【旅モノ69】街歩きに不可欠な「地図」が読みやすいのはどれ?<ガイドブック比較2> - 子連れ海外旅行☆旅キッズ


Published on 10.05.20

【旅モノ69】街歩きに不可欠な「地図」が読みやすいのはどれ?<ガイドブック比較2>


「ガイドブック徹底比較2〜地図編」

<ガイドブック4冊比較シリーズ>
【装幀編】厚さ、重さなどから子連れに最適な「ガイドブック」を検証
【地図編】街歩きに不可欠な「地図」が読みやすいのはどれ?
【基本情報】現地交通手段の情報はどの程度網羅されている?
【ホテル編】お気に入りホテルを見つけるための情報の質と量
【グルメ編】おいしいものにありつくための「グルメ情報」の実用性
【買物&総括編】買物もスムースにできて、子連れに役立つガイドは…?

写真左より「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」2009年7月改定第22版/ダイヤモンド社/1785円、「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」2009年7月 改定第8版/実業之日本社/1365円、 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」/2009年8月 改定第3版/JTBパブリッシング/1575円、「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」2009年8月 改定第2版/昭文社/1365円、いずれも本体サイズ:210×136ミリ、A5版

ガイドブックの内容構成は、ほぼ同じ

ひまわり(母):へぇ、こうやってガイドブックを見くらべてみると、なかなかおもしろいわね。全体的な構成としては、

  • 地図(香港全図・エリアごとのマップ)
  • 香港基本情報(時差や通貨、電圧の違いなど)
  • ガイドブック利用についての説明
  • 特集
  • 香港の交通
  • エリアごとの観光スポット(観る)
  • 香港グルメ(食べる)
  • ショッピング(買う)
  • プレイスポット(遊ぶ)
  • ホテル(泊まる)
  • マカオ(本によっては深センや広州など)
  • 旅のデータページ(日本・香港出入国や、電話・郵便事情など)

となっていて、これは4冊ともほとんど変わらないわね。

乾太郎(父):そうだね。どれも大きな流れは一緒だから、はじめて見るガイドブックでも大きく違和感を感じることはないかな。

:ガイドブックって、自分の目的の情報以外のところは読まずに終わってしまうこともあるけれど、そんななかで誰でもかならずお世話になるのが「地図」ページよね。

はじめての土地で、地図はマストアイテム。でも、子ども連れでは立ち止まってじっくり見るのはムズカシイし、とくに女性は「地図の読めないオンナ」なんて言われちゃって、地図を見るのが苦手な人も多いし・・・。

:そう、そう、それってまさにおかーさんのコトだよね。

:・・・(怒)。まぁ、だからこそ、見やすい地図が一番。地図はどのガイドブックが優秀かしら?

地図で網羅しているエリアは?

:「地図の読めないおかーさん」が見やすい! と思った地図が一番優秀だと思うよ(笑)。なんて、冗談はさておき、じっくり見くらべて行こう!

写真左より「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」 、「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」、 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」、「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」

地図は「香港の全体図」と、「主要エリアごとの地図」にわかれるけれど、「香港全図」は4種ともほぼ同縮尺で同内容。

西はランタオ島、北は国境を超えた中国の深センの位置関係がわかるところまで掲載されているね。

写真左上「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」 、右上「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」、左下 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」、右下「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」

パッと見た印象では、ボクは文字のフォントサイズなどからワールドガイド(JTBパブリッシング)とブルーガイド(実業之日本社)がみやすいな、と思ったよ。

:うん、ワタシも香港の全体像を把握するならワールドガイドがわかりやすいと思ったわ。

地球の歩き方(ダイヤモンド社)とマップル(昭文社)はフォントサイズが小さめだなぁ、と思ってよく見てみたら、香港全図のなかにも代表的ないくつかのレストランやホテルの情報まで記載されているんだね。

これはエリア別の地図に書いてあれば十分だと思うな。

:そうね、香港全図では代表的なエリアの位置や空港との位置関係がわかりやすいのが一番ね。

エリアごとの扱いは、各誌ごとに方針が異なる

:エリアごとの地図はどう?

:掲載量には少しバラつきがあったわ。香港中心部(各社2ページ)はどれも同じだったけれど、九龍半島側は地球の歩き方のみ11ページさいているのに対し、ほかの3つは7~8ページ。

写真左上「地球の歩き方 香港 ‘09~’10」 、上の真ん中「ブルーガイド わがまま歩き 香港・マカオ」、上の右 「ワールドガイド 香港・マカオ 広州・深セン」、下「マップル 新個人旅行 香港 マカオ 深セン」

香港島側に至っては、一番多いワールドガイドが14ページさいているのに対し、一番少ないブルーガイドは7ページと、倍の開きがあったわ(地球の歩き方12ページ、マップル10ページ)。

:ナニがそんなに違うんだろう?

