Published on 10.09.10
【旅*流儀95】JAL再建のためのリストラで、ハワイ島、バリ島路線など国内外45路線が2012年3月末までに廃止されます…
2015年までに実現するべき、JALの再建計画は…
今年1月に経営破綻した「JAL」(日本航空)が、先日更生計画案を提出しました。
まず、以下のようなリストラを実行するそうです。
- 約1万6000人を削減(2011年3月末まで)
- 不採算の国内外45路線を廃止(2012年3月末まで)
- 燃費の悪いジャンボ機などを退役させる
こうした努力により、2015年までの3年間で1337億円の赤字から1331億円の黒字に転化させる計画なのだそうです。
さらには、先日ANAも参入を発表しましたが、JALも格安航空会社(LCC)への参入も検討するなど、より幅広い客層をとりこむ計画もあるそうです。
リストラでもっとも気になるのが「廃止路線」
私自身、今年に入ってからJALの国際線、国内線とも利用しましたが、エコ対策と謳っていながら「もしかして経費削減?」と思うような場面に出くわしたことも。
ドリンクサービスが簡素化されたり、ジャンボ機を売却するといっているだけあり、同じ路線でも以前よりも小さい機体を飛ばしていたり。
利用者にとって、もっとも気になるのが廃止される路線ではないでしょうか。
利益率の低い路線を削減することによって、減収を大きく上回る経費削減で利益を生みだす、という考えのもとでのリストラではありますが…
「エーッ、あの便がなくなるの!?」と残念がっている人もいると思います。
直行便がなくなると、乗り継ぎの時間、待ち時間や移動など、小さな子供がいる場合は不便になりますよね。
今回、国際線で撤退が決まった路線はざっと以下のとおり。
成田発は8路線で、
- サンパウロ
- アムステルダム
- ミラノ
- ローマ
- デンパサール(バリ島)
- サンフランシスコ
- コナ(ハワイ島)
- ブリスベン
関西発が5路線。
- デンパサール
- 北京
- 広州
- 香港
- グアム
中部発が、広州、バンコクの2路線です。
コナ路線が廃止されると、ハワイ島経済にも打撃が…
1996年に成田-コナ便(ハワイ島)の国際線が就航するまで、ハワイの離島に行くにはホノルル乗り継ぎするしかありませんでしたが、就航後は「直行で行けるから」とハワイ島に行く人も増えてきました。
それまでは、「離島ならまずマウイ島」という人が多かったので、ハワイ島は大喜びだったようです。
当初はJALはマウイ島に就航させたかったようですが、アメリカから承認が下りなかったとか。
おかげで、ハワイ島の観光業も以前より上向きになったようですが、今回のコナ便撤退でかなり大きな打撃を受けるのは間違いないと思います。
* * * * * * * *
この秋、「ハワイアン航空」が羽田に初就航することになりました。
【関連くちこみ】新路線の時刻表が判明…羽田の新国際線の使い勝手
JALのコナ便の代わりに羽田-コナの路線になるかと思われましたが、残念ながら羽田-ホノルル便でした。
やはり、まずは採算がとれるオアフ島なんですね。
確かに、夏休みやGW、年末年始などの旅行業界の繁忙期はコナ便も満席ですが、オフシーズンはガラガラということもあるようで、そうなると今回の廃止は仕方ないかもしれません。
利益率の高いビジネス客も少ないので、納得はできます。
今後、日本からハワイ島に行く場合はホノルル経由となり、ホノルルから別の航空会社の往復航空券が必要なので、航空運賃やツアー代金はそのぶん負担や手間も増えます。
地方からは、ホノルル乗り継ぎではなく、成田空港で乗り換えてハワイ島直行便で行く人も多かったと思うので、不便になります。
また、アジアの人気ビーチリゾートのバリ島も、成田、関西ともに撤退とは残念です。
こちらもコナ便同様、観光客向け路線ですので、時期によっては採算がとれないのでしょう。
最近は、知らないうちにいろんな航空会社が日本に就航していたり、LCC(格安航空会社)もジワジワと参入しているので、今後もJALの動向から目が離せません。
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