Published on 09.02.14
【台湾日和02】お守りにもなる宝石「翡翠」を買いに行こう…台湾最大の宝石市「建国玉市」→「花市」→「大安森林公園」の週末お散歩コース
お守りとして重宝される「翡翠」
台湾の街を歩いていると、宝石店や露店などで「玉(ぎょく)」(中国語の読み方は「イュー」、翡翠/ヒスイのこと)が売られているのをよく見かけます。
ヒスイは、台湾ではお守りがわりにもされるなど、とても一般的な宝石。
ヒスイには、硬玉(ジェダイト)軟玉(ネフライト)と呼ばれるものがありますが、このふたつはまったくの別物。
本ヒスイとも呼ばれる硬玉はネパールでしか産出されず、発色のいいものはとても高価です。
私のお姑さんもかなりの「玉」好き。
実家の母が遊びに来た際にはおみやげにプレゼントしてくれましたが、それから何日も経たないうちに「もっといいのを見つけたから今度はアレを」というくらいです。
台湾最大規模の宝石市 「建国玉市」
そんな玉をはじめ、水晶や琥珀(こはく)などたくさんの宝石が集まる市場があります。
台北市の大安地区で、毎週末に開催されている「建国玉市(イューシー)」です。
「建国南路」という高速道路の高架下、約300メートルほどの屋外スペースにたくさんのお店が軒を連ね、観光客や中高年の台湾人で賑わっています。
アクセス方法は、MRTの場合、最寄駅は「忠孝新生」。3番出口より徒歩10分ほどで玉市に着きます。
市バスの場合は「建国南路口」で下車(玉市と花市の中間)。
ただ、バスは路線がたくさんあるぶん台湾初心者にとってわかりにくく、バス停のアナウンスがないこともほとんどなので、MRTかタクシーを使うほうが無難。
翡翠選びのコツ
ヒスイは、大きなものから小さなものまで豊富に並び、値段もピンキリ。
なかにはギョッとする高値がついてるものもありますが、たいていの場合交渉は可能です。
台湾では、色が美しく透きとおった「玉」が価値があるとされていますが、見た目では硬玉と軟玉はシロウト眼には判断がつきかねます。
それだけに、玉の買い物は高価なものになるほど難しくなるので注意が必要。
ちなみに、光の加減によって色が変わる石のブレスレットは、表示価格は1万5000元(約4万円)。
店のおじさんは「ほかでは3万元以上する代物だけど、こっそり3000元(約8000円)にしてあげるよ」といいます。うーん、怪しい……
とはいえ、欲しいものがみつかったならそれも「縁」。筆談や電卓を駆使して、値段交渉を楽しんでみてください。
ちなみに、中国語で「安くして」は「便宜一点(ピエンイ・イーディエン)」、もっとていねいにいうのなら「可以口馬(クーイーマ)?」を付け足してください。
お手軽なブレスレットやストラップなどは50元(約130円)からあるので、おみやげにもオススメですヨ。
建国玉市、花市
営業時間:10時ごろ〜18時ごろ(土日のみ)
*17時くらいから店じまいをはじめるお店もあるので、早めがオススメ
蘭も豊富に揃った花市
「仁愛路」という大通りを挟んで、「玉市」の向かいで開催されているのが「建国花市(フォァシー)」です。
玉市には、フリーマーケットのように比較的狭い通りが何本かあるのに対して、花市は高架下に沿って広い通路が1本通っています。商店街のようになっているので、ベビーカーでも歩きやすいと思います。
花市は約500メートルほどのスペースですので、玉市も花市もだいたい1時間もあれば回ることが可能な規模。
日本への植物の持ち込みには制限があるので、観光客としては日本の園芸センターで買い物するのと同じようにはいきませんが、小物などもたくさん売られているので、花好きにはたまらないスポットのはず。
今年は牛年ということで、牛をモチーフにした展示に人気が集まっていました。
台湾でも人気がある、蘭やブーゲンビリアなどの鮮やかな花々に1才3ヵ月の娘も心が躍るのか、興奮して駆け回っていました。
いつの間にか知らない子と手をつないで友だち気どり。相手の子が大人しく、ずっと手を繋いでいてくれたので、娘もご満悦でした。
この花市の唯一いただけないところは「トイレ」。花市の中央付近あるトイレからは、なんとも言いがたい強烈な臭いが漂ってきます。
よって、トイレは事前にすませておくか、この後に紹介する公園のトイレの利用をオススメします。
建国玉市、花市
営業時間:10時ごろ〜18時ごろ(土日のみ)
*17時くらいから店じまいをはじめるお店もあるので、早めがオススメ
広々とした公園をぶらりと散歩
花市を抜けると、右手に見えてくるのが「大安森林公園」(ダーアン・センリン・ゴンユェン)です。
アクセスするには、玉市と同じくMRT最寄駅は「忠孝新生」を利用し、徒歩で約20分。こちらもタクシーがオススメ。
大きな公園なので入り口はたくさんありますが、上の写真は12番口。新生南路二段と信義路の交差点にあります。
大都会の中心にありながらもまったくその気配を感じさせない圧倒的な広さで、台湾では「都市の肺」ともいわれています。
広さは約25万平方メートル(東京ドームで換算すると約5個分)、南北に抜けるコースだとだいたい25分ほどかかる広さ。
大気汚染の著しい台北市において、重要な役目を担うとともに、市民の大切な憩いの場となっています。
近年は、12月中旬から1月中旬にかけて花の展覧会が開かれていて、色とりどりの花々が心を和ませてくれます。
また、園内の通路ではストリートアーティストたちが心地よい音色を響かせていて、ステキな休日の演出をしてくれています。
公園の東北部(「信義路」側)に設けられた遊技場には、ブランコやジャングルジム、滑り台も。
しかし、この日は久しぶりの晴天のためか、遊び場は異常なほどの混み具合で、ブランコの後ろには順番待ちの子どもがズラリ。
柱には「1回につき3分から5分(で遊ぶように)」と表記がありました。
公園の隅の小さなステージでは、「ツァーリン」の練習をしている子を見つけました。台湾では学校で習うこともあるほどポピュラーな遊びです。
また、台湾の人は大のカラオケ好き。わざわざ後ろに回って楽譜を見ながら一緒に歌うという、微笑ましい光景にも出会いました。
台湾でのタクシー利用について
初乗り料金70元(約200円)と割安感のある台湾のタクシーは、市民の足としてよく利用されています。
黄色いボディーが目印で、街中をかなりの数が走っていますが、ホテルやレストランから向かう場合はスタッフに頼めばキチンとした会社のタクシーを呼んでくれて安心。
日本語も英語も通じないことが多いので、行き先は漢字を紙に書いて渡した方が確実。助手席に座る場合は、シートベルトの着用が義務付けられています。
ドアは自動ではないので自分で開閉しなければならず、開ける際は後ろからバイクが来ていないか確認してから。
隙間を縫ってやってくるのでけっこうキケンです。私は台湾に来た当初、これをやらずに運転手さんに怒鳴られた経験が…
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