Published on 10.04.22
【サンフランシスコ10】坂の上から見渡す景色はすばらしい…乗ること自体が楽しめる世界最古の「ケーブルカー」乗りこなし術
世界最古の「ケーブルカー」に乗ろう
サンフランシスコを象徴する存在といえば、「ケーブルカー Cable car」。
世界最古のケーブルカーで、急な坂道を行きかうケーブルカーを見たことがあると思います。
ケーブルカーがなかったころは、アップダウンの激しいサンフランシスコの坂道を馬車が走っていたそう。
しかし、1869年の冬の夜、馬が足を滑らせ乗客、馬とも転落し、馬は4頭死んでしまったとのこと。これを機に、安全に坂を登れるシステムが必要ということで、1873年に世界初のケーブルカーが誕生したそうです。
まずは乗り放題のパスを入手
このケーブルカーと、路線バス「ミュニ・バス Muni Bus」、路面電車「ミュニ・メトロ Muni Metro」はサンフランシスコ市営の公共交通機関です。
この3つは「ミュニ MUNI」(San Francisco Municipal Railwayの略)と言われていて、乗り放題のパス(1、3、7日間)が売られていて観光客にはとっても便利です。
1日パス/13ドル、3日パス/20ドル、7日パス/26ドルで、パスを買わずに1回/5ドル(子供料金なし。5才以上は有料)を払って乗ることもできます。
ケーブルカーに乗って、途中でちょっと降りて写真を撮ったりするなら、1日パスでも3回乗ればもとが取れます。そのうえ、ミュニ・バスやミニュ・メトロも利用でき、どこへでも行くことができるので、ゼッタイに買うべき。
もし、滞在が4日間であったとしても、もったいないと思わず7日間パスを購入するか、観光施設の入場券も付いた「シティパス CITY PASS」を購入するといいでしょう。かならずもとが取れますヨ。
【関連くちこみ】乗り物も乗り放題、主要観光も楽しめる「シティパス」
購入場所で一番わかりやすいのが、ダウンタウンの「パウエル・ストリート」と「マーケット・ストリート」のケーブルカーの発着所にあるチケットブース。
ただ、ココはけっこう混んでいるので、すぐ近くのインフォメーションセンター(BART、MUNI METROの地下にある駅へ階段を下りたところ)で買うほうが並ばなくていいかも。
くわしくは「サンフランシスコ市交通局」のサイトでチェックしてくださいネ。
坂のうえから見渡す風景は美しい
ケーブルカーの路線は、「パウエル-ハイド Powell-Hyde」線、「パウエル-メイソン Powell-Mason」線、「カリフォルニア・ストリート California Street」線の3路線あります。
パウエル-ハイド、メイソンの2路線は、「マーケット・ストリート Market Street」と「フィッシャーマンズ・ワーフ Fisherman’s Wharf」を結び、途中で曲がってわかれます。
わかれるあたりに「ケーブルカー博物館 Cable Car Museum」があります。
この2路線は坂の上から海が見下ろせ、ほかの都市では味わえない、サンフランシスコならではの美しい景色が楽しめます。
終点で車両を方向転換
ケーブルカーは、正面向きにしか走れません。そのため、終点で車両をターンテーブルにのせ、人力で前後の向きを変えます。
↑サンフランシスコ海事国立史跡公園が終点となる「パウエル-ハイド」線。
↑ケーブルカーは、構造上一方にしか走行できないので、終点でターンテーブルに乗せて方向転換(カリフォルニア・ストリート線は両方向に走行可能)。
↑無事に方向を転換し、ふたた起点の「マーケット・ストリート」方面に出発!
カリフォルニア線はカリフォルニア・ストリートを東西に走っていますが、こちらの車両は両方向に走れます。
ケーブルカーでの注意点など
ケーブルカーは、朝6時から深夜25時まで走っていて、車内には「グリップマン」といわれる運転手と車掌さんがいます。
グリップマンはレバーを引いたりして速度を調節しますが、かなりの力仕事でワザも必要なようです。
車掌さんは車内で料金を徴収したり、パスを確認します。ガタガタ走るケーブルカーですが、要所要所でチリンチリンとベルが鳴ります(なんと、このベル鳴らしコンテストが毎年7月にあるんだとか)。
が、時刻表があるわけでもなくなかなか来なかったり、終点から乗る場合は長い列ができ、何台も待たされてすぐに乗れなかったりすることも。
途中からも満員なら乗せてもらえません。
乗り場は、終点以外は「cable car stop」と茶色い看板が電柱横などにあり、そこから乗ります。
実際赤信号で止まっている場合も途中乗車下車できますが、行き交うクルマなどに気をて。
車内は路線にもよりますが、半分窓がない吹きさらし状態で、雨の日などはなかに入らないと濡れます。
ケーブルカーに乗った感想は?
さて、今回はじめてケーブルカーに乗った息子。
最初に乗った場所が混んでいたため、たまたま一番後ろの車掌さんがいる、窓もないデッキに移動。動き出すと坂の上にどんどん上がっていき、振動が身体に伝わりおもしろかったそう。
その後、車内の席が空いたので座ると「ママ、普通は座るとラクなはずなのに、ガタガタしてお尻がしびれる」。まさにそのとおり。
ケーブルカーは、バーにつかまって立ち乗りもできます。
息子は立ち乗りをしたがりましたが、安全上なかに行くように言われることが多かったです。
ただ一度、カリフォルニア線に乗ったとき、空いたので「立ち乗りしていいよ!」とグリップマンに言われ、最初で最後の立ち乗りをしました。
すぐ横は道路でクルマが走っていて、しかも急な坂道。
落ちたらケガすること間違いなし。黙ってバーを握り締めていましたが、かなり楽しかったようです。
息子にとっては、ケーブルカーに乗ること自体が観光、遊びという感じで、今回は数えきれないくらいに乗りつくし、楽しみました。
ちなみに、サンフランシスコは坂が多いため、「赤ちゃん連れには向かないかも…」と思っていましたが、アメリカ人の赤ちゃん連れの家族は、ベビーカーを持って乗ったり、赤ちゃんのカゴ(キャリー)を持って乗ったりとしていました。
バスもベビーカーはオーケーですし、日本人ももっと外へ外へと目を向けてチャレンジするのはいいかも、と思いました。
ケーブルカーに乗るためだけでも、サンフランシスコにぜひまた行きたいなぁ。
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