Published on 10.10.01
【旅*流儀98】クアラルンプールを軸に旅の選択肢がぐんと広がる…2010年12月の「エアアジア」羽田就航はちょっとした事件!
2010年12月、いよいよ羽田に「エアアジア」が就航
2010年12月19日、いよいよLCC(格安航空会社)ではアジア最大手の「エアアジア Air Asia」が、羽田空港に就航することになりました(中長距離線はグループ会社「エアアジアX」が運航)。
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エアアジアは、クアラルンプールを本拠地とするLCCで、2001年に事業を開始しました。
当初は2機しかなかったそうですが、いまや94機を所有するまでになったそう。そして、タイとインドネシアにも関連会社を設立し、路線も132路線にまで拡充させてきました。
日本ではLCCはこれから…という状況ですが、アジアではすでに当たり前のように日常生活に入り込んでいます。
就航キャンペーンでクアラルンプールまで5000円!
話題となっている、羽田-クアラルンプール便は、羽田発が23時45分、クアラルンプール着は6時30分。
復路は、現地14時40分発、羽田着22時30分。運航日は火、木、土の週3日です。
羽田就航記念の目玉は、エコノミークラスが片道5000円 (空港税込で8000円) のキャンペーン価格。
期間は、9月23日から10月末まで。エアアジアのサイトから購入することができます。
搭乗期間は12月9日から2011年7月31日までとなっており、「期間延長も検討している」という日本支社長のコメントもあります。
通常料金であっても、片道エコノミー1万4000円~6万8000円、プレミアムシートで4万8000円~9万円と大手よりはかなり安いですよね。
クアラルンプール発便ならなんと約2700円!
発売開始時間は、9月23日の正午から。
エアアジアのサイトは、9月22日までは日本語対応はありませんでした。
が、23日になると国を選ぶところで「日本」を選択すると日本語の案内が出てきました。ただし、機内食をはじめ、細かい部分を進んで行くと英語ですが…
発売日の夜になってキャンペーン価格を探してみると、5000円の料金は出てきませんでした(そりゃ、発売後すぐ売り切れますよね)。
さらに、クアラルンプール発便では、英語での案内でしたが9月23日~26日の限定で、99リンギット(約2700円)という、さらに安い料金がありました。
これまでエアアジアのHPはあまりチェックしていませんでしたが、じっくり見てみると、本当にオトクな情報が満載です。
たとえば、期間限定予約でクアラルンプールからアジア各国の都市に29リンギット(約790円)~199リンギット(約5400円)という料金設定。
国内線だけではなく、シンガポールなど国際線もこのお値段とは驚きですよね(インドの都市は高いですが)。
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機材は、エアバスの新型「A330」を使用する予定。
注目なのは、LCCとしては初の上級クラス「プレミアムシート」(12席)でフルフラットを使用すること。
ちなみに、エコノミークラスは365席あります。
LCCゆえのメリット、デメリット
「エアアジア」はLCCですので、予約購入はネット、サービスは最低限、座席指定にも料金がかかり、手荷物も重さにより料金が変わります。
エアアジア側も「ビジネス客の取り込みで収益を上げよう!」というビジネスモデルではなく、利用客のニーズに応じたサービスができるように取り組んでいるようです。
機内食はオーダー制(事前予約なら割引)など、これまでの国際線の常識ではあり得ないシステムかと思われるかもしれませんが、コスト削減ゆえの低価格。
機内食のオーダー制は、とてもいいことだなぁと思います。
羽田便は深夜のフライトということもあり、どれだけの人が本当に深夜の機内食を食べたいと思っているか…?
この時間帯ではすでに夕食をすませ、現地に早朝着くためゆっくり眠りたい人も多いはず。
従来の航空会社では、食べる食べないにかかわらず人数ぶんが用意され、残りは破棄されていましたが、誰が考えてもエコではないですね。
私自身、機内食を完食したことは一度もないので、そのぶんコストダウンされるなら魅力的です。
食事は有料だけど、ファーストフード並の料金
アルコールももちろん有料ですが、すでに航空会社によっては有料のところもあります(アメリカン航空ではビール6ドル、ワイン7ドル、コンチネンタル航空では6ドルなど)。
私はアルコールを好みますが、お酒を飲まない人にとってはアルコールが有料であろうと無料であろうと関係ないので、飲まないぶん運賃が安ければいいですよね。
そのアルコール類もHPを見ると、ビールが12リンギット(320円くらい)、ワインが18リンギット(490円くらい)なので、そうは高くないですよね。
ちなみに、ミネラルウォーターは2リンギット(55円)、缶コーラなどは6リンギット(160円)、コーヒー紅茶は5リンギット(140円)なので、日本の物価からすると安い!
機内食も好きなメニューを選べるので、ある意味これまでのエコノミーで2~3種類から選ばざるを得なかったことを考えると、好きな物を選べるのもうれしいですね。
メニューを見ていると、けっこうオイシそうです。
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料金は日本発のほうが若干高いとのことでしたが、それでも羽田発700円、クアラルンプール発400円くらいというので高くはありません。
カップラーメンなどもあるので、小腹がすいた人にはいいかもしれません。
エコノミー層のみをターゲットとしている潔さ
エアアジアの対象ユーザーは、サービスを求めるビジネス、ファースト利用客ではなく、ローコストで移動できることを選ぶエコノミー客。
このビジネスモデルを理解していれば、価格も安く旅行しやすくなりありがたい限りです。
実際、発売開始日の朝刊では、某経済新聞では広告はありませんでしたが、一般紙では中1面でカラフルな広告を掲載していました。
ユニクロも、ターゲットは同じ層なのか、チラシは一般紙にしか入れていませんよね。
子連れで旅行する場合、「安かろう悪かろう」の考えでいくとナイナイづくしは困る…と、これまではサービス内容で航空会社を選ぶことも多かったと思います。
でも、逆に座席指定(子供とバラバラは困りますよね)や機内食(わが子は夜間フライトではまったく手を付けません)など、これからのフライトでは必要なサービスを選ぶと考え方を変えると、十分利用するに値します。
そのうえで料金が安いとなれば、これは嬉しい。
クアラルンプールを軸に、旅の選択肢が広がる!
ただ、やはり難点なのが出発時間が遅いこと。
羽田では離発着時間が深夜早朝に限られているので仕方がありませんが、機内では熟睡できるはず。
「アジア旅行でどこに行くの?」と聞かれ、「クアラルンプール!」という人は正直なところ多くはなかったと思います。
しかし、エアアジアの拠点となるクアラルンプールからは、超格安運賃でアジアを中心に、一番遠くはロンドンまで飛んでいます。
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アジア内では、日本人がよく行くバリ島やプーケット、ランカウイ、バンコク、シンガポールなどには飛んでいるので、これからは手軽にエアアジアで旅行できそうです。
クアラルンプールに早朝着なので、乗り継いで各地に行きやすいのも魅力的。
今回の就航により、ほかのLCCがどんどん参入してくるとおもしろいことになりそうです。
年1回だった海外旅行も、2回3回と回数も増やせ、さらに楽しめる可能性も広がっていきそうですね。
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