Published on 09.12.11

【旅＊流儀60】2010年度からサービス開始?! 2万4000ヵ所の郵便局でパスポートを発給できるようになると…

パスポートが郵便局で発給できるようになる？

海外旅行に必要な物といえば、まずはパスポート。

現在、日本国内での有効なパスポートは約3000万冊。およそ4人にひとりが持ている計算です。

平成20年に発行されたパスポートは、10年有効のものが約244万冊、5年有効のものが約135万冊、合計で約383万冊。19才以下では67万冊が発行されたそうです。
さてこのパスポート、申請してから受け取るまでに最短でも6日（土日祝を除く、東京の場合）かかります。

余裕をみて取得すればいいのですが、海外に行く間際に取り出してみると有効期限が迫っていてあわてて申請した、なんて人もいるのでは。

また、有効期限はあるとはいえ、滞在国によってはパスポートの残存期間（おもに3〜6ヵ月）を求められることもあるので、事前に要チェックです。

パスポートの申請は、原則として住民票のある都道府県の旅券窓口（パスポートセンター）で申請します。

わが家は新宿の都庁の窓口がもよりでそう遠くはないですが、それでもめんどう。

平日なら待ち時間ほとんどなしでカンタンにできますが、以前義妹の申請に行ったときは夏休み前ということもあってか1時間くらい待ちました。
東京都では新宿、有楽町、池袋、立川の4ヵ所にパスポートセンターがありますが、誰もがその近くに住んでいるとは限りません。
申請と受け取りをあわせると半日、もしくは1日がかりなんてことも。

そこで、先日朗報が！　

2万4000ヵ所にある郵便局の窓口でパスポートの申請や受け取りができるよう、法改正が検討されるというのです。

2010年3月末の国会に「郵政改革法案」として盛り込まれ、2010年度にサービス開始を目指すそうで…

これまで窓口は全国に579ヵ所だったので、これはすごい進歩ですよね。

申請は誰でもできますが、受け取りは年齢にかかわらずかならず本人が行かなければならないのがパスポート（日曜は受け取りのみ可能）。

平日は学校のある小学生などは受け取るのがタイヘンでしたが、近所の郵便局で受領が可能になればとてもラクですよね。

子供のパスポートの申請について

さて、はじめてのパスポート取得に必要な物は、以下の4点。

一般旅券発給申請書（発行窓口においてあります。）
戸籍謄本または戸籍抄本
写真（6ヵ月以内に撮影された、縦4.5センチ、横3.5センチの無背景で正面を向いたもの）
本人確認のための書類（免許証や保険証など）
住民票（住民基本台帳ネットワークシステムの利用を希望しない方や、地域により参加していないところに住んでいる方）

【関連くちこみ】パスポートの申請や注意点について

赤ちゃんはなかなかひとりで写真が撮れません。わが子が9ヵ月くらいのときには、新宿のパスポートセンター内にある写真屋さんで撮ってもらいました。

子どもを背もたれのない椅子に座らせ、私がしゃがんで後ろから支えてパチリ。けっこううまく撮れるものです。

余談ですが、先日子どものパスポートを切り替えに行ったときに、デジカメで撮った写真を貼っていた人がいて受け取り拒否に。

デジカメでも、解像度が高い物ならばいいそうですが画質の悪いものはダメだそうです。
ICパスポート導入以降は、写真には細かい規定が設けられたので、外務省のサイトで「パスポート申請用写真の規格について」をカクニンしてくださいね。
また、パスポートにはサインが必要ですが、当然ながら赤ちゃんや小さな子供は字が書けませんよね。その際は、親が代筆という形で登録できます。

わが子は、1冊目は私「母代筆」として書きましたが、5年後の2冊目はひらがなで字が書たので本人に書かせました。

ちなみに、20才未満は5年有効のパスポートしか発給されません。

確かに子供の顔立ちは変わってしまうもの。実際、わが子は髪の毛がなかなか生えず、1冊目をつくった9ヵ月のときは赤ちゃん頭。

しかし、幼稚園に入ってから行った旅行では、滞在国のパスポートコントロールの係の人も、同じ子なのか区別がつかなかったようで「同じ人物？！」と聞かれたこともありました。

—————————————————————–

日本のパスポートは国際的な信用度が高いため、短期間の観光目的であればビザなしで100カ国以上に入国できます。

反面、それは犯罪者にとっても利用価値が高いため、日本のパスポートは狙われやすいそうなのでご注意を！