Published on 09.11.05
【旅モノ42】費用対効果の高い旅ワザ満載の「サバイバル時代の海外旅行術」を読むべし!
【今週の旅モノ】「サバイバル時代の海外旅行術」(光文社、720円)
サイズ: 新書判
■商品の特徴
◉海外旅行後進国としての日本の現状をデータとともに紹介
◉海外と日本の旅行ガイドブック事情を比較し、考察
◉21世紀のニュートラベルスタイルを提案
日本のガイドブックは使えない?
ひまわり(母):おとーさん、この本ありがとう。おもしろくて一気に読み終えてしまったわ。
乾太郎(父):だろう? ボクはタイトルに惹かれて衝動買いしてしまったんだけど、内容に共感する部分がたくさんあっておもしろかったよ。
ひ:ワタシも!!
乾:おっ、嬉しいねぇ。おかーさんはどんなところに共感した?
ひ:たくさんあるけれど、一番共感したのは「日本のガイドブックは使えない」という意見ね。
これまでいろいろな出版社のものを買ってはみたけれど、どれもいまひとつしっくりこなかったの。キホン的な情報が抜けていたり、情報が抽象的だったり古かったり。
「地球の歩き方」はロングセラーなだけあって、ガイドブックのなかでは使えるほうだと思うけれど、毎号広告を出しているショップがかならず本文中でも紹介されているのを見ると、「もしやショップやホテル情報は全部広告?」なんて思ってしまうし、自分にとっては必要ない情報も多くて「ムダに重い」と思っていたのよね。
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乾:確かに。そこでわが家が行き着いたのが、「旅のしおり」だもんね。
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ひ:そういうこと。子どもを連れての旅で重いガイドブックを持って歩くのはとってもタイヘンだし、街中で広げているヒマも余裕もないものね。
自分たちに必要な情報だけを抜き出して、不明なところはインターネットでガンガン調べて補足する。自分で道程をシミュレートしてみると、「あれ? A地点からB地点への移動の情報がないわ」と気付いて「Aを出たら直進、交番がある最初の交差点を右手に曲がって・・・」などと細かく調べることもあるわ。
子どもができてからはこういったちょっとした情報がとっても助かるの。
インターネットは強い味方だけれど、移動先での情報閲覧は紙資料が安心でタイムラグもないから、時間の許す限り旅のしおり作成は手間を惜しまないようにしているものね。
乾:日本のガイドブックの比較対象として挙げられていた、「他国のガイドブック事情」も有意義だったね。
ひ:ワタシ、以前台湾で「語学学習用に見てみよう」と、現地の人向けの東京のガイドブックを買ったことがあるの。
体裁は日本のガイドブックに似ているけれど、メインはショッピング案内で、ほかに観光地情報が少しと、地下鉄での移動手段の説明が書かれているだけ。日本のガイドブックにかならずあるホテルや空港の情報などは一切ないの。
「地下鉄でめぐる」とかなり的をしぼっているだけに、地図から情報も探しやすいし、とても見やすく感じたわ。
しかも中華航空とANAの広告が巻末に掲載されているだけで、ほかにはまったく広告がないことにビックリしたの。やはり日本のガイドブックはなんでも詰め込みすぎだし、広告の数とその影響が大きすぎる気がするわね。
乾:そうだね。日本のガイドブックはどれも画一的だよね。
紹介されていた海外のガイドブックはどれも独自性を感じたね。とくに子ども向けのガイドブックなんか興味深かったよ。
読んでいたらボクも海外のガイドブックが実際に見たくなってインターネットで調べてみたんだ。amazonで購入可能なものもいくつかあったのでさっそく注文してしまったよ(笑)。
ひ:さすがおとーさん、興味のあることは仕事が速いわねー(笑)。その調子で普段の仕事も片付くといいんだけど~。
日本のガイドブックにLCCの情報がないのはナゼ?
