Published on 10.05.13
【旅モノ68】子連れに使いやすいのはどれ? 代表的な「ガイドブック」4冊を徹底比較その1
「ガイドブック徹底比較1〜装幀編」
<ガイドブック4冊比較シリーズ>
【装幀編】厚さ、重さなどから子連れに最適な「ガイドブック」を検証
【地図編】街歩きに不可欠な「地図」が読みやすいのはどれ?
【基本情報】現地交通手段の情報はどの程度網羅されている?
【ホテル編】お気に入りホテルを見つけるための情報の質と量
【グルメ編】おいしいものにありつくための「グルメ情報」の実用性
【買物&総括編】買物もスムースにできて、子連れに役立つガイドは…?
写真左より「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」2009年7月改定第22版/ダイヤモンド社/1785円、「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」2009年7月 改定第8版/実業之日本社/1365円、 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」/2009年8月 改定第3版/JTBパブリッシング/1575円、「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」2009年8月 改定第2版/昭文社/1365円、いずれも本体サイズ:210×136ミリ、A5版
子連れに最適なガイドブックを考える
ひまわり(母):ねぇ、おとーさん、いとこの蘭子ちゃんからナニか荷物が届いているわよ。
乾太郎(父): ん? あぁ、アレだな。あ、たいが、その包み開けてみてくれる?
たいが(息子):わーい、ボクにプレゼントかな? にもつをあけるのって、なんだかたのしいんだよね~♪
んっ、なんじゃこりゃ・・・?
ふたば(娘):わぁ、「ほん」がいっぱいだ! おにーちゃんに「コレでべんきょうしろー!」ってことじゃないの?
乾:ははは(爆笑)、それはいいね。でも残念ながらお勉強の本ではなくて、みんな「香港」の旅行ガイドブックなんだよ。
た:えーっ、ぜんぶ「ほんこん」のほんなの?
ふ:みたことないのがたくさんある! あ、ふたば、コレはみたことある!
乾:そうだね、おとーさんも中身を見たことない本がたくさんあるよ。
た:「ほんこん」りょこうのほんって、こーんなにたくさんあるんだね。
乾:いやいや、こんなもんじゃないさ。コレはほんの一部。
ほかにもいろいろな会社から出版されているし、同じ会社から「ガイドブック」、「ポケット版」、「ムック本」などなど内容や形状を変えたものが複数出版されているから、全部集めたらいったい何種類あるかわからないさ。
た:へぇー、そうなんだ。すごいなぁ。
ひ:ところで蘭子ちゃんはどうしてガイドブックを送ってきたの?
乾:3才になる柊クンを連れて、家族で香港旅行に行くことにしたそうなんだ。
さっそく本屋にガイドブックを買いに走ったものの、違いがわからず、めんどうだから片っぱしから買ったんだって。
ひ:さすが、豪快な蘭子ちゃん・・・。
乾:で、帰宅して中身を見てみたけれど、ますますどれがいいのかわからなくなったそうで、「乾ちゃん、香港によく行くよね? このなかからワタシにぴったりなガイドブックを一冊選んでくれない?」って、電話がかかってきたのさ。
「ついでにオススメの場所なんかも教えてね」って。
ひ:なるほどね。でもせっかく4冊買ったんだから全部見ればいいのに。
乾:旅先に持っていくのは1冊だけにしたいし、全部見るのはめんどうなんだってさ。
まぁ、ガイドブックは頭からじっくり読むのもいいけれど、現地では必要な情報がどれだけカンタンに探し出せるか?っていうのが大切だからね。使い勝手のいいものを1冊選びたいそうなんだ。
ひ:確かに「使い勝手がいい」という観点で、わが家でもレイアウトが見慣れた同じ出版社のガイドブックを改訂するたびに買っている状況。ある意味マンネリね。
改めてこうやってほかのガイドブックも見くらべてみると、新鮮でそれぞれいいところがありそうよ。
乾:この機会に、これらの代表的なガイドブックを徹底的にくらべてみようよ!
【厚さ&重さ】軽くて持ち運びやすい工夫がされているのはドレ?
ひ:この4冊は、いわゆる「ガイドブック」と呼ばれるタイプのもので、「ムック本」や「ポケット版」、料理やショッピングなどの細かいジャンルに特化したガイドなどとくらべて一番情報量のある本ね。
乾:そうだね。ひと通りの情報が網羅されているタイプのガイドだね。大きさは4冊とも210×136ミリのA5版。厚みと重量は以下の通りだよ。
- 地球の歩き方…… 536ページ/488グラム
- ブルーガイド…… 292ページ/322グラム
- ワールドガイド…… 336ページ/386グラム
- マップル …… 288ページ/240グラム
*ページ数は本誌だけのもの。重量の中には切り取って使う地図や会話集なども含む。
ひ:ページ数はこれから項目ごとに細かく比較していくとして、重さは倍ちかくも違いがあるのね! ビックリしたわ。
乾:「マップル」は「超軽量」を売りにしているようだね。紙質を変えて200グラム台の軽量化を実現したようだよ。
ツヤのないザラっとした手触りの紙で好みはわかれるところだと思うけれど、ツヤのある紙にくらべて鉛筆などでも書き込みができるからボクは好きだな。
ひ:書き込みしやすいのは便利よね。それに、ただでさえ荷物が多くなりがちな子連れ旅行には「軽さ」は欠かせないキーワードよね。
【地図】ガイドブックに大判の地図は必要?
乾:「ブルーガイド」、「ワールドガイド」、「マップル」には切り取って使えるタイプの地図がついているね。
ひ:「ブルーガイド」と「ワールドガイド」は大判の地図が、「マップル」には31ページの地図本がついているわ。
↑「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」。
↑「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」。
↑「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」。
個人的には大判の地図は街歩きには必要ないかな? と思うの。クルマで広く移動するような土地なら別だけれど。
それよりは詳細で目印となるようなものがわかりやすく書かれている地図のほうがいいわ。
乾:まぁ、大判マップがついている「ブルーガイド」、「ワールドガイド」も、それとは別に本誌内にエリア別の地図がついているから、大判マップはオマケ的なものだね。
【付録の要素】会話集や装幀の工夫について
ひ:「マップル」にはそのほかに切り取って使える「広東語基本フレーズ集」(21ページ)がついているわね。
↑「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」。
乾:エリア別の地図や会話集はどのガイドブックにも収録されている情報だけれど、マップルはこれらを本誌とは別に取り外して使えるようにしたわけだね。
ひ:地図は見たいときにさっと取り出せると便利だし、発音のムズカシイ広東語の会話集は不要なら取り外して置いていくなどの選択もできる点で「マップル」はよくできていると思うな。
乾:それ以外にも、旅先でガイドブックを開いていると「日本人観光客だ!」と悟られやすく、スリなどに狙われやすいと聞いたことがあるけれど、その点「カバーを外せばガイドブックには見えにくい」という造りの「ブルーガイド」もポイントが高いね。
↑「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」。
ひ:ホント、一見した感じガイドブックには見えないわ。まぁ、街中で開いてキョロキョロしてたら、表紙に関係なくすぐバレちゃいそうだけどね(笑)。
乾:全体的な造り、という点では「マップル」に軍配といった感じだね。
ひ:次回からは内容についてじっくり見ていきましょう!
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