Published on 08.11.14
【旅*流儀05】「オトナの街」ならではのハードルもいっぱいあるけど…それでも行きたい冬場のNY行きのオススメと注意点を考える
「NY」行きのハードルは?
「どこでも好きな場所に旅行にいけるなら?」と聞かれたら、いまの季節ならニューヨーク。
かつては、年に3回行ったこともあるほど大好きな街。
でも、子どもが生まれてからは、12時間もの長時間のフライトに加え、ほぼ昼と夜が逆になる時差のカベも立ちはだかます。
リゾート地でもないオトナの街で、ナニをしよう…?
クリスマスに行きたいけれど、寒さはキビシイ。
NYでは地下鉄に乗って街中歩き回りたいけれど、ベビーカーを手離せない年齢では階段の上り下りもタイヘン。さまざまな理由から泣く泣く諦めていました。
NYというとキケンなイメージがあるかもしれませんが、どの都市にも近づいてはいけない場所があります。無茶をせず、気をつければ大丈夫。
はじめて訪れた20年前は、駅構内はおしっこ臭く、地下鉄の車内も落書きだらけ。
ホームレスもいたりとキケンな感じで怖かったのを覚えていますが、その後NY市長のクリーン政策から、行くたびにキレイな街になってきました。
昼夜逆転の時差、フライト選びは慎重に
NYへ行くにあたり、まず気にするべきなのがフライト選び。
もっとも多いのが日本を夜に発ち、NYに夕方に着くフライト。
この場合、機内でぐっすり寝て、現地に着いたら夕食を摂り、その後また夜なので寝るというパターン(ただし時差ボケで早朝暗いうちに目覚めてしまうことも)。
もうひとつは日本を午前中に出発し、NYにも午前中に着くフライト。
この午前便はJALやANAで運航されており、ビジネスマンにも人気。着いてから半日以上楽しめますが、現地はお昼でも日本は夜の12時近くですので、夕方前に眠くてたまらなくなるハズ。
大人はここをガマンして早めに夕食を摂り、早めに寝て翌日からに備えればいいですが、子連れにはいかがなものか?
ツアーなら送迎があるので問題ないと思いますが、個人旅行なら、ホテルにチェックインするころには真っ暗だと不安になるかもしれませんので、よく考えてフライトを選んでくださいね。
ホテルは「ミッドタウン」で選ぶ
ホテルのロケーションは、はじめてならばやはり足回りのよいマンハッタンの「ミッドタウン」がいいでしょう。
NYの街は碁盤の目のようになっており(ダウンタウンはその限りにあらず)わかりやすいですし、地下鉄に乗らなくても、バスが走っているのでこれがけっこう使えます。
もちろん、イエローキャブ(タクシー)もあふれています(時間帯や天気によりなかなかつかまらないこともあり)。
NYのホテルの料金は決して安くはないので、予算も合わせてどこに泊まるかはじっくり決めてくださいね。
オススメ子連れスポット
NYに行ったら子どもを連れて行きたいところ……というより私が何度でも行きたいところがたくさんあります。
親子とも癒されるのが、いわずと知れた「セントラル・パーク Central Park」。
ここでは野生のリスをみかけたり、四季を感じとることができる場所。芝生でピクニックも楽しいですし、動物園もあるので子連れにはのんびりできてピッタリ。
かなり寒いですが、雪景色のセントラルパークもキレイです。入口に停まっている馬車でひと回りするのもいいかもしれません。
また、NYといえば「自由の女神」ですが、10回近く行っているのにじつは一度も行ったことがありません。
かわりに、オトクな「フェリー Staten Island Ferry」をオススメしておきます。
マンハッタンと南西にある「スタテン島 Staten Island」を片道25分で結んでいる公共の交通機関で、マンハッタン最南端のバッテリーパークの乗り場から30分ごとに出ています。
このフェリーは朝夕は通勤客も多いですが、なにより料金が安く(なんと50セント)、景色も最高!
自由の女神も見えますし、海からマンハッタンの摩天楼も見ることができ、帰りが夕暮れに差し掛かると、夜景もバッチリ。
自由の女神へのフェリーは確か12ドルなので、自由の女神の島に上陸しなくてもいいならオトクです。
そして、街中に美術館や博物館がたくさんあるNYですが、子どもには「アメリカ自然史博物館 American Museum of Natural History」はいかがでしょうか?
恐竜の骨がダイナミックに展示され、男の子なら大興奮間違いなし。
また、地下鉄でブルックリン地区に行き、「交通博物館 New York Transit Museum」を巡るのも電車好きのお子さんにはいいかもしれません。
NYのクリスマスは本当にステキ
なにをおいてもNY一番のオススメは、やはり「クリスマスシーズン」。
かなり寒いですが、これまで何度となく冬のクリスマスに行きましたが豪雪に遭ったことはなく、日中の気温もマイナスになることもなく、晴れて快適に過ごせてきました。
建物のなかは、上着が要らないくらい暖かい(暑い)ので要注意。ただ、足もとから深々と冷え込みますので対策は必要です。
クリスマスは、日本とは比にならないくらい、街中がすばらしくステキ。
寒くても、雪がちらつくとさらに気分も盛り上がります。
12月25日はデパートなどをはじめ、多くのお店や博物館、美術館はお休みなうえ、みんな家族で家でお祝いするため街中も閑散とします。
しかし翌26日になると、その日から大バーゲンがスタート。1年で一番のお買い物シーズンが到来です。
そして、年が明けるとさらに値下げが続くので、この時期に行かれる方は26日まではお買物はガマンしてくださいね。
クルマで1時間くらい行ったところに「ウッドベリー・コモン・アウトレット Woodbury common Premium outlets」は注目。
日本にも系列のアウトレットがありますが、ここは220店舗以上のブランドアウトレットが連なり、開店から閉店までいても回りきれません。
かなりの荷物になるので、海外での運転に自信があればレンタカーをオススメします。
大晦日のカウントダウンは、タイムズスクウェアあたりに行くのに、すでに18時くらいから規制がはじまります。
一度場を離れると戻れなくなり、長時間真冬の夜に外で待っているのはかなり堪えます。そして、トイレにも行けません。
私は一度だけカウントダウンに立ち会いましたが、たぶん2度目はないくらいつらかったので、子連れはやめたほうがいいと思います。
忘れていましたが、11月の「サンクスギビング」(感謝祭)のパレードも圧巻。子どもが大喜びすると思うのでこの時期なら、寒さもまだ本格的ではないのでいいかもしれませんよ。
日本食も豊富に選べるので問題なし
さすがNYだけあり、日本食も探さなくてもいいほどあり、街の真んなかにラーメン屋さんもあります。
お寿司は店によってお値段もさまざまですが、ネタはおいしいです。
ただミッドタウンは場所柄、観光客料金だったりするのであらかじめ覚悟を。
ダウンタウンには比較的手ごろでオイシイお店が点在したりしますが、夜はあまり安全とはいえないので、帰りのタクシー確保や早めの夕食などにして気を付けてください。
エンパイアステートビルの周辺はコリアンタウンで、焼き肉やキムチチゲなども手ごろですし、チャイナタウンに行けば、飲茶もあったり子どもの口に合うと思います。
そして道をはさんでリトルイタリーなので、イタリアンもこの辺りにたくさんあります。
経験上ですが勘に頼り行き当たりばったりで入ったお店が大当たりということも多いので(もちろんハズレも)、ガイドブックばかりに頼らず楽しんでみてくださいネ。
NYを満喫するには最低でも1週間は必要ですので、予定をじっくり立ててくださいね。
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