バレル147ドルの最高値を記録した原油は、このまま下がり続け50ドルを下回るという予想も。ただ、翌年以降は新興国などの需要の伸びによりふたたび高騰する見方が有望です。
この基準、日系航空会社は高く、アジア系は比較的低めの設定。米系はアジア系より高めの傾向にあります。
原油価格の大幅な値下がりで…
と、ここにきてようやく朗報がもたらされました!
上がり続けるいっぽうの燃油サーチャージでしたが、ここ最近の価格変動により、JALとANAは2009年1月から3月発券の航空券の燃油サーチャージを値下げするとの発表が。
これに続くかたちで、ニュージーランド航空、ルフトハンザ・ドイツ航空も値下げを明らかにし、また格安エアーとして知られる「エアアジア」はすでに燃油サーチャージを廃止しています。
JALとANAの値下げは1年8ヵ月ぶりとなりますが、08年中の発券ぶんについてはその対象とはならないので、残念ながら年末年始に計画されている人はまだ高い金額を支払わなければなりません。
お休みに余裕があり旅行の時期をずらせるのなら、年明けに発券するとかなり節約できそう(日系はもともと高いのですが)。
そして円高のこの時期、ぜひ穴場の冬や春休みに計画はいかがでしょうか。
早めに発券すれば、GWぶんもいまよりはかなりお安い燃油サーチャージ負担ですみますので、来年は前向きに海外旅行について考えられそうです。
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