Published on 10.05.14
【旅*流儀79】またまた航空業界に大異変! 2010年末にコンチネンタルとの合併で世界最大となる「ユナイテッド航空」誕生
ユナイテッドとコンチネンタルが合併!
GW最中の5月3日、新聞各社朝刊の一面を飾った「ユナイテッド航空とコンチネンタル航空の合併」ニュース。
これにより、現在旅客輸送実績世界第1位のデルタ航空を抜いて、2010年末にはトップに躍り出ます。
ユナイテッド航空は、海外旅行がまだ庶民のものではなかった当時の太平洋路線を運航していた「パンアメリカン航空」(通称パンナム)の路線を買収して規模を拡大。
アメリカを代表する航空会社として知られていましたが、2002年には連邦破産法の適用を申請し、2006年に再建終了。現在、世界第4位の航空会社です。
日本への就航も、アメリカ間の往復だけではなく、アメリカから飛んできた機材を利用し日本-アジア間も飛んでいます。
コンチネンタル航空も1990年に連邦破産法を申請、その後復活し、現在第5位です。
ユナイテッドはアメリカ北東部の路線が充実していて、かたやコンチネンタル航空は南部の路線を多く持っています。
今回の合併でそれぞれ少なかった路線を補え、かつ国際線でも重複する路線が少ないため、どちらかを削るといったことをあまりせずに済むようです。
合併後は「ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス」となり、その傘下に統一のブランド名(機体名)として「ユナイテッド航空」を置くそうです。
本社は、現在のユナイテッド航空があるシカゴになるとか。
第3位となる「アメリカン航空」の行方は?
このアメリカの航空業界の生き残り争いは、興味深いものがあります。
この2年ほどの間に、首位だった「アメリカン航空」から、ノースウェストと09年に合併したデルタ航空が首位に。さらにユナイテッドとコンチネンタルの合併によりその新会社が世界ナンバーワンに。
合併が繰り返される背景には、2001年の同時多発テロとその後の原油価格高騰(燃油サーチャージ導入になった原因)。
そして、2008年秋のリーマンショック以降も乗客が減少し、各社低迷が続いていたこと。さらには、LCC(格安航空会社)の参入も痛手となっていたようです。
今回の合併は、全日空も加盟する「スターアライアンス」内での合併なので、比較的スムースに行ったのでしょうか?
これにより、全日空と共同運航便を飛ばすと、全日空はますます世界へ羽ばたいて行きそうです。
対して、取り残された形のアメリカン航空はどこかと合併することになるのでしょうか?
日本航空は提携先のアメリカン航空が第3位に落ちてしまうため、マイナスの影響が出る可能性があるかもしれないですね。
羽田空港「新国際線ターミナル」も2010年10月にオープン予定なので、日米間の路線がどのようになるか目が離せません。
【関連くちこみ】2010年に羽田空港に新ターミナルがオープンすると?
ユーザーとしては、安全性やサービスの向上を期待!
これらの合併は、利用者としては、貯めていたマイルがそのまま使え、損しなければさほど大きな問題にはなりません。
また、安全に目的地へ移動でき、マイレージがついて、なおかつ料金が安ければ嬉しい。
私もユナイテッド航空のマイルは貯めています。
デルタ航空の合併のときのように、合併を知らせるレターや新しいマイレージカードが送られてくるだろうと思っていたところ、5月7日にユナイテッド航空からメールが届きました。
おもな内容は以下のとおり。
- コンチネンタル航空のハブ空港であるニューヨークと中南米へのネットワーク、ユナイテッド航空が持つ路線やハブ空港が合わさり、59ヵ国370都市へ路線が拡大。世界最強の航空会社へ。
- サービス面では、貯めたマイルの継続や、マイレージプラスクレジットカード利用でのマイル加算など変化はない。
勝手な想像ですが、合併キャンペーンとして、ダブルマイル、トリプルマイルなど少しでも利用者が増えるように期間限定キャンペーンを行うのでは…と思っています。
この合併により、サービス向上を期待し、上手に活用できればと思っています。
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