Published on 09.04.18
【台湾日和11】オススメスイーツを食べ、茶芸館でほっとひと息…ノスタルジックな街並が人気の「九份」の歩き方
日本統治時代の面影が残る街並
「九份」(ジォウフン)といえば、 日本統治時代の面影が残る、ノスタルジックな街並で人気の観光地。
宮崎駿監督の作品「千と千尋の神隠し」のモデルとなった街としても知られており、数多くの日本人が訪れています。
今回は、私の暮らす台湾北部の港町・基隆市に近く、台北からも足をのばしやすい九份の歩き方を紹介します。
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観光地としてにぎわっているのは半径200メートルほどの規模なので、3時間もあれば周れます。
ゆっくりお茶を飲んでも5時間くらいかと思いますので、午前に台北を出発して夕方に戻るプランもおすすめです。
狭い路地にはたくさんのお店が
九份の歴史をひもとくと、19世紀末から第二次世界大戦後までは金鉱の街として栄え、ゴールドラッシュの様相を呈したころには、「小香港」と例えられるほどの賑わいだったとか。
金の採掘量が減るのに伴いその存在感も失われていきましたが、1989年に制作された「非情城市」(監督・侯孝賢 ホウ・シャオシェン)という映画をきっかけに、ふたたび注目が集まりました。
コンビニ脇の小さな路地を入ると、そこはみやげもの屋やブティック、飲食店などが不規則にズラリと並んだアーケード街。
レトロな雰囲気のオモチャや小物は台北で買うよりも安いので、まとめておみやげを買ってしまうのもいいかもしれません。
オリジナルのオカリナ
アーケード街のなかほどにあるのが、オカリナ専門店「是誠陶笛」。
オカリナとひと口にいっても、いろんなカタチのものがあります。
このお店では子どもにも親しんでもらえるようにと、アヒルやクルマ、楽器などをモチーフにオカリナをつくりはじめたのだそう。
ココでは、素焼きのオカリナに好みの絵を描いてくれますが、店長いわく「ひとつ絵付けするのも30秒でできちゃうよ」。
お店に並ぶ商品はすべて、店長によるオリジナル。
今年の干支である「牛」のオカリナや、台湾をモチーフにしたオカリナもあり、私も友人へのプレゼントにひとつ購入してみることに。
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値段は100元(約300円)のものからあり、ビックリするくらいお手ごろです。
ショーケースの前には、観光客に混じり地元の子どもたちが張り付いていました。
是誠陶笛
住所:九份基山街(巷内)8號 淡水中正路179號
電話:03-3233041
ご当地スイーツ「芋圓」
飲食店も多くある九份ですが、私個人としては「おいしい食事処がない」というのが正直な感想。
そのため、わが家は九份では1ヵ所でゆっくりご飯を食べずに、いろんなお店で少しずつ好みのものを食べ歩くことにしています。
「臭豆腐」や「肉圓」などの小吃(シャオチー、軽食のこと)がいろいろあり、台湾の味が楽しめます。
九份を訪れた際にかならず食べるのが、「芋圓」(イューユエン)。タロイモを練って作ったデザートで、最近では台北市にもたくさんお店が出てきましたが、本場はここ九份。
「芋圓」は温かくしても冷たくして食べてもおいしく、1年を通して楽しめます。白玉よりもしっかりめのモチモチとした食感で、タロイモの甘みがふわっと広がります。
今回食べたのは「阿昌芋圓専売店」。寒い日だったので、温かい「芋圓」で。スープは、「紅豆」、「仙草」、「姜」から選べます。
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冷たい「芋圓」は、スープではなくトッピング(芋もちやタピオカ)を選んで、かき氷で。こちらのお店はわりと柔らかめだったので、小さく切れば子どもにも食べやすいと思います。
ショーケース越しに、指差しでオーダーできるので便利。温かいものは「熱的」(ラーダ)、冷たいものは「冰的」(ビンダ)と頼みます。1個40元。
「茶芸館」でほっとひと息
比較的時間がある人にオススメなのが、「茶芸館」(いわゆる喫茶店)。なかでも、「九份茶坊」はレトロな雰囲気で人気のお店です。
100年の歴史があるとされる建物は、温かみのある木やレンガ、アンティーク家具をうまく配し、時代を感じさせる造りになっています。
子連れにもうれしい座敷もあり、子どもを昼寝させながらのんびりお茶を飲めるので、わが家もお気に入りのお店です。
オーナーはアーティストとしても活躍しており、お店のあちこちに作品である猫の作品が置かれているほか、地下のギャラリーでは台湾アーティストたちの作品が展示、販売されています。
また、お店全体の日本語レベルはかなり高く、茶葉の紹介やお茶の入れ方などを流暢な日本語で説明してくれるのも日本人にはありがたいです。
お湯の沸く音を聞きながら静かにお茶を飲んでいると、心も体もひと息つくのを実感できます。和み過ぎて、気づけば5時間も経ってた、なんてこともありました。
茶器や茶葉の販売もしているので、日本での寛ぎのひとときのために、自分へのおみやげにしてみてはいかがでしょうか。
台北からのアクセスは以下のとおり。
台北駅より宜蘭・花蓮方面の電車で40~50分、「瑞芳(ルイファン)駅」下車。
瑞芳駅西口からは、タクシーで約20分。料金は一律180元。ただし、ドライバーにより150元〜200元を提示されることもあるので、乗車前に確認したほうがよさそうです。
住所:台北縣瑞芳鎮基山街142號
電話:02-24969056
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