Published on 10.08.07

【香港虎の巻52】香港の懐かしい下町情緒が味わえる「湾仔」（ワンチャイ）駅界隈をブラブラ歩き＜湾仔案内その2＞

「湾仔」をぶらりと歩いて下町情緒を堪能

以前紹介した、「ブルーハウス」（藍屋）がある「湾仔ワンチャイ」。

下町風情の残る湾仔には、まだまだ歴史的建築物がたくさんあります。

今回も、湾仔の歴史建築を紹介します。

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湾仔は海側と山側では、まったく景色の変わる不思議な街。
海側は、高級ホテルや近代的な建物が並びオシャレな香港。反対に山側は老朽化したビルが並び、狭い道は青空市場に集まる人でごった返す下町の香港。
オシャレな香港もいいけれど、断然おもしろいのは山側です。

MTR「湾仔」駅A3出口を降りたら、まずは「荘士敦道」（Johnston Road）を渡り、「春園街」（Spring Garden　Road）へ。

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この一帯はイギリス統治時代には外国商人の高級住宅街で、それぞれの邸宅の庭には噴水があったことから、「噴水の庭＝Spring Garden」と名付けられました。
それを中国語に訳したときに間違って「Spring＝春」としてしまい、現在の「春園街」となってしまったようです。

なかなかおもしろいエピソードですね。
現在の春園街は昔の高級住宅地の面影はまったくなく、昔ながらの食堂などが並ぶ下町風情漂う通り。

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↑「春園街」のストリートビュー。

ガイドブックでおなじみの、エッグタルトで有名な「金鳳茶餐店」もこの通りにあります。

にぎやかな「皇后大道東」にも歴史の面影が感じられる

春園街を抜けると、大きな通りに出ます。

「皇后大道東」（Queen’s Rd East）です。クルマの行き交う、こんなにぎやかな通り沿いにも歴史建築物は並んでいます。

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まずひとつ目は、皇后大道東を右に曲がって100メートルほど歩いたところにある「洪聖廟」（Hung Shing Temple）。

隙間なくビルが立ち並ぶこの通りに、そこだけ異なる時間が流れているかのような、ちょっと異彩を放った存在です。
この廟は、この地に天文気象観測所を建設した「洪熙」という人物を祀っていて、漁業を生業とする地元の人々に信仰されてきたようです。
皇后大道東を「洪聖廟」とは反対側に進むと、見えてくる白いオシャレな建物が「旧湾仔郵便局」。