「ジュニア割引」も登場した家族向けツアーのオトク度をシミュレーション


Published on 09.06.26

【旅*流儀36】個人手配とどっちがオトク? 「ジュニア割引」も登場した家族向けツアーを検証

「ジュニア料金」を知ろう

夏ももう間近となってきましたが、「この夏の旅行、どうしようとかな?」と、迷っている人もいるのでは?

街中の旅行代理店では、夏の海外旅行のツアーパンフレットがところ狭しと並んでいます。

そのなかで、目に留まったのが、大手旅行会社の家族旅行向けのパンフレット。

表紙には「これでもか」とオトク感をあおるキャッチフレーズが並んでいます。

おおむね、子供割引がウリになっているようです。

たとえば、JTBでは、全コースで 2才以上12才未満の「こども代金」が半額、2才未満の「幼児代金」は100円!さらに、今年から12才以上15才未満の「ジュニア割引」が新登場。

とってもオトクに思えてしまいますが、果たして本当に安いのでしょうか?

個人手配とどちらがオトク?

たとえば、子供と幼児がいる家族4人の構成で個人手配の旅行と比較してみましょう。

個人手配の場合、航空チケットは、2才未満の幼児で座席を利用しなければ、正規航空運賃の10パーセント。

旅行先はハワイで8月1日に成田出発と想定すると、比較的料金が安いノースウェストの正規割引運賃で一番安いのが大人/13万6000円。

幼児ならこの10パーセントで1万3600円、子供は75パーセントの10万2000円で航空代金合計は38万7600円に。

これがツアーなら、幼児は100円となりタダ同然。

この時期は、すでに格安航空券の残席はないかもしれませんが、航空会社を選ばなければ、yahooトラベルなどの旅行サイトでは、格安航空券で「成田8月1日発」は7万9800円からあります。

この場合、幼児は2万5000円とあったりしますが、前述の家族4人の構成でノースウェストを選ぶよりはかなり安くなります。

7万9800円× 3人分+2万5000円で、合計26万4400円

では、ホテルはどうでしょうか。

一般的なハワイのツアーは4泊6日が定番で、人気の「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ」に滞在すると想定。

JTBの家族向けツアーで、8月1日発で部屋指定なしだと、大人ひとり/19万1100円×2名 =38万2000円、子供が半額の9万5500円、幼児が100円なので、トータル47万7600円

ホテル予約サイト「エクスペディア Expedia」をみてみると、8月1日から4泊検索すると、1泊1万7271円(6月21日現在)、4泊するとサービス料と税金を入れてもトータルで8万228円。

ノースウェスト利用ならトータルの旅行代金は46万7828円、航空会社指定なしの格安航空券なら34万4628円と、ツアーよりも安くなります。

長期では個人手配がオトク

さらに2泊延泊してみると、ツアーでは大人はひとり追加料金2万2000円、子どもは半額の1万1000円が別途かかり、追加料金は5万5000円。

個人旅行だと、1室の料金×2泊ぶんで4万2236円。

つまり、日数が延びるほど個人手配が安くなります。

もし、交通手段に不安があったりするのなら、ツアーもいいかもしれません。

また、JTBのツアーで受けられる、現地サポートやアクティビティ無料参加などの特典を魅力に感じうるかもしれません、

とはいえ、航空会社とホテルが同じならばより安いほうがいいですし、個人旅行は自由がききます。

今回はハワイで仮定してみましたが、アジア、グアムサイパンでも現地滞在費が浮くくらいに個人旅行のほうが安い場合もあります。

じっくりと比較したうえで、納得できる旅行にしてくださいね。

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