Published on 10.06.05

【香港虎の巻44】子供の好奇心を満たす「児童探求館」もある香港最大級の博物館「香港文化博物館」は、子連れの超穴場！

これからの季節、香港は雨の多いうっとうしい日が続きます。

そこで困るのは子供の遊び場。ただでさえ狭い香港の家では、なかなか子供のパワーを発散させることができません。

こんなときに私がよく利用するのが、新界は「沙田」（シャーティン）にある「香港文化博物館 Hongkong Heritage Museum」。

子供の遊び場に博物館なんて、ちょっと日本では信じられませんよね。いったいこの「文化博物館」、どんなところなのでしょう。

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沙田は以前このコラムでも紹介しましたが、九龍の中心地「チムサーチョイ尖沙咀」からMTRで20分ほどの距離にありながら、自然にあふれ、のんびりとした空気の流れる新界のニュータウンです。

沙田のコラムでも紹介した「スヌーピーワールド」を通り過ぎ、川沿いを右手に5分ほど歩くと見えてくる建物が「香港文化博物館」。

2000年12月にオープンしたこの博物館は、総床面積約3万平方メートルと香港の博物館では最大の面積を誇ります。

館内には6つの常設展示場と6つの企画展示場、セミナールームに劇場、ティールーム、ギフトショップなどがあります。

9月27日までの特別展示は「梨園生輝 splendour of CANTONESE OPERA」。ここでは「富士山の恋」という広東オペラが大きく紹介されていました。

日本を舞台にした広東オペラ。どんなオペラなのか、見てみたいものです。

常設展示としては、衣装、小道具、台本などを通して広東オペラが理解できる「粤劇（広東オペラ）文物館」。

そして、世界的な骨董収集家である徐展堂氏の収集品400点あまりを展示している「徐展堂中国芸術館」、新界の歴史、自然、生活などを紹介する「新界文物館」などがあります。

「香港歴史博物館」と重なる展示物も多いのですが、「中国芸術館」に展示してある仏像やタンカ（チベット仏教で用いられる掛け軸形式の宗教画）などは、ほかの博物館ではあまり目にすることがないので必見です。

そして、常設展示のひとつとしてあるのがグランドフロアにある「児童探知館 Children’s Discovery Gallery」。

なかはいろいろなコーナーにわかれていて、それぞれのコーナーでは遊びながら知識が得られるように工夫されています。

たとえば、「自然」のコーナーでは、頭や翼などのパーツを組み合わせて鳥を完成させたり、メガネを通してトンボやコウモリの視界が体験できたり。

「考古学」のコーナーでは、パズル感覚で発掘物を復元したり、土器の模様を使って絵を描くことができたり。

新界の伝統的な農村の家屋が再現されている「農村生活」のコーナーでは、実際になかに置いてある食器や野菜、衣装などを使ってママゴト遊びを楽しむこともできます。

エビやカニの衣装を着てDVDを見ながらダンスを踊れるコーナーは子供達に大人気。

ちなみにわが家のチビは30分近く踊っておりました・・・。ご苦労なことです。

閲覧室には図鑑などの本のほかに、パズルやカンタンなゲーム、赤ちゃん用の玩具も置いてあり、自由に遊ぶことができます。

じっくり遊ぶと2〜3時間はあっという間に過ぎてしまうこの「児童探知館」。

こんな施設が博物館の入場料10香港ドル（約120円）、子供なら5香港ドル（約60円）、しかも4才以下なら無料で利用できるなんてオトクだと思いませんか。

もし香港滞在中に雨で困ったら、ぜひ訪れてみてください。子供が満足すること間違いなしです。

香港文化博物館
住所：香港沙田文林道1号
開放時間：月、水～土　10：00～18：00、日・祝　10：00～19：00火曜日休館（祝日除く）
料金：大人10香港ドル、子供5香港ドル　＊ただし4才以下の子供は無料。毎週水曜日は入館無料。

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Tags: 香港虎の巻