:ワールドガイドが特定エリアの拡大図と詳細図を併載しているのに対し、ブルーガイドはひとつのエリアを重複しては掲載していないし、掲載が省略されているエリアもあるわ。

地球の歩き方では、香港島側でのショッピング・グルメの中心となる「コーズウェイベイ(銅羅灣)」周辺だけで3ページも割かれているけれど(他ガイドブックは2ページ)、誌面に掲載されているショップやホテルの位置情報を掲載するためには拡大図を掲載せざるを得なかったという印象を受けるわ。

:なるほど。確かに地球の歩き方は地図上にショップやホテルの情報が多いと感じるね。

でもよく見ると、他のガイドブックでは位置がマークされショップやレストラン名と掲載ページだけが記載されているものが多いなか、地球の歩き方は「ビルの何階か」や、「24時間営業」などのプラスアルファの情報や、通りに関しても「歩行者天国になる時間帯がある」など、地図上に書かれているからこそ役立つ情報もあるね。

対するマップルやブルーガイドはそういった情報は少なめなせいか、地図がすっきりしている印象を受けるね。

多少煩雑だとしても地図上だけであらゆる情報が取得できたほうが便利なのか、地図はあくまでもシンプルで見やすいほうがいいのか、これは好みのわかれるところだね。

:確かに。ワタシはめんどくさがりなので、地図上だけでできるだけ多くの情報が取れたほうが助かるわ。

:好みのわかれるショップ情報の多少はさておき、エリアの地図に最低限記載しておいて欲しいのは通りの名前と地下鉄の出口。知らない土地を歩くとき、これらはとても重要だよね。

:通りの名前に関しては、すべてのガイドブックに英語と広東語で併記されているから安心ね。

どれも細かい通りまで網羅されているけれど、ブルーガイドは小さめの通りだと名称が書かれていないところがあるわね。

色使いの観点では、通りの名前はマップルが一番見やすいわ。

色使いやフォントサイズで読みやすさを工夫

:なるほど。色使いも見やすさを左右する要因といえるね。

:ブルーガイドは4誌のなかで一番はっきりとした色使いをしていると思うわ。地図も細かなところまで忠実に、という感じではなく、スタイリッシュにデフォルメされている印象ね。

他3誌は、比較的穏やかな色使いかしら。

地球の歩き方は地図自体は多色使いだけれど、文字色が基本的に「黒」と「茶」の2色だけなので逆に目立って判読しやすいわ。

ワールドガイドは等高線に従って色を使いわけているので、ぱっと見ただけで土地の高低差がわかりやすいわね。

:マップルも幹線道路がわかりやすく、全体的に見やすい色目でつくられているね。マップルでボクが一番おどろいたのは「3D地図」とでもいうのかな。

香港には印象的なデザインのビルがたくさんあるけれど、それらの中の代表的なものが地図上に模写されているんだ。

ビルは遠くからも見えるわけだから、ビルの名前とどういった形状のビルかがわかれば、街歩きの強力なランドマークになるよね。

:へぇ、これはおもしろいわね。地図なんてどれも一緒と思っていたけれど、じっくり見てみると各誌特色があるものね。

地球の歩き方(ダイヤモンド社)
地図上にレストラン・ショップ・ホテルの情報が満載。ショップの位置だけでなく、フロアや補足のコメントが掲載されているのは親切。文字も小さいながら判読しやすい。

ブルーガイド(実業之日本社)
コントラストがはっきりした色使いで見やすい地図。特に香港全図は一番みやすいと感じました。しかしながらエリア地図では、通りの名前が一部掲載されていなかったり、地下鉄出口の位置が他誌と異なっているところなど、少々残念な点も。

ワールドガイド(JTBパブリッシング)
ショップ情報などの掲載量は平均的な印象。地図上のフォントは大きめのゴシックで判読しやすい。エリアにより詳細な地図と、その倍の縮尺の広域な地図が掲載されているが、広域になると地下鉄出口の情報がなくなってしまうのは少々残念。

マップル(昭文社)
地図会社だけあって色使いやフォントサイズなど、全体的にみやすい印象。地図部分だけ別冊として持てる造りや、ビルの外観を地図上に模写したアイデアは○。エリアの掲載順としては、九龍半島側→香港島側ときて、ふたたび九龍半島側が掲載されてしまうのが少々わかりにくい印象。

LINEで送る





海外旅行を便利にするサービス  PR
・格安ツアーと航空券なら「H.I.S.」
・JALマイラーなら「JALパック」
・格安ツアーは「ABロード」で検索
・空席のみ検索して即予約「トルノス」
・ポイントもバッチリ「楽天トラベル」
・エアアジアは「Expedia」で予約
・定番の予約サイト「エクスペディア」
・プチホテルも網羅「Booking.com」
・アジアのホテルに強い「agoda」
・海外OPツアー予約の定番「Alan1」
・ハワイに強い「ダラーレンタカー」
・家族特約つきなら「JCBゴールド」
・子供専門英会話「リップルキッズ」

旅キッズのFacebookに参加しませんか?


Tags:

Back to Top ↑

UA-4181687-1