Published on 09.10.17
【台湾日和28】月餅、ブンタン、バーベキュー? 食欲の秋を満喫できる台湾式「中秋節」
中秋節は家族で楽しむ祝日
中秋節は、旧暦の8月15日に行われる春節、端午節と並ぶ三大節のひとつで、台湾では祝日に定められています。
2009年は10月3日が中秋節でしたが、当日は家族揃って食事をする風習があり、前日から主要道路は帰省ラッシュで大渋滞します。
中秋節には、日頃の感謝を込めて、知人や親戚、自社社員や取引相手などに月餅(ユエピン)を贈る習慣があります。
月餅が買えるお店として有名なのは、パイナップルケーキでも有名な「佳德糕餅 ジァーダーガオビン」(営業時間7時30分~21時30分)や「台北犁記 タイペイリージー」(9時~21時)など。
わが家もいくつかいただきましたが、ナマものなのでだいたい1週間くらいしか持ちません。
月餅の歴史は長く、かつてモンゴル軍の圧制に苦しむ中国人が中秋節に反乱を計画し、その計画を書いた紙を饅頭のなかに仕込んで仲間に知らせたことにあるのだとか。
反乱に成功した中国は、中秋節を開国記念日とし、月餅を食べて祝うようになったと言われています。
オーソドックスな月餅は、あずき餡のなかに月に見立てた塩漬けのあひるの卵黄が入ったもの。しかし、現在ではホテルやケーキ屋などが競い合って新作を発表し、かなり多様化しています。
フルーツ風味やお茶風味、カレー風味というような味の違いだけでなく、丸い葛饅頭やアイスクリームも月餅代わりに販売されるようになりました。
餡がたっぷり入った月餅は、ちいさくても重量感があり、ひとつ食べるだけでも食べ応え充分。
月餅というと皮が硬めのものが一般的ですが、私が好きなのはパイ生地のように薄い皮が何層にも重なったタイプ。餡も少なめで甘すぎず、軽い食感が気に入ってます。
パン屋や台湾風のケーキ屋で手に入るので、この時季ならではのおみやげとしてもオススメです。
台湾の家々から立ち上るバーベキューの煙
また、ここ十数年、中秋節に食べられるようになったのが「バーベキュー」。
きっかけは、この時季に調味料メーカーが出した焼肉のタレのCMだそうで、思わず食べたくなる映像が話題になりました。
また、「カルフール」(家樂福)などの大型量販店が台湾進出を果たし、話題のCMに乗っかってバーベキュー売り場を設けたことで、「中秋節=バーベキュー」のイメージが定着したようです。
日本ではバーベキューというと、庭や川辺、海辺など特定なシチュエーションが浮かぶかと思いますが、台湾のバーベキューはもっと身近な存在。
家の前の道路や、店の前でもモクモクと煙があがります。
バーベキューとは不思議なもので、ニオイをかぐとこちらも食べたくなってしまうものですが、「ひとつ食べていきなよ」なんて声がかかることも。
材料もさまざまで、お肉だけでなく、たけのこや秋刀魚まで焼いてしまいます。
ブンタンもおいしい季節なのです
そして、この時季に出回るザボン(文旦 ブンタン)も中秋節には欠かせない食べ物です。
はじめて食べたときは、パサパサしていておいしくなかったのですが、日々改良されていて、年々おいしくなっています。
また、採ってから10日ほど置くと、水分が出てきておいしくなるのだそうで、皮が少ししなっとしてきたら食べごろのサインなのだとか。
おいしいブンタンの選び方は、重みのあるもの、皮は薄い緑、黄緑、形のバランスがいいものがいいそうです。
グレープフルーツ型のブンタンは、味も甘みのあるグレープフルーツといった感じ。
先日、「1年前から予約しないと手に入らない」という貴重なブンタンを食べる機会がありました。頭に載せたくなるほどの大きさで、実の淵だけがピンク色の変わり種。
顆粒の一粒一粒が大きく、プリプリで、甘みが強い! フルーツ王国台湾ならではの禁断のおいしさでした。
食欲の秋。焼肉で盛り上がる台湾で、おいしい中秋節を過ごしてみてはいかがですか?
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