乾:ははは・・・(汗)。ところで広告にからんだ話で「日本のガイドブックにはLCC(ローコストキャリア:低コスト航空会社)の情報が掲載されていない」というのもうなずけたよね。
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ひ:そうね。わが家もこの夏、マレーシアとシンガポール間の移動にLCCのひとつ「エアー・アジア Air Asia」を利用したけれど、LCCにからむ情報はすべてインターネットで取得したものだったものね。
乾:わが家はエアー・アジアを知って、「こんなに安く移動できるならシンガポールにも足を伸ばしちゃう?」みたいなノリで旅行日程を立てたんだよね。
ひ:そうそう。シンガポールでなくてもどこでもよかったのよね(笑)。
乾:LCCの存在を知らない人もたくさんいるんだろうなぁ。紙媒体はそういった情報弱者をなくすべき存在であってほしいよね
ひ:おとーさんはどんなところに共感したの?
乾:ふふふ、たくさんあったよ。まずはなんと言っても「現地に銀行口座開設」だね。
ボクも大好きな香港に口座を開いただろう? タックスヘイヴンということもあるし、リスク分散にもね。
そしてなにより旅行の際に「EPS(Easy Pay System=日本でいう「デビットカード機能」)」が使えるので、現地では「香港ドルの残金が少なくなってきたから追加で両替しなきゃいけないかなぁ?」なんて余計なことを考えずに自由に動くことができるよね。
口座内の資金管理はインターネットでできるしね。
ひ:あ、でも、以前キャッシュカードが切り替わって、受け取りから3ヵ月以内にATMでアクティベート(認証処理)しなきゃいけない、と書かれていて困ったこともあったわね(笑)。
乾:さすがにATMでの作業は現地でないとできないからね。香港渡航の予定が立ったところでカード再発行の手配をして、現地で無事アクティベートしてことなきを得たけれど(笑)。
海外ではまずケータイを買うべき?!
乾:銀行口座のほかには「海外ではまずケータイを買え!」にとても共感したよ。
ひ:そういえば、おとーさんは現地でほぼ毎回携帯本体かSIMカードを買ってるわね。渡航前に知らぬ間に調べてるらしく、到着すると売り場に直行してまず購入(笑)。
乾:おかーさんは「子どももいて4人一緒に行動するんだからケータイなんていらないわよ!」って言うけれど、実際に役に立ったことも多々あっただろう?
ひ:まぁね(汗)。「困ったときに役立った」というより、ケータイがあることでわかれて行動しても安心になるから「行動範囲が広がった」、というのはあるわね。
乾:アジアのいろいろな国でSIMカードを買ったけれど、縁起のよい数字が使われている電話番号のカードは値段が高かったりして、購入すること自体もおもしろい経験になったよね。
日本にひんぱんに連絡をする必要があったときは「スカイプ Skype」にもタイヘンお世話になったし。あいにくうちはiPhoneではなかったけれど(笑)。
ひ:金額を気にしなければいくらでも手段はあるけれど、庶民なわが家は常に「もっと費用対効果の高い手段はないか?」と考えているものね(笑)。
それが高城氏の説く「サバイバル」につながっているから全体的に共感できるのかしら。
乾:おっと! もうこんな時間。そろそろ出かけないと。パッキング術やインターネットの活用など、まだまだ話したいことはいっぱいあったんだけど・・・。
ひ:では、続きはまた次回ということにしましょうか。
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■寸評
乾:★★★★★(星5つ)
高城さんはボクが社会人になりたての頃からクリエイターとして活躍されていましたが、昔はバックパッカーだったとか、現在でも自分でじっくり旅程を練った海外旅行をしているというのははじめて知りました。とても親近感が涌いてしまったなぁ。
ひ:★★★★★(星5つ)
ワタシはあいにく高城さんのことは「有名女優さんのご主人」というくらいしか知らなくて(恥)、ご本人の語る生き方とはまったく違うイメージを持っていました。ワタシたちととても似た感性をお持ちのように感じ、とても嬉しくなりました。
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