【子連れ海外旅行持物】


Published on 09.04.23

【旅モノ14】旅のディテールを片っぱしから書き込める「ぐるぐる旅日記帖。」の使い勝手とは?

【今週の旅モノ】ぐるぐる旅日記帖。(角川書店、945円前後)
外寸/約16.4×13.2×1センチ 、著/なかがわ みどり、ムラマツ エリコ
■商品特徴
◉旅行作家がてがけた、旅行のための手帖
◉旅計画のページ、旅日記のページ、旅にべんりな表のページ、執筆体験の4部構成
◉海外旅行から日帰り旅行まで、複数の旅行を1冊にまとめる仕様

旅行のディテール、覚えていますか?

たいが(息子):ねぇ、ねぇ、おかーさん、香港で食べたマンゴーのアイスがまた食べたいなぁ♪

ひまわり(母):あぁ、おいしかったよねー。ん、あれれ、あれは台湾だったんじゃない?

た:えっ、ちがうよー。だってトラムに乗って食べに行ったもん。

ひ:うそー、どこのお店のことかな?

た:あとさ、そのお店の近くの公園でお友達と遊んだのが、すっごく楽しかった。また行きたいよ!

ひ:うぐっ、ど、ど、どこの公園のことかな? おかーさん、あんまり覚えてないんだけど(汗)。

た:げー、おかーさんみんな忘れちゃったの!? あのときは「こんなにおいしいアイスははじめて、ゼッタイ忘れない!」とか、「お花がいっぱいでステキな公園ね」なんていってたクセに。

ひ:・・・。

乾太郎(父):まぁ、まぁ。お母さんも毎日忙しくてちょっと忘れちゃっただけですぐ思い出すよ。ところでお母さん、旅の思い出をなにかにまとめたりしてるかな?

ひ:いつかアルバムなどにまとめたい、と思いつつぜーんぜん。旅から帰ると、目の前の旅の荷物を片付けるのに精一杯で、なかなかそこまで手がまわらないんだよね。

乾:確かにね。じつは、この間本屋でおもしろい本を見つけたんだ。コレなんだけど。

ひ:ぐるぐる旅日記帖。」??おもしろいタイトルだね。「旅行作家がつくった、旅ノート。」って帯に書いてあるけれど。

乾:ボクもまだよく読んでいないんだけど、「旅の思い出をまとめて自分だけの本を作りあげよう」、というものみたいなんだ。この手の「旅日記」本が静かなブームで、何種類も発行されているんだよ。

ひ:へぇ、おもしろそう。あ、私、この本の著者「k.m.p.」(ムラマツエリコとなかがわみどりによるユニット)の本を読んだことがあるよ! イラストも文字も文章も「ゆるーい」カンジでとっても癒されるんだよねー。

乾:「k.m.p.」はたくさんの国を旅行して楽しい旅行記を出版しているだけあって、この本もきっとユニークかつ実用的な内容になっているんじゃないかと思うんだ。

ひ:おおいに期待しちゃうね!さっそく内容を見てみよう!

蓄積した「メモ」を本書に書き込んでいけば「旅日記帖」が完成!

乾:まずはざっと中身を、と。あ、「『ぐるぐる旅日記帖。』のつかいかた」というページがあるよ。

ひ:イラスト入りでわかりやすいね。この本は、内容的に「旅計画のページ」、「旅日記のページ」、「旅にべんりな表のページ」と「執筆体験」の大きく4つにわかれているんだね。

「旅計画」は旅行に出る前に記載するとして「旅日記」はいつ書くものなのかな?

乾:内容的には、その日一日のスケジュール、なにを食べたか、金銭出納などの「記録」をする項目と、感じたことや印象に残ったことなどの「キモチ」を書きとめておく項目からなっているね。

1日あたり4ページ。外出時に携帯して休憩したときなど時間のあるときに記載していってもいいし、夜ホテルでゆっくり書いてもいい感じだね。

ひ:ところどころにあるイラストコラムのなかに「メモのコツ」というページがあって、それを読んでいると、とりあえず外出先では小さなメモになんでも書き込んで、あとで「ぐるぐる旅日記帖。」にまとめるのがオススメのようだね。

乾:確かに、外出先でコドモを連れてゆっくり何かを書いているような余裕はないから、ざっとメモしてホテルでまとめるのが現実的だね。

ひ:私としてはホテルでも書けるか自信がないけれど(汗)、アイデア自体はなかなかおもしろそうだね。

乾:「旅計画」のページはどう?

