Published on 12.05.10
【てくてく*シンガポール14】ラーメン屋並みの強いこだわりがあるバクテー屋が林立するシンガポールで、オススメの厳選3軒とは?
お店のこだわりが詰まった「バクテー」
「フィッシュ・ヘッド・カレー」に引続き、オススメのご当地グルメといえば「バクテー Bak Kut Teh」(肉骨茶)!
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スペアリブ(豚の骨つきバラ肉)を漢方ハーブやニンニク、コショウでじっくり煮込んだ、滋養満点のおいしいスープです。
↑「亞華肉骨茶」のバクテー(右下/一人前 6 S$)。「油条」という中国式の揚げパン(右上)をスープに浸して食べる。漬物(左下)も必須。
「肉骨茶」という字面を見たときは、なにやら恐ろしげなモノを想像してしまい、正直あまり口にしたいとは思いませんでした。
それが、いまではすっかりお気に入り!
日本人にとってのラーメンのように、ときどきむしょうに食べたくなる、シンガポールの国民食なのです。
スペアリブと一緒に煮込むのは、たっぷりのニンニクとコショウ、そして中国人の好きなスパイス「八角」がキホン。
これに、シナモン、クローブなどの香辛料や、漢方の薬草なども加えますが、なにをどのくらい、どのタイミングで加えるのかは各店の「秘伝」となっているようです。
そのため、バクテー屋といえど同じ味はなく、それぞれの店に独自の味があります。
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自分好みのマイ・バクテー屋を見つけて、1軒のお店にこだわる人もいれば、何軒かの店を行きつけにしている人もいるとか。
まさに、日本でのラーメン屋のような存在なんですね。
脂っぽさはお茶で流し込む…
ルーツは中国の福建料理で、19世紀に福建、潮州、広東などからマレーシアに渡ってきた中国人たちが、故郷の料理にならって作りだしたのが発祥といわれています。
港での重労働に励んでいた彼らにとって、安くていい栄養補給源になったバクテーは、精がつく食べものとして、マレーシアやシンガポールの地元料理となりました。
いまでも「スタミナ食」として、朝食やお酒を飲みに行ったあとのシメの夜食として、濃い中国茶を飲みながら、白いご飯と一緒に食べます。
↑潮州の食文化で、濃いお茶を小さなカップで飲みます。ローカルはたいてい、バクテーには中国茶。各テーブルには、専用のガスコンロとヤカンが置いてある店が多い。
マレーシアでも一般的な料理ですが、豚肉を食べないムスリムは口にすることがありません。
シンガポールでも、食べているのはほとんどが中華系の住民。
スープの色の濃さや、スパイスの使い方、豚肉以外の具材の有無など、バクテーにはさまざまなバリエーションがあり、マレーシアとシンガポールではかなり違いがあるよう。
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シンガポールでポピュラーなのは、コショウが効いていてクリアなさっぱりとしたスープが特徴の潮州式。
スープはおかわりができ、少なくなるとお店の人が何回も継ぎ足しに来てくれますよ。
アクセスしやすい「松發肉骨茶」
それでは、オススメのバクテー屋さん3軒をご紹介していきます。
1軒目は、MRT「クラーク・キー Clarke Quay」駅の目のまえという便利な場所にある、「松發肉骨茶 Song Fa Bak Kut Teh」。
「ニューブリッジ・ロード New Bridge Road」という、大きな通りにふたつの店舗が並んでいます。
角にある半オープンエアでいつも大にぎわいの本店と、2、3軒のお店を挟んだ並びにある2号店。
↑「松發肉骨茶」の2号店。
子連れの場合、涼しい店内で落ち着いて食事ができる2号店のほうがオススメ。
本店にはエアコンがなく、混み合っていて慌ただしい雰囲気。
レストランスタイルの2号店ならベビーチェアもあり、ゆっくりできます。
