Published on 09.09.09
【オランダ*07】毎年4月30日の「女王の日」には、街中でフリーマーケットが開催され誕生をお祝いするお祭り騒ぎに
国民に愛されるオランダ王室
数年前、日本の皇太子一家が雅子様の静養のため、しばらくオランダに滞在していたというニュースを覚えている人も多いと思います。
日本の皇室とも親しい関係にあるのがオランダ王室。現王室は特に国民との距離感を縮める努力をしているようで、そのオープンさで広く人々に親しまれています。
オランダは男女にかかわらず、第1子が王位を継ぐことになっているのですが、現在は2代に渡って女王様。
つぎは皇太子ですが、その子供は3人とも女の子、ということを考えると、オランダ王室は女系のようですね。
先代女王ユリアナ、現女王ベアトリクスの夫はじつはどちらもドイツ人。
第2次世界大戦でドイツに侵略され、占領されたオランダの歴史を考えると、憎き敵国民との婚姻ということになり、よく国民が受け入れたものだとビックリします。
また、現皇太子の奥さんはアルゼンチン人で、一家揃って普通のスーパーにも買い物に行くとのこと。
「歴史的背景が違うのだから」と言ってしまえばそれまでですが、日本の皇室のあり方とはかなり違っていることに驚かされます。
女王の日は街中がフリーマーケット
さて、オランダには4月30日に「女王の日 Koninginnedag」という祝日があります(30日が日曜の場合は29日)。
これはもともと先代女王の誕生日を祝う日だったのですが、現女王が王位を継いでからも気候がいいため(現女王の誕生日は1月)4月に残すことにしたそうです。
気候がいいことがなぜ重要か? それは、この日は誰でもどこでも物を売っていい日だからです。
みんなこの日を待っていたとばかり家中のいらないものを持ち出して道に広げ、街中がフリーマーケットになります。
使わなくなったオモチャや、自分で作ったお菓子などを広げている子供のお店もあり、小さくてもしっかり値段交渉をしている姿は微笑ましい限り。
街にオレンジ色があふれる日
また、この日は街がオレンジ色に染まります。それは、人々が国民色であるオレンジ色の服を着るため。
オランダ王室の名前「オラー二ェ・ナッソー家」に由来するもので、オラーニェとはオランダ語でオレンジ色を意味するとともに、「オランダ人」をも意味します。
国民的スポーツであるサッカーの大きな大会のときにも、みんなオレンジ色の服を着て盛り上がります。
ちなみに、“オランダ”と“オレンジ”は響きは似ていますが、原語でオランダは「ネーダーラント」と呼ばれ、オレンジとは関係ありません。
女王の日は王室一家が毎年違う街にでかけ、その土地のパフォーマンスを見たり、特産物の見学をしたりと、国民と触れ合う重要な機会。
その前日も前夜祭として、野外コンサートや子供向けのショー、大道芸などさまざまな催しものが夜遅くまで街中で繰り広げられます。
とくに大きなイベントがある都市は、アムステルダム、ロッテルダム、ハーグ。
多くの観光客も訪れるのでホテルはかなり早めに予約をしておく必要がありますが、国中がお祭り騒ぎに沸く2日間、機会があればぜひこの期間に訪れてみてください。
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