Published on 11.01.16
【アンドラ*01】ピレネー山脈でスイスイ滑走…スペインとフランスの国境にある小国「アンドラ公国」に行こう<基本情報編>
「アンドラ公国」ってどんな国?
「アンドラ Andorra 公国」という国を知っていますか?
フランスとスペインの国境、ピレネー山脈にある小国で、面積は468キロ平方メートルと横浜市より少し大きいくらい。
比較的温暖なスペイン側の国境から雪の多いフランス側国境まで、クルマを飛ばして1時間ほど。
標高は、一番低いスペイン側国境の町が840メートル。一番高い峰が2942メートルの山国です。
山奥にある平和な小さな村
この辺境の地に公国が成立したのは中世ですが、君主(アンドラ公)が誰であるかについては、歴史的に少し複雑な経緯があります。
現在は、スペインのウルジェル大司教とフランス大統領が共同君主となっています。
フランス側とスペイン側でアンドラの地所の所有権争いがあったものの、アンドラ自体は何百年も戦乱とは無縁でした。
スペインの独裁者フランコもアンドラには手をつけませんでしたし、第二次世界大戦でも中立でした。
長い間、貧しい羊飼いが住む、山奥の平和な地だったのです。
1993年には独自の憲法と議会が成立し、立憲君主制をうたう議会制民主主義の独立国となりました。
観光立国なので英語も通じます
20世紀後半からは、観光立国として様変わり。
ひなびた谷だった首都「アンドラ・ラ・ベリャ Andorra la Viella 」には、高級ホテルやリゾート施設、ショッピングセンターが立ち並んでいます。
↑首都「アンドラ・ラ・ベリャ」のメインストリート。
でも、雄大な山の景色や、秘境っぽい村も足を延ばせばすぐ。
夏のトレッキング、そして観光の目玉となる冬のスキーが盛んです。
言語は、「カタルーニャ語」が唯一の公用語。
スペインのバルセロナ周辺のカタルーニャ地方などで話されている言葉ですが、標準スペイン語(カスティリア語)もよく話されています。
フランス語は、アンドラで育った人なら通じます。
英語は、街の人には通じにくいですが、スキー場などでは問題ないでしょう。
買物や衛生面について
EU非加盟のため、隣国から日帰りで免税品の買い物客も多いです(通貨はユーロ)。
物価は、安いものもあれば、高いものもある…といったところ。
アルコール類は、周辺のヨーロッパ諸国にくらべかなり安いはずです。
フランス人が、フランスのワインやシャンペンを買いにアンドラへ来るというヘンな現象があるくらいです。
いっぽう、生鮮食料品はやや高めかもしれません。
とくに、鮮魚は心臓が止まるくらいの高値。山だから仕方ありませんね。
衛生面はとくに問題はなく、公共の場のトイレなどの衛生状態は普通。
おむつ交換台は、スキー場も含めてほとんどの女性トイレにはありますし、男性トイレについているところもあります。
授乳ができる部屋は、ショッピングセンターなどのトイレに設置されているところもありますよ。
スキーシーズンは12月〜4月初旬まで
スキーシーズンは、雪の状態によって多少変わりますが、おおむね12月初旬から4月はじめまで。
ただ、12月の第1週は、スペインの連休と重なるため、スペイン側からアンドラに入る道路が大渋滞し、ホテルも満杯なので避けたほうがいいでしょう。
また、安定した積雪を考えると1月以降のほうが無難かと思います。
滞在日数は、できれば5日以上をオススメします。
アンドラは、山中の雪国でありながらもキホン的には南欧に属し、晴れた日は陽光がポカポカして明るい雰囲気。
悪天候が3日以降続くとニュースになる…といわれるほどお天気の多い国。
せっかくアンドラまで来たのなら、南欧らしいぬけるような青空、輝く太陽のもと、白い雪を滑りたいですよね。
1週間もいれば、そのチャンスはあるはずです。
家族連れにオススメな理由
アンドラのいいところは、なんといっても治安のよさ。
低犯罪の国なので、ママトラベラーも、安心して子供と一緒にスキーを楽しめます。
↑スキー場のまえにあるテラスカフェ。
そして、アンドラの人々は、子供には寛容で小さい子によく愛想よく話かけてくれます。
スキー場では、キッズクラブが完備されているところが多いですし、トイレでのおむつ代えも大丈夫。
キッズ用の小さなトイレがあるスキー場もあり、ゲレンデにも小さなスキーヤーがいっぱい!
ファミリー大歓迎の雰囲気で、居心地がいいです。
スキーのあとは、インドア遊具付きのカフェへ行くもよし。
子供たちは、ボールプールやすべり台へ直行。大人は、ふわふわに温めたミルクたっぷりのコーヒーを片手にリラックスできます。
また、ホテルの温水プール(小さい子が入れないところもありますが)で、雪景色を見ながら泳ぐというのも一興です。
滞在時に注意したい点など…
最後に、アンドラに滞在する際の注意点を。
まず、街のなかを歩いているとき、犬のフンには要注意。
これは、フランスやスペインと同じです。
それと、EU圏ではないため、公共の場での禁煙が行きわたっていません。
煙草が安価で売られていることもあり、喫煙者が多いです。
狭くて混んでいるカフェやレストランに入るときは、煙草に煙が充満していないか確かめたほうがいいでしょう。
また、南欧らしくシエスタの習慣があることも、気をつけておく必要があります。
スキー場や大きな店、ショッピングセンターは昼休み時間も日曜日もずっと開いていますが、小商店やお役所は長々と昼休みをとるのです。
それにともない、多くのレストランが夜の営業をはじめるのが遅いので、時間を確認しておきましょう。
アンドラの子供たちはお昼寝をするので、夜遅くでもぞろぞろと街を歩いている姿が見られます。
↑首都にあるショッピングモール。
このような食事情なので、自炊設備のついた宿も多いので、半自炊にするのもいいかもしれません。
もしくは「ホリデーの間だけ」と居直って、郷に従い、ひと眠りさせて夜ふかしを多めにみてアンドラの夜を楽しむか…
それとも、昼食をしっかり食べ、夜は1日中開いているカフェなどで軽くすませるか…
ママトラベラーそれぞれのやり方で、アンドラの旅を楽しんでくださいね!
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