Published on 10.07.09
【旅*流儀87】機内で気になる「気圧の変化」と「乾燥」…航空性中耳炎など空の旅で気をつけたい症状について
機内で気になる「気圧の変化」と「乾燥」
健康上、機内で気になるのは「気圧の変化」と「空気の乾燥」です。
離陸後や着陸前、機体が上昇&下降していく過程で耳がつまったように感じ、痛くなってしまう人も少なくありません。
高度1万メートルを飛ぶ飛行機は、機内の気圧を約0.8気圧に調整しています(地上は1.0気圧)。これは標高2000メートルの山にいるのと同じような状態なんだそう。
普通は身体への影響はないようですが、気圧が低いぶん、体調のすぐれない人は「航空性中耳炎」を発症することがあるとか。
航空性中耳炎とは、空気の調節をする「耳管」がうまく機能せず、気圧の変化により鼓膜に負荷がかかり、炎症を起した状態をいいます。
たとえば、息子のお友達の場合。
軽い中耳炎の状態で北海道旅行に行った際、行きの飛行機で悪化してしまい、耳が痛くて眠れなくなってしまったそう。
急きょ向こうで耳鼻科に行き見てもらったところ、キケンな状態で「このままムリして、飛行機に乗って帰っていたら鼓膜が破裂していたかもしれません」と。
その場で治療を受けて(どこかを切開したようです)、無事帰ってきたことがありました。東京までとりあえず連れて帰ろうかとも思ったそうですが、本当によかったです。
お肌にもノドにもよくない「乾燥」対策
そして、飛行機のなかでは乾燥も気になります。
海外旅行では、場所によっては10時間以上も密閉された機内にいることになり、ノドもお肌もカラカラの乾燥状態になってきます。
なぜ、乾燥するのか……というと、 寒暖差の激しい外気のなか飛行することになるので、機内には「結露」が発生する条件がそろっています。
結露の発生は機体の機能を損なったり、温度調整も難しくなるので、飛行機内の空気はエアコンによって水分を取り除いたうえ、調整されています。
その結果、機内は乾燥した空気で満たされるというワケのようです。
乾燥は機体にはよくても、お肌やノドにはよくありません。
かつてはエビアンのスプレーで機内で顔にシュッと吹きかけたりもしていましたが、いまは液体の持ち込みが制限されているので、それもムリ。
お肌のためには、すっぴんで乗り、機内で美容液やクリームなどをたっぷりつけておくのがいいようです。
が、「もし、空港で誰かに会ったら」と、すっぴんで乗る勇気もなく、機内や搭乗前にお化粧を落とすのもめんどう。けっきょくメイクしたまま飛行機に乗り、降りるまえに手直ししています。
ハワイに行く場合は、朝到着し、その日のうちにプールや海に行くので、自宅を出るときにすでに下地に日焼け止めを塗り塗りした状態。
「肌にはよくないだろうなぁ」とはわかっているのですが…
コンタクトも乾燥するとのことで、長時間のフライトならメガネにしたほうがいいとも聞きます。目薬も効果的とか。
機内サービスを利用して、
ノドの乾燥には飴をなめたり、マスクをしたり(日本人だけですが)、水分を取るのがいいそうです。
機内には水がありますし、飴も日系のエアラインでは配られることもあるので、たぶんもらえるはず。
ただし、アルコールやカフェインの入ったコーヒー、お茶や炭酸類は飛行機酔いやエコノミー症候群の予防にはなりません。
荷物はできるだけ少なく旅行したいので、機内の乾燥&気圧対策のためにあれこれ持って行く必要はないです。
寒さ対策には、毛布を1枚余分にもらったり、エアコンの風が来ないように吹き出し口を閉じる。念のため、夏でも1枚上に羽織れるものがあるととくに女性はいいですよね。
航空会社によっては、化粧室内に保湿クリームがあることもあります(お肌に合うかどうかはわかりませんが)。
また、航空性中耳炎対策のための「耳栓」も市販されているので、心配なら持参するといいでしょう。
夏の旅行でも機内は冷えますので、行きに機内で風邪をひいたりノドをやられたりすることのないよう、気をつけたいものです。
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