Published on 09.06.21
【香港虎の巻02】ネオン街が広がる「油麻地」から外国人があふれる「尖沙咀」まで…エネルギッシュな「ネイザン・ロード」を歩こう
「ネイザン・ロード」を歩こう
眠らない街・香港を象徴するような、エネルギーあふれる「ネイザン・ロード Nathan Rd.」(彌敦道)。
さまざまな国籍の人々が行き交い、朝から晩までクルマの音が響き渡る、ネオン輝く看板で有名なこの大通り。
「香港」と聞いて、まずこのネイザン・ロードを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
今回は、「ヤオマティ Yau ma tei」(油麻地)から「チムサーチョイ Tsim Sha Tsui」(尖沙咀)までを紹介します。
下町エリア「ヤオマティ」
ヤオマティは、香港の下町風情がいまでも残る街。
ネイザン・ロードから1本裏道に入ると、古いアパートや市場に露天など、飾らない庶民的な香港を感じることができます。
MTR「ヤオマティ」駅を出ると、そこには香港名物のネオン輝く看板が広がっています。
ネイザン・ロード沿いには昔ながらの茶餐店(チャーチャーンテーン)と呼ばれる食堂や、鶏のローストを売るお店などが並び、いつも地元香港人で賑わっています。
ネイザン・ロードを少し歩くと、右手に中国らしい建物が見えてきます。道教寺院の「天后廟」(ティンハウミウ TIN HAU MIU)。
天后廟のネイザン・ロード側には小さな公園があり、笛の練習をするおじさんに将棋をさすおじさんなど、おじさんの憩いの空間に。いったい仕事はどうしてるんだと気になりますが……
観光客が繰り出す「ジョーダン」
天后廟を過ぎて少し歩くと、MTR「ジョーダン jor dan」(佐敦)駅の表示が見えてきます。
佐敦駅の上には有名な国営デパートの「裕華国貨 YUE HWA」(ユーワーゴッフォー)があります。香港内に何店舗かありますが、ここジョーダンが本店。
品揃えは漢方薬からチャイナドレスまで、中華テイストにあふれています。
客層は外国人が多いのかと思いきや、意外にも中国本土からの旅行客が大半を占めているよう。「地元でも買えるじゃーん」とも思いますが、同じ物でも質がいいのかもしれませんね。
値段もそれほど高くないので、おみやげ探しにぜひのぞいてみてください。
残念なのが、トイレはあまりキレイとはいえないうえにいつも混んでいること。小さな子供が一緒なら、できれば避けたほうが無難。
オシャレな街並に変わります
裕華国貨を過ぎたあたりから、少し歩道が広くなり歩きやすくなります。
「オースティン・ロード Austin Rd.」(柯士甸道)を渡ると歩道にも緑が生い茂り、夏の暑い日ざしも少し和らいで歩きやすい。
左手には「セント・アンドリュー・チャーチ St.Andrew’s Church」(聖安徳烈堂)が見え、その先にはユニクロや無印良品も入っているオシャレな「ミラマー・ショッピングセンター Miramar Shopping Centre」(美麗華商場)が。
いままでの下町風景とはうって変わって、オシャレな街並みに早変わり。
ミラマーのトイレはキレイなので、トイレ休憩にはぜひどうぞ。ただしオムツ交換台はありません。
子供も楽しめる「九龍公園」
ミラマー・ショッピングセンターの対面には、ネイザン・ロードに沿って「パークレーン・ショッパーズ通り Park Lane Shopper’s Boulevard」(栢麗購物大道)が続き、その後ろには「九龍公園」があります。
九龍公園内には広い児童公園もあるので、退屈してきた子供を遊ばせてあげるのにちょうどいいですね。
モスクもあります
パークレーン・ショッパーズ通りを進んでいくと、イスラム系の人々の姿が目立ちます。
それもそのはず、目の前にはイスラムのモスク「清真寺」(チンジャンジー)が建っています。
このあたりになると、イスラム系の人のほかにもインド人や黒人の姿も多く見かけるようになります。
モスクの隣はMTR「チムサーチョイ」駅。ネイザン・ロードの旅もあと少し。
このあたりから外国人率がグッと高くなり、無国籍な雰囲気が漂ってきます。
スリも多いので身の回りの持ち物には注意しながら歩いてくださいね。
いよいよクライマックスへ
左手には「チョンキン・マンション Chungking Mansions」(重慶大厦)が見えてきます。
ここは金城武主演の映画「恋する惑星」のロケでも使われた場所なので、ご存知の人も多いかも。
重慶大厦を過ぎると、左手には「シェラトンホテル SHERATON HONG KONG HOTEL & TOWERS」、右手には超有名な「ペニシュラホテル Peninsula HongKong」が見えてきます。
ネイザン・ロードの旅もここで終わり。
スターフェリーに乗って香港島に行くもよし、チムサーチョイのイーストプロムナードを歩くもよし、ペニシュランホテルでアフタヌーンティを楽しむのもよし。
香港の旅はまだまだ終わりませんよ!
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