Published on 09.07.05
【香港虎の巻04】40階建ての超高層アパートやメイド部屋、洗濯物の室内干しは常識…香港の住宅事情
家賃が高い香港
「香港は家賃が高い」、これはもう有名な話。本当に、東京もビックリの家賃の高さ!
九龍や香港島のヴィクトリア湾沿いあたりなら、2LDKでHKD20万(約26万円)なんて当たり前。
100万ドルの夜景が見られる景勝地「ヴィクトリア・ピーク Victoria Peak」は、香港でも最高級の住宅地ですが、ココでは日本円で月100万円なんて部屋もあるくらい。
いったいどんな人が住んでいるのでしょうね。
いっぽう、「新界」(New Territory)では家賃はだいぶ安くなります。
わが家が暮らすエリアは、新界でもさらに中国大陸に近い場所なので、2LDKでHKD5000ぐらい(約6万5000円)とかなりお手ごろ価格。
これが政府の建てた公団住宅になると、同じく2LDKでHKD2000ぐらい(約2万6000円)。
家賃が高いといわれる香港ですが、場所によってその値段はかなり違ってくるのです。
40階建てもめずらしくない
香港の住宅と聞くと、まず思い浮かぶのは超高層アパート。
ただでさえ狭い国土の40パーセントが自然保護区として守られているため、人が住めるのはごく限られた土地だけ。
「横に広げられないなら上に伸ばせ」ということで、香港の住宅はどんどん高層になっていきました。地震大国・日本ではあまり考えられませんが、30~40階建てのアパートが多いよう。
防犯、安全性に配慮しています
では、気になる家のなかはどうなっているのでしょうか? わが家を中心に紹介したいと思います。
各戸には入り口のトビラの外側に、さらに鉄のトビラがあります(美観を損ねるからか高級マンションにはないよう)。
入り口のトビラの上に、福を招く吉兆の札を張っている家もけっこう見かけます。
入り口のトビラを開けると日本のような玄関はなく、欧米式にいきなりリビングになります。と
はいえ、香港人も家のなかでは靴を脱ぐようで、家の外に靴を置いている人もいます。盗られる心配はないのでしょうか。
高層なので、安全のために窓には格子がついていて、体が窓の外へ出ないようになっています。
見た目はあまりよくないですが、小さな子供がいる家庭では安心できていいですよね。
カーテンは厚みのあるタイプが主流。もちろん、香港のキビシイ日射しをしっかり遮るためで、おしゃれなレースのカーテンは香港では無用なのです。
3畳ほどの部屋は…?
また、香港では、ほとんどの家に3畳ぐらいの狭い部屋がついています。
私も引っ越した当時は物置部屋かと思っていたのですが、どうやら家政婦用の部屋のよう。香港では共稼ぎ家庭が多く、家事や子育てを家政婦に任せている場合が多いのです。
香港の家政婦のほとんどはフィリピンやインドネシアからの出稼ぎの人たちで、彼女たちは住み込みで働くため、こうして家政婦さん用の部屋がついているというワケです。
香港で家政婦を雇うのは、決してゼイタクなことではないのですね。
「室内干し」が常識
さて、香港に住んで困ったことは「湿度の高さ」。夏場の湿度は、ほぼ100パーセント!
おまけに香港にはベランダのない家が多く、洗濯物はどうしても室内に干すことに。除湿機は常にフル回転です。
わが家ではクローゼットにも除湿剤を入れていますが、通常2〜3ヵ月はもつはずの除湿剤が、2日後には溶けはじめ、1週間後にはすっかりジェル状に。
恐るべき香港の湿気です。
余談ですが、香港の家ではだいたいの場合、洗濯機はキッチンに置かれています。
日本のように洗面所に置くスペースはなく、かといってベランダもないため、キッチンに置くしかしかたないようです。おかげでキッチンはますます狭く、使いにくい状態に……
香港の住宅事情、だいたいわかっていただけましたでしょうか。
「ウサギ小屋」と例えられている日本の住宅ですが、香港とくらべたらまだゼイタクなのかもしれません。
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