Published on 09.09.11
【オランダ*09】受診は9週目から、3割が自宅出産、出産後6時間で退院…オランダでの妊娠&出産事情
オランダでの妊娠は驚きの連続
私ごとですが、オランダに来てすぐ新しい命を授かりました。
新しい土地ではじめての妊娠。今回は、日本ともそれまで住んでいたシンガポールともまったく違う、オランダの妊娠・出産事情を少し紹介したいと思います。
まず一番大きく違う点は、妊婦を診察するのは、産婦人科医ではなく、助産師だということ。
これは、妊娠は病気ではなく、人間の自然の現象なのだから「医者が診る必要はない」という考えに基づいています(もちろん、妊娠中何か問題がある場合は、産婦人科医を紹介されます)。
「妊娠したかな?」と思ったら、日本やシンガポールではできるだけ早く産婦人科に行くように言われているので、私もすぐ診てもらえるものとばかり思って、住んでいる地域の担当助産師さんに連絡。
すると、最初の予約はなんと9週目からとのこと。
ちなみに、エコー(超音波)もそれ専門のところがあり、別に予約を入れなければならないのですが、それも9週目以降しか受け付けてくれません。
混雑しているからというわけではなく、9週目までは化学的流産(エコーで確認できないくらい早く流産してしまうこと)も多く、心音もはっきりしないからとのこと。
日本やシンガポールだと、最初からちゃんと検査をしてキケンな状態であればなんとかして妊娠を継続させるようにするのに対し、自然主義のオランダではそういうことはしないと聞いて愕然。
最初の超音波を見るまでは、生きた心地がしませんでした。
毎回の診察では、問診と聴音器で心音を聞くだけです。
「何か心配事はありますか? 質問は? なければ、じゃあまた2ヵ月後!」。
日本ではあれほど体重管理をうるさく言われるのに、ここでは体重は量りもしません。
超音波も、なにも異常がなければ、妊娠中2回しか予約を受け付けてもらえず、日本の産婦人科だったら、毎回成長具合が見えるのに……と不安なキモチでいっぱい。
まったくもって妊婦に余計なストレスです。
3割が自宅出産を選択
また、オランダでは自宅出産も普通で、じつに約30パーセントの女性が自宅で出産しています。
リラックスできるから、また病院で出産しても通常分娩であれば数時間で退院させられるから、というのがおもな理由ですが、私はさすがにはじめてということもあり、病院での出産を選びました(出産6時間後には家に帰っていましたが)。
陣痛がはじまると、病院へ行く前に担当助産師さんに連絡をするのですが、それも陣痛の間隔が2、3分になってから。それまでは「もう少し待って」と言われるばかりです。
夜中に破水した場合も、水が透明だったら朝まで待つなど、初産婦を不安にさせるルールでいっぱいです。
子供が生まれると、どこの家も横断幕や旗、こうのとりの人形などを家の外に飾り、大々的に宣伝します。
名前を公表しているところもあり、そのオープンさには「そんなに知らせちゃって大丈夫なの!?」と、こちらがいらない心配をしてしまうほどです。
自然主義に徹した出産スタイル
また出産後、1週間程専門の人が家に来て、いろいろアドバイスをしてくれたり、カンタンな家事をしてくれたりする制度があり、この費用は保険でカバーされています。
1日に頼める時間は選べ、私は深く考えずに最大の8時間にしてしまったのですが、産後のストレスに加えて、他人が家の中にいるという慣れない環境にイライラ。
個人の相性ももちろんあるのですが「次回は最短コースにしよう」と誓ったのでした。
私の場合、妊娠中にとくに問題がなく、出産もいたってスムーズだったので、結果的にはこのオランダの自然主義スタイルでよかったと思えるのですが、いやはや国によってこれほど違うとは、と驚きの連続でした。
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