Published on 09.08.06

【旅モノ29】いざというときの救世主！　携帯トイレ「ユリアポット」の使い勝手

【今週の旅モノ】「携帯トイレ『ユリアポット』」（スミス、420円）

本体サイズ：340×130ミリ

■商品の特徴
◉吸水剤でゼリー状にしニオイを閉じ込める
◉チャックで密封し、処理袋も付属。洗えば繰り返し使える
◉受け口が安定していて持ちやすい

見知らぬ土地でトイレを探すのはタイヘン

乾太郎（父）：子どもたちも楽しみにしている夏の旅行ももうすぐだね！　荷造りはすすんでる？

ひまわり（母）：ははは、じつはまだなにも準備してないの（汗）。

乾：ははは（苦笑）、まぁ、いつものことだけど。あと数日しかないからしっかりガンバってよ、おかーさん。そうそう、今回はふたばのオムツもないからずいぶん身軽に行けるんじゃない？

ひ：そうね、荷物の量は少なくなりそうね。でもオムツ時代のほうがラクだったなぁ、なんて思っちゃうわぁ。

乾：ん、どうして？

ひ：だって、子どもたちはいつ「トイレ！」と言い出すかわからないじゃない？　たいがは先を読んで計画的にトイレに行けるようになってきたけれど、ふたばは「出ない！」と言ってた10分後には「トイレ！」と言い出したり。言い出したら「待った」がきかないしね。

海外はもとより、国内旅行でも見知らぬ土地ではトイレを探すのに苦労することも多いし、おまけに観光地の女子トイレは混んでいることも。ちょっと憂うつになっちゃうわ。

乾：なるほどね。じゃぁ、そんなふたばのために、念のため「奥の手」を持って行くかい？

ひ：奥の手？？　コレ？「ユリアポット携帯ミニトイレ」。あ！！聞いたことあるわ！

乾：「渋滞に巻き込まれた車内でトイレに行きたくなったときなどに」、と、以前から発売されていた商品だけれど、まだわが家は使ったことがなかったよね。

ひ：子どもたち、どんな反応を示すかしら？この機会にちょっと試してみましょうか。

プラスチックの受け口が男女ともに使いやすい

乾：仕組みは至ってシンプルだよ。受け口がついたファスナー袋のなかに「吸水剤」が入っていて、なかに入った水分をゼリー状に固めてくれる、というわけさ。

ひ：なるほどね。1回でどれくらい吸水できるの？

乾：およそ800ミリリットルだよ。大人1回の平均的な尿量が200ミリリットルだとしても十分な量だよね。

ふ：おかーさん！トイレ！！

乾：おっ！ちょうどいい、さっそくふたばに試してもらおう。

ふ：なにコレ？

ひ：トイレが近くに見つからないときに使える携帯用のトイレよ。

ふ：？？？

ひ：トイレがない場所でどうしてもトイレに行きたくなったら、この袋のなかにおしっこをすると固めてくれるのよ。
やってみる？

ふ：うん、いいよ。

ひ：受け口がしっかりしてたので、ふたばひとりでも大丈夫そうだったわ。

乾：「携帯用トイレ」は何種類か発売されているけれど、このプラスチック製のしっかりとした受け口がユリアポットの特徴のひとつだそうだよ。

男女兼用で大人も子どもも手軽に使えるように設計されているそうなんだ。

ひ：携帯するのにはこのプラスチック部分がかさばってしまうけれど、これだけしっかりしていたら持ったときも安定していていいわね。ふたば、「ユリアポット」はどうだった？

ふ：ようちえんのにょうけんさみたいでおもしろかったー。

ひ：ふふふ、なるほどね。あ、もう固まってゼリー状になってきてるわ。たった4センチ四方程度の小さな吸水剤なのにすごいわね。

2分程度で、もうすっかり水分はなくなったわ。

乾：まだ水分がある状態でも、口元のファスナーをしっかり閉めていれば漏れなかったし、よくできているよね。数分経過したけれどニオイもまったく気にならないね。

ひ：ほんと、ぜんぜんにおわないわ。受け口といい、ファスナー袋といい、こんなにしっかりした造りなのに使い捨てなんてもったいないわね。

乾：いやいや、この「ユリアポット」は使い捨てではないんだ。袋は洗って繰り返し使えるんだよ！

ひ：エッ、だって固まった尿はどうするの？？

乾：袋の中身はトイレに流して処理することができるんだよ。

ひ：ホントに！？　それはスゴイ！　吸水剤は？

乾：交換用に吸水剤も別売りされているんだ。別売りされている吸水剤は1袋で1200ミリリットルとより多い量をゼリー状にすることができるうえに、顆粒状なので、子どものように1回の尿量が少ない場合は吸水剤の量を減らすなどの調整ができるところが便利だよね。

ひ：それはいいわね。替えの吸水剤があれば災害時などにも安心ね。

たいが（兄）：トイレ、トイレ！！

乾：おっ、たいがもユリアポットを使ってみるかい？

た：えーっ！？　ここにおしっこするの？

乾：おとうさんが手伝ってやるから大丈夫だよ。

た：ひとりでだいじょうぶだよ！　はずかしいからひとりでやるよ、みないでよ！

ひ：あら、でも別売りの吸水剤は買ってないんでしょ？

乾：あ、そうだった。ここはやむなし、さっきふたばが使ったのをそのまま使ってみよう。

た：じゃぁ、トイレでこのふくろにしてくるよ。ぜったいみないでよ！！

乾：たいがは一人前に羞恥心が芽生えてきたな（笑）。

ひ：たいがもそうだけど、ふたばも時間の問題よね。使う場所はよく考えてあげないとね。

た：すんだよー。なんかヘンなカンジだよ。

ひ：使い方に困ったりしなかった？

た：ううん、ぜんぜん。カンタンだったよ。

乾：おっ、一度凝固した後だけど、追加した水分もぐんぐん固めてくれているよ。吸水剤はすごいんだなぁ。

ひ：全部固まったので、いまトイレで処理してきたわ。ある程度は大きなかたまりになるのでカンタンに袋から出たわ。小さなかたまりが袋の中や受け口についてしまうので、洗面所など流せるところがあったほうがいいわね。

乾：「携帯用トイレ」って、想像していたよりカンタンで便利だったね。

ひ：「トイレは？　トイレは？」と、必要以上に心配してワタシもふたばも旅を思いっきり楽しめないのはさびしいから、奥の手として持っていってみるわ！

乾：災害時用としてもぜひ備えておきたいね。

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■寸評
乾：★★★★★（星5つ）
たいがのときは男の子ということもありまったく苦労しなかったトイレですが、女の子はキレイさやら混雑状況やら、いろいろタイヘンなんだなぁ、と改めて思いました。ひとつあれば少し安心できるかな？　と思います。
ひ：★★★★☆（星5つ）
携帯用トイレの存在は知っていましたが、ちょっと抵抗があっていままで使ったことはありませんでした。使ってみたら子どもたちにもカンタンそうなうえに、ニオイもないし、処理もカンタンで、よくできているなぁ、とビックリしました。しばらくの間、旅行の際の安全策として携帯してみようかな、と思います。
た：なんかヘンなカンジだったけどおもしろかったよ！
ふ：にょうけんさのときみたいにじょうずにできたよ！