Published on 09.08.02
【香港虎の巻08】ジオラマや写真パネルで香港の歴史をわかりやすく再現！親子で楽しめる「香港歴史博物館」に行こう
ファミリーで楽しめる「香港歴史博物館」
前回「香港科学館」について紹介しましたが、今回は科学館のすぐ正面にある「香港歴史博物館 Hongkong Museum of History」を紹介したいと思います。
この博物館がスゴイのは、当時の香港の風景がジオラマや写真パネル、音などで見事に再現されているところ。
そのおかげで「歴史」といっても堅苦しさはまったくなく、まるで歴史のテーマパークみたいで、楽しみながら香港の歴史を肌で感じることができるのです。
小さな子供でも飽きずに楽しむことができるので、ママもゆっくり見学できますよ。
展示物の説明文は中国語と英語ですが、リーフレットは日本語版もありますし、インフォメーションカウンターでは日本語の音声ガイド（10ドル）もレンタルできるので、言葉がわからなくても安心ですね。
香港での暮らしの変遷を再現
展示は4億年前の古代からはじまります。
ジャングルの様子が再現してある場所では、木々に隠れるように鳥や蛇、熊や虎などが隠れていて、子供たちは動物探しに大忙し。
トーンを落とした照明や小鳥や動物の鳴き声が、まるでシャングルにいるような気分にさせてくれます。
民族のコーナーでは、水上生活者の海上での暮らしを見ることができます。
実物大のジャンク船（日本でいう唐船）や塩田、魚の燻製などが再現されていて、海上生活の様子を知ることができます。
香港の昔の家屋も再現されていますが、新界に住むわが家の近くには、まだこのような伝統的家屋がわずかですが残っています。
もちろん、いまも普通に人が住む民家なのでなかをのぞくことはできませんが、もし新界に出向くことがあれば一度田舎町を歩いてみてください。
国際的な「港」として開かれた時代
つぎにあらわれるのは、アヘン戦争と開港時の香港。
ココでまず目に飛び込んでくるのは、当時の九龍の港の拡大写真と3階建ての洋館。
そして、その洋館のさらに奥には香港の昔の街並みが再現されています。
質屋に薬屋、テーラー、銀行……と並んだ通り、街角で聞こえる路上の果物売りの声、窓からは竹竿で洗濯物が干され、壁には当時のビラが貼ってある。
まるでこのころの香港にタイムスリップしたかのような錯覚を起こしてしまいます。
また2階建てトラムの実物も置いてあり、実際になかに入ることができるので（1階のみ）、トラムにまだ乗っていない人や乗ったけど写真を撮ってないという人は、ぜひこの機会にトラム内をゆっくり観察して、バンバン写真を撮ってください。
「日本占領」時代
防空壕のような造りの「日本占領期」の展示室もあります。
4年間ほどの香港の暗黒時代の様子が写真などで紹介されていて、日本人には身につまされる思いがします。
香港の人は比較的日本に対して「友好咀咀的」ですが、こういった歴史的事実があったことを、私たち日本人は忘れてはいけませんね。
レトロな庶民の暮らしが再現されている
さて、最後は戦後の香港です。
アパートが建ち始めたころの家のなかの様子や、喫茶店、映画館、理髪店に学校などが再現されています。
映画館では実際にフィルム上映されていますので、休憩がてらなかに入ってみてください。壁に飾ってあるポスターも、香港レトロでいい味出しています。
トイレは各フロアにあり掃除も行き届いていますし、2階（入り口のあるフロア）にはオムツ換え台もあるようです。
また2階にあるミュージアムショップも、ほかにはない品揃えで人気があります。
こんなにみどころたっぷりで、入場料たったの10ドル。しかも毎週水曜日は入場無料です。
日本からの旅行のツアーコースに組み込まれているのも納得の充実度。ぜひみなさんも足を運んでみてくださいね。
香港歴史博物館
住所：九龍尖沙咀漆咸道南100号
電話：2724-9042
開館時間：10時～18時（月、水〜土）、10時～19時（日祝）
休館日：火曜休館
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