【ハワイだより09】年末年始が新入学生の準備期間に…公立でも学校によって特徴が大きく異なる「ハワイの小学校」をご案内

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新入学生が準備をはじめる年末年始

アメリカの学校は9月に新学年がはじまるというイメージがありますが、実際には多くの学校では7月末から8月上旬にスタートします。

そして年末から年始にかけてが、翌年の夏から新たに入学する子どもたちにとって、準備をはじめる時期なのです。

今回は、ハワイで公立小学校に入学するための準備についてご紹介したいと思います。

日本では公立学校というと「住んでいる地域の学区に入学する」「学習内容などはほぼ同じ」なのが一般的かと思いますが、ハワイでは公立でも学校によって特徴があります。

アメリカではキンダーガーテン（K）から12年生までが義務教育で、公立学校は無料。

ハワイのローカル誌「ホノルル・マガジン」では、年に1回公立学校のランキングを発表していますが、毎年大きな関心を集めています。

統一テストの成績や、親の満足度などによって決められたランキングが、どの学校に入学申し込みをするかの決め手のひとつとなるのです。

日本の公立校と大きく異なるのは、キホン的なプログラムは共通しているものの、学校により体育や音楽などの特殊教科の時間数が異なり、それらの科目の教師の給与は親からの寄付やボランティアによって得られた資金からまかなわれている点。

よって、親の教育意識が高く、資金の集まりやすい学校が教科全般に充実した教育が受けられることになります。

一般的には、住む地域として「いいエリア」とされている学区内の学校が、人気のある傾向にあります。

予防注射を完了していないと学校に入れない

ハワイにも学区がありますが、日本とくらべると「越境」が多く認められており、越境の申し込みは年明けからはじまるため、年末年始が入学準備の時期となるわけです。

越境または住んでいる地域の学校への入学が決まると、まず出生証明書（または日本人の場合パスポートのコピー）と、小児科で発行してもらう所定の書類を提出します。

この書類というのは、これまで受けた予防接種や検診の結果が記されているもの。ハワイで学校に入学するためには、プリスクールでも私立でも、かならずこの書類が必要になります（下の写真は、親が控えとして持っている書類）。

ハワイでは生後3ヵ月ごろから定期健診のたびに必要な予防接種を順次受けていき（一度に2、3本打つことも）、何才までにはどれを受け終わっていないといけない、ということが決められています。

さらに1年以内に受けたツベルクリンの陰性結果も必要に（BCGを受けた日本人は普通陽性反応が出ますが、アメリカ人はBCGは接種しないので陰性結果が普通）。

それらの結果がきちんと書類に記されていない場合、入学までに必要な予防接種を受けることが求められます。

積極的に動かなくては入学できない

晴れて入学が許可されると、今度は「School Supply」（学用品）の準備。

ノート、筆記用具などのほか、教室で使うティッシュやバンドエイドなど項目もあり、各家庭で新学期がスタートするまでに準備します。

School Supplyの準備は、新入学の子どもに限らず、すべての生徒たちにとって新学年がはじまる際の恒例行事。

夏のはじめには、リストを片手に文房具などの買い物をする親たちの姿を多く見かけるようになります。

日本でも同じだと思いますが、ハワイでも入学までの準備はいろいろとたいへん！

ハワイではたとえ住んでいる学区の学校に通うつもりでも、待っているだけではなんのお知らせも来ないので、とにかく自分から積極的に動かなくてはなりません。

ママたちはいろんな情報をゲットすべく、口コミ集めなどに奔走し、晴れて入学となるのです。

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