普通のお肉(1人前/6.5 S$)とプレミアム肉(1人前/8.5 S$)から選べ、せっかくなのでプレミアムがオススメ。
↑プレミアム肉のバクテー。ニンニクとコショウが効いた褐色のおいしいスープはおかわり自由。
ほかのメニューも豊富で、豚のホルモン系の料理や豚足、鶏料理、野菜料理なども扱っています。
お店オリジナルのバクテー・スパイスをおみやげに購入可能ですよ。
松發肉骨茶(本店)
住所:17 New Bridge Road, #01-01
営業時間:11時〜22時
定休日:月曜
ちょっとしたレストランのような「亞華肉骨茶」
2軒目は、「亞華肉骨茶 Ya Hua Bak Kut Teh」。
「タンジョン・パガー Tanjong Pagar」と「ハヴロック・ロード Havelock Road」に2店舗あります(どちらも月曜定休)。
タンジョン・パガー店は「タンジョン・パガー・コンプレックス Tanjong Pagar Complex」という商業ビルの1階の通路にお店があります。
↑タンジョン・パガー店(住所:Tanjong Pagar Complex #01-05/07, 7 Keppel Road. )。 ビルの吹き抜けの通路にテーブルが並びます。ベビーチェアあり。
周囲には壁や窓がなく、半オープンエアのような感じ。
ハヴロック・ロード店では、バクテー屋にしてはめずらしくビールが飲めるのが魅力。
↑ハヴロック・ロード店(住所:Isetan Office Building 593 Havelock Road #01-01/02 営業時間:11時〜深夜まで。日曜日は22時まで)。
ドリンクは中国茶か缶入りのジュースしか置いていないお店が多いなか、貴重な存在です。
国産のタイガービールが缶のまま、「氷入り」のジョッキとともに出てきます。
店内はエアコンが効いていて寒いくらいなので、「氷なしで」とリクエストすればオーケー。
↑テキパキと動き回るスタッフ。英語はあまり通じない場合もあります。
サッパリ味の「オールド・ティオンバル・バクテー」
3軒目は、「オールド・ティオンバル・バクテー Old Tiong Bahru Bak Kut Teh」。
こちらは、以前のコラムで取り上げた「ティオンバル・マーケット Tiong Bahru Market」の目の前にあります。
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↑ウェット・マーケットの目のまえにある「オールド・ティオンバル・バクテー」(住所:Blk 58 Seng Poh Road #01-31、営業時間:6時30分〜21時、月曜定休)。
お店の名前がカタカナでも書いてありますが、とくに日本人向き、観光客向きというわけでもなく、ローカルのお客さんでにぎわっています。
こちらのバクテーは、スープが白っぽくて、あっさりした味が特徴。
↑あっさり味のバクテー(1人前6 S$)。塩とコショウが効いていて、ニンニク風味はそれほど強くありません。
中国茶を注文すると、最初は店のおじさんが手際よくお手本を見せてくれました。
↑各テーブルに専用のコンロとヤカンが置いてあります。中国茶を飲みながらバクテーを食べると、お肉の脂分が分解されやすく後味もさっぱり。
店内と屋外にテーブルがあり、店内では天井に大きな扇風機がまわっているので涼しく食事ができます。こちらもベビーチェアあり。
「バクテーの素」はなにかと重宝しそう
バクテー屋さんはホントにたくさんあるので、とりあえず食べ歩いて、気に入ったら味くらべをしてみるのもオススメ。
ただし、小さい子供が食べられるメニューはあまりないので、子供の食べものは持参したほうが無難です。
専門店で食べるのが一番ですが、たいていのスーパーで家庭用の「バクテーの素」を買うことができます。
↑スーパーや市場で買えるバクテースープの素。粉末タイプ、スパイスセットなど種類もいろいろ。
値段は1.5 S$程度から、高いものは10 S$前後まで。
ちょっとしたおみやげにもいいですね。
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