ひ:こちらは「ひとつの旅」あたり見開き2ページで、旅行先、期間、同伴者、交通手段、行きたいところ・やりたいこと、持ち物リスト、おみやげリストの各項目からなっているね。

わが家でも旅行前に準備のメモをつくっているけれど、それと似たような感じかな。

【関連くちこみ】旅行気分も盛り上がる「旅のしおり」の作り方

乾:「書く」ことによっていろいろなことが整理されるから、準備段階からどんどん使っていくといいね。とくに子連れの旅行では準備や計画をしっかりしておくことで、現地でのゆとりが大きく変わってくるからね。

ひ:すごくシンプルだから、思いついたことはなんでも自由にメモできる気軽さもいいね。

乾:「旅の便利表」のページは巻末のほうに「コピーして使える」となっているけれど、オマケ的な感じなのかな?

ひ:いやいや、それがけっこう使えるリストばかりなんだ。

おおまかな行程表、こまかな行程表、もちものリストなどの一般的なものはもちろん、旅先でやりたいこと、寄りたい店などをメモしておくリストや、旅で出会った人やお店などをメモしておくリストなど、使える表がいっぱいだよ。

乾:旅先での人やお店との出会いは大きな宝だもんね。リストがいっぱいになるようにたくさんの出会いをしてきたいね。

ひ:そして最後は「イラスト旅行記」を書くアドバイスが満載の「執筆体験」のページだね。

乾:自分の旅日記本を執筆しているキブンで、イラストや写真、文章をおしゃれにレイアウトしながら本を仕上げようというものだね。素人にもわかりやすいようにイラストで解説がしてあるのがうれしいね。

最終的にここまでできたら格好いいなぁ。次回の旅行ではぜひトライしてみたいね!

ひ:じゃぁお父さんお願いね~♪

乾:うぐっ。。。

B6サイズでビニールカバー付なので、携帯にも便利

乾:大きさはB6変形で、携帯にも不便を感じない大きさだね。ビニールカバーがついているのは汚い手でなんでも触ろうとするコドモ対策にありがたいなぁ。

こんなにコンパクトだけど、1冊で4つの旅の計画と日記が書き込めるようになっているんだね。ボクはなんとなく「1つの旅を1冊にまとめる」というイメージがあったけれど。

ひ:いくつかの旅を1冊にまとめるのも楽しそうだよ。旅先で日記を書きつつ前回の旅行の記録を振り返るのもいいし、前回の反省を次の旅に活かすのもいいね。

乾:コドモの成長も実感できるかもしれないね。

ひ:写真でそのときどきの表情や情景を残していくのもいいけれど、それとあせてそのときの「キモチ」を残すという考えかたはステキだなぁ。

乾:まさに「日記」のよさだよね。文字に残すと、そのとき感じていたことが鮮明によみがえってくるし、文字の感じや、使ったペンの種類などの本当に些細なことからも、新たな記憶が思い出されることも多いよね。

ひ:コドモのふとした発言や興味を持ったものなども書き記しておくといいかも! 子ども自身にコメントや絵を書いてもらうのもいいね。

乾:家族ひとりひとりのリアルなキモチを残していけるといいね。さぁ、さっそく次回の旅の計画を立てなくちゃ!

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■寸評
乾:★★★★★(星5つ)
コドモたちと将来楽しく振り返ることができるように、旅先でいろいろなコトを書き込んでみたいなぁ、という気分にさせられるアイテムでした。今日はひさびさに日記でも書いてみようかな♪

ひ:★★★★☆(星4つ)
「キモチを残す」というコンセプトに大賛成! 随所にイラストが描かれ、項目自体はシンプルにまとめられているこの冊子は「早く記入したい!」という気分にさせられます。ただ、子連れだと旅先で書き込む時間の捻出がムズカシイかなぁ、というのがちょっぴり不安です。

た:絵がたくさんで楽しそう!ボクもいろいろ書いてみたいよ!
ふたば(娘):ふたば、「ぐるぐる」好き!

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