Published on 11.04.08

【旅＊流儀123】ハワイの「Aloha for Japan」から「H.I.S.」の被災者支援プラン（香港30日間4万円）まで…いまできる支援を考える（04.08）

東日本大震災で犠牲になられた方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。

また、津波や火災、原発問題などにより被災された皆様、未だ避難生活をされている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一日も早い復興を、心よりお祈り申し上げます。

東日本大震災の「旅行」への影響について

震災後は、東北地方だけではなく、関東周辺の空港も一時は欠航が続き、路線変更や便の減少などの影響がありました。

4月に入って、徐々に羽田や成田空港の海外便が落ち着いてきたように思えます。

また、閉鎖していた仙台空港が4月13日に一部再開されることになりました。

さまざまな場面で復興への兆しが見えてきたことは、とても喜ばしいことだと実感しています。

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とはいえ、震災直後は、旅行会社や航空会社では国内外の旅行のキャンセルが相次ぎました。

現在、日本人観光客が数多く訪れる、グアムやサイパン、ハワイ、台湾などでも日本人が激減しています。

ハワイでは、4月の日本人旅行者数は前年同月比で45パーセント減という予測も出ており、観光業への影響も少なからず出てきています。

また、原子力発電所の放射能漏れの事故により、日本を訪れる外国人も激減。

2010年には114万人訪れていた中国人も、銀座や秋葉原などから姿を消しています。

また、日本の農作物や魚介類のおもな輸出先である中国や香港、シンガポールなどでは輸入が制限され、日本食レストランからも客足が遠のいています。

支援の輪も世界に広がっています

さまざまな影響が及ぶいっぽうで、日本国内だけでなく世界中で被災地への支援の輪が広がっています。

旅行関連業界でも、自らのミッションを考え、いまできる支援を積極的に行っている企業・団体があります。

大手旅行会社「H.I.S.」では、3月17日〜4月30日まで「Heart in the bottle」という支援キャンペーンを展開。

このキャンペーンは、旅行客が海外から持ち帰った支援物資を預かり、H.I.S.が独自の輸送手段を用いて無料で被災地に届けるというもの。
現在受け付けているのは、品薄状態が続いているペットボトルの水、乾電池（単一、単三）。
水は受託荷物に入れたり、出国手続き後に購入したものだと没収されることはありません。

これらの物資は、国際線のある空港や、 H.I.S.の一部の営業所に設けられた「H.I.S.物資支援カウンター」で受け付けています。

カウンタ—があるのは、成田空港（到着ロビー）、羽田空港（到着ロビー）、中部国際空港セントレア（出発ロビー）、関西国際空港（出発ロビー）、福岡国際空港（出発ロビー）。

営業所は、新宿本社営業所と、H.I.S.トラベルワンダーランド名古屋。

具体的な場所や受付時間は、H.I.S.の「東日本大震災被災地への支援ご協力のお願い」ページで確認できます。

H.I.S.の顧客以外からも受け付けているので、この時期に旅行に出る予定の人はぜひ参加してみてください。

被災者限定の長期滞在型プランも

H.I.S.では、ほかにも「被災者支援プラン」という被災者限定商品も販売。
物価も安くて安心して過ごせる海外をいくつかピックアップし、現地スタッフのサポートを受けながら15日〜30日間という長めの期間過ごせるプランとなっています。
具体的には、ソウル25日間（3万5000円）、香港30日間（4万円）、バリ島30日間（6万円）など。

H.I.S.の「被災者支援プラン」▶

燃油サーチャージも含まれており、H.I.S.だけではなく、航空会社、現地のホテルなどと協力した総合的な支援となります。

ちなみに、H.I.S.では、4月30日(土)までに予約があった商品の収益の3パーセントを、義援金として寄付する予定とのこと。

自粛ムードが広がっていますが、健全な消費もさまざまな経済活動の健全化に貢献するのではないかと思います。