Published on 09.09.27

【香港虎の巻16】チムサーチョイの沖合に停泊し「シンフォニー・オブ・ライツ」を堪能できるお手軽ハーバークルーズ

シンフォニー・オブ・ライツを楽しむためのクルーズ

「スターフェリー Star Ferry」は、香港を象徴する乗り物のひとつであり、香港人のもっとも愛する乗り物でもあります。

そんなスターフェリーには、通常航路とは別にヴィクトリアハーバーを周遊するクルーズがあることをご存知ですか。

その名も「スターフェリー・ハーバー・ツアー Star Ferry’s Harbour Tour」。
ハーバーツアーには、乗り降り自由な「ホッピングパス」や、ヴィクトリアハーバーを1周する「ラウンドトリップ」などがあります。
今回は、ヴィクトリアハーバーで毎日20時から開催される「シンフォニー・オブ・ライツ Symphony of Lights」を鑑賞できる2時間周遊の「シンフォニー・オブ・ライツ・ハーバー・クルーズ」をご紹介します。

【関連くちこみ】毎晩20時からのお楽しみ！シンフォニー・オブ・ライツ

通常のハーバークルーズは尖沙咀チムサーチョイ、中環セントラル、湾仔ワンチャイ、紅磡ホンハムのいずれの埠頭からも乗船可能ですが、この「シンフォニー・オブ・ライツ・ハーバークルーズ」はチムサーチョイからしか乗船できません。

まずはチムサーチョイから船に乗ろう

ハーバーツアーのチケットは、各埠頭の専用チケット売り場で購入できます。

チムサーチョイ埠頭の場合、チケット売り場は向かって一番左側、時計塔の近くにあります。

チケットを手に入れたら、隣にあるハーバークルーズ専用の階段から乗船口へと向かいましょう。

ウェイティングエリアで乗船までの間ハーバーを眺めていると、じつにさまざまなクルーズ船が行き来していました。

やっぱり、ヴィクトリアハーバーは人気のある観光スポットですね。

まずは夕刻のハーバー内を1周

少し空が暮れかかってきた19時5分、いよいよ乗船開始。

ハーバーツアーで使用しているスターフェリーはおもに2種類あり、有名なのは「輝星号 SHINING STAR」という1920年代のスターフェリーの復刻版。

この輝星号は上層部の前後にオープンデッキが設けてあり、心地よい風に吹かれながらクルーズを楽しめるのですが、残念ながらわが家の乗るフェリーは「金星号 GOLDEN STAR」という通常と同じ型のスターフェリー。

それでも上層のキャビン内を電飾で飾っていたり、長テーブルが置いてあったりと通常とは異なる船内に自然と気分も盛り上がります。

ヴィクトリアハーバーの夜景の美しさはいうまでもありませんが、夕暮れから夜にかけてのハーバーもなかなかロマンチック。

そのため乗客のほとんどが、乗船すると同時に写真撮影に大忙しです。

船内にはハーバーについて説明するアナウンスが流れていましたが、聞いている人は皆無。ちなみに日本語のアナウンスもありましたよ。

20時にチムサーチョイに戻り、いよいよ…

途中各埠頭へ立ち寄り、ホッピングパスやラウンドトリップの乗客の乗り降りを繰り返しながら*、20時にフェリーはふたたびチムサーチョイへ戻ってきました。

*このフェリーは「シンフォニー・オブ・ライツ・ハーバークルーズ」専用のフェリーではありません。

ハーバーのなかほどで停泊すると、いよいよシンフォニー・オブ・ライツのはじまりです。

このシンフォニー・オブ・ライツはギネスブックに「世界で最も長く継続されている光と音のショー」と認定されていて、ヴィクトリアハーバーの両岸のビルから音楽と共に、サーチライトが夜空を華やかに照らしだします。
香港島側は21、九龍側は12のビルがこのシンフォニー・オブ・ライツに参加しているそうで、33ものビルから繰り広げられる光と音楽のショーは、香港の夜景をさらに美しく彩っていました。
ふとチムサーチョイのプロムナードのほうへ目をやると、この光の祭典を見ようとする人でかなり混雑していました。

人ごみを横目に見ながらフェリーのなかでゆったりと鑑賞でき、おまけに九龍と香港島、両岸の景色を堪能できるなんて、なんともゼイタクな話だと思いませんか。

さて、13分間という短いショーが終わると、船はふたたび各埠頭に立ち寄りながら周遊を続けます。

さすがに2周目ともなると興奮もおさまり、みなさん静かにおしゃべりをしつつ景色を楽しんでいました。子供たちははしゃぎ疲れたのか、寝ている子もチラホラ。

チケットには軽食引換券がついてきますがジュースとパン（下の写真）ですので、早めに夕食をすませるか、船内に何か持ち込みをしたほうがいいかと思います。