Published on 10.07.24
【香港虎の巻50】中環と金鐘の2大エリアに挟まれているのに、下町の飾らない雰囲気に和んでしまう「湾仔」(ワンチャイ)の魅力
「中環」と「金鐘」の2大エリアに挟まれた「湾仔」
香港島の「中環」(セントラル)や「金鐘」(アドミラルティ)は、ガイドブックにもかならず載っている有名な街です。
高級ブランドショップが並び、外資系企業や大企業がたくさん集まるこのあたりは金融と経済の中心地。
スーツ姿に身を包んだエリートサラリーマンや外国人駐在員がさっそうと歩くこの街は、日本でいうならさしずめ「丸の内」といったところでしょうか。
また、金鐘からMTRで2駅離れた「銅鑼湾」(コーズウェイ・ベイ)は香港イチの商業地。
日系デパートの「そごう」や「時代広場」(タイムズスクエア)をはじめとした商業施設から、ローカルの小さなショッピング・モールまでがのきを連ねます。
香港の若者の流行の発信地ともいえるこの場所は、日本で言うところの「新宿」や「渋谷」といった感じです。
さて、そんな香港島の2大地区に挟まれた「湾仔」(ワンチャイ)は、青空市場や昔ながらの「茶餐店」が残る香港の下町。
[googlemap lat="22.273865" lng="114.174006" width="465px" height="250px" zoom="12" type="G_NORMAL_MAP"]Wan Chai, 香港[/googlemap]
下町の飾らない雰囲気がホッとする「湾仔」
中環の気取った雰囲気や銅鑼湾にあふれるキャピキャピ感が苦手な私にとって、湾仔の下町特有の飾らない雰囲気はホッと心を落ち着かせてくれます。
湾仔には昔ながらの古い建物も比較的多く残っていますが、そのなかでもとくにみんなの注目を集めているのは、通称「ブルー・ハウス」(藍屋)と呼ばれている建物。
1920年代に建てられたこの建物は「1級歴史建築物」にも指定されています。
かなり目を引く鮮やかな青色ですが、なぜか建物の右側一部分だけは何も塗っていないボロボロ状態。
というのも、この建物の権利は個人と政府にわけて与えられていて、政府部分を修繕するときに青色に塗り替えたそうです。
ということで、建物の3分の2は青色、残り3分の1は昔のままのグレー(?)といった変わった建物になりました。
ちなみにこの建物、まだまだ現役で活躍中のアパート。ベランダには洗濯物や観葉植物が並び、人が住んでいることを感じさせます。
ブルーハウスの1階は「湾仔民間生活館」として公開されています
この青色の政府部分のグランドフロアは「湾仔民間生活館」になっています。
ここは地元の人々で守られている資料館で、受付の人も普通のオバチャンだったり、ときには小さな子供が座っていることも。
展示物も地元の人たちが寄贈したもので、手作り感がなんともいえずいい味を出しています。
展示物のテーマもなんだかほのぼのしています
展示物は定期的に変わるそうですが、ただいまのテーマは「音楽」。
ビクターの犬でお馴染みの蓄音機やレコードプレーヤーにラジオ、古いレコード盤などが展示してありました。
入り口近くに置いてあった扇風機もかなり年季の入ったものですが、「まだまだ若いものには負けられん」とばかりにバリバリ働いていました。
なんだかちょっとカッコイイですよね。
昔の香港にタイムスリップしたかのような気分に
内部は決しては広くはないですが、昨日まで使っていたのではないかと思わせるような生活感たっぷりの展示物は、まるで隣の家をのぞき見ているような感じで楽しいですよ。
右側の青色じゃない個人部分の建物もアパートとして活躍中。
こちら側は塗り替えしていないだけではなく、郵便ポストはブリキ製、階段は昔のままの木造といった感じで、20年代にタイムスリップしてしまったような感覚におちいります。
湾仔は、このほかにも昔のままの古い建物が多く残り、ブラブラと歩くだけでも楽しい街。
この「ブルー・ハウス」以外の歴史的建物は、また紹介したいと思いますのでお楽しみに。
湾仔民間生活館
住所:G/F, 74 Stone Nullah Lane, Wanchai
開放時間:午後1時~5時(月曜~日曜)
休館日:毎週水曜日、祝日
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