Published on 08.12.20
【香港】これ1枚あれば香港中をスマートに移動できる…とっても便利な「オクトパスカード」を使いこなそう
「SUICA」の元祖は香港に
「SUICA」や「PASMO」、「ICOCA」など、いわゆる「非接触型IC乗車カード」は、もはや必須のアイテム。
改札でカードをタッチするだけでカンタンに乗車できる便利さは、通勤・通学客はもちろん、子連れママの移動も快適にサポートしてくれますよね。
では、その非接触型IC乗車カードの元祖は「香港」にあることをご存知ですか?
ソニーが開発した「FeliCa」の技術をいち早く交通システムに導入したのは、じつは香港。
01年に日本でSUICAが登場する4年前の97年に、「オクトパス(八達通)」という名称で運用がスタート。
もちろん香港居民の必携アイテムですが、香港居民数の倍以上にあたる1400万枚もの発行枚数を誇るお化けカードなんです。
日本では、ひと口に「電子マネー」といっても複数存在して利用者も分散していますが、香港ではIC乗車カードに限らず「電子マネー」といえば「オクトパス」にほぼ一本化されています。
隣接するマカオや中国の深センでも徐々に利用できるようになってきていることが、その驚異的な普及率の理由のようです。
オクトパスの買い方は?
「オクトパス」には、「通常版オクトパス(On-loan Octopus)」、「特別版オクトパス(Sold Octopus)」、「観光用オクトパス(Tourists Octopus)」など、いくつかの種類があります。
が、ここでは一般的に広く使用されている「通常版オクトパス」について紹介していきます。
「オクトパス」は香港の地下鉄や鉄道各駅のカスタマーサービスセンター、バスの案内所などで誰でも気軽に入手することが可能。
「通常版オクトパス」は、大人用のカードが150香港ドル(約1800円)。うち50香港ドルはデポジット(保証金)になっていて、残りの100香港ドルが利用可能額。チャージも自由にできます。
「オクトパス」があれば、地下鉄、トラム、スターフェリー、バス、ピークトラムなど、タクシーを除く香港の公共交通機関のほとんどをワンタッチで利用可能で、お釣りの出ないバスやトラムなどにはうってつけのシステムといえます。
慣れない渡航先、しかも子どもを連れてとなると、行き先までの運賃を調べ、切符を購入したり、運賃分の小銭を用意したりするのは、とても手間のかかる作業。
でも、オクトパスがあればそれらの手間から開放され、行き先を決めずに気が向いたところで降りる自由な街歩きも可能に。
また、コンビニやファーストフード店、スーパー、ドラッグストアなどを中心に、商品の購入代金の支払いに「オクトパス」を使うことも可能。オクトパスが利用できる自動販売機や駐車場もあります。
香港についたら早速ゲットしたいオクトパス。
空港でも入手できますが、クレジットカードでの購入はできないのでご注意を(現金のみ)。
メリットとデメリット
と、ここまでは日本の「SUICA」や「PASMO」とあまり変わりがないのですが、「オクトパス」のすごいところは「オクトパス運賃割引」があるところ。
地下鉄の運賃が現金運賃より10パーセントほど安く設定されているほか、地下鉄や鉄道とバスを乗り継ぐ場合、一定の条件を満たしていると乗り継ぎ割引があるのです。
ほかにも、マンションの住民認証のカードとして持ちいられたり、香港の銀行口座があればそのキャッシュカードからEPS(日本でいう「デビットカード」機能)でチャージできたりと、日本のIC乗車カードより進んだ機能を持っています。
このようにとても便利な「オクトパス」ですが、以下の点には要注意。
1)有効期限は最終チャージから3年
最終チャージから3年以上経過してしまうと、カードに残額が残っていても無効になってしまいます。次回の香港渡航予定が3年以上先になりそうな場合は、帰国前に払い戻し手続きをしておきましょう。
2)新規購入から3ヵ月以内の払い戻しには手数料が必要
オクトパスはいつでも払い戻し手続きができ、その際カード利用可能残額とともに、通常版オクトパスでは50香港ドルとなっているデポジットも全額返金されます。ただし、カードを購入してから3ヵ月以内の払い戻しの場合には手数料7香港ドルが差し引かれますのでご注意下さい。
とはいえ、オクトパスの利便性は手数料を差し引かれてもあまりあるものがありますし、地下鉄をよく利用される場合は上記でご説明した「オクトパス運賃割引」で手数料分以上オトクになるかもしれませんよ。
3)紛失には十分にご注意を!
記名式で写真の入れられるオクトパスもありますが、通常のオクトパスは紛失してしまうとまず手元に戻ってくることはありません。携帯には十分にご注意下さい。
とても便利なオクトパス。香港旅行の力強いパートナーになってくれるはずですよ。
text by ひまわり
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