Published on 11.07.29
【旅*流儀138】指紋+顔写真の登録、TASロック、厳重なボディーチェックまで…アメリカ入国&出国時の留意点をチェック(07.29)
海外渡航時における出国&入国手続の留意点
心待ちにしていた夏休み!
これから出かける旅行にワクワクしている人も多いと思います。
海外に行く際に不可欠なのが、出国および入国手続き。
2001年の「9.11アメリカ同時多発テロ」以降、セキュリティーは強化されつづけています。
2007年3月以降、日本の各国際空港でも100ミリリットル以上の液体類の機内持ち込みに制限を課していますが、当初はミルクを必要とする赤ちゃん連れママにはちょっとした混乱が生じたのではないでしょうか。
ハイジャックを防止するために、ハサミやカッターなどの文房具はもちろん、武器を模した子供のオモチャ(銃やナイフなど)も機内持ち込みは禁止。
預けてしまうスーツケースにも、ライターなどの爆発する可能性のあるものは入れることはできません。
各国セキュリティーは強化していますが、テロの被害を受けたアメリカ(ハワイも)におけるセキュリティーの厳重さはかなりのもの。
今回は、アメリカにおける入国&出国手続きの留意点について説明します。
【入国】指紋と顔写真がデータベースに記録されます
まずは入国手続について。
かつては、アメリカ入国手続きの際、日本人ならほぼノーチェックで、パスポートにスタンプを押してもらえました。
乗り継ぎの場合でも、あっという間に税関を通過でき、搭乗までけっこう待つこともありました。
しかし、現在は乗り継ぎ時間までがタイトだと、間に合わないケースもあります。
2004年9月以降、イミグレーションのカウンタ—では、大人は両手の指紋がスキャンされ、デジカメで撮影した顔写真がデータベースに記録されます(「US-VISITプログラム」への登録)。
その際に、パスポートと帰りの航空券(eチケットは控えなど)を提出します。
原則として、すべての外国人を対象としていますが、14才未満、80才以上、米国永住権所持者、公用・国際機関のビザ所有者は対象外。
いくつか質問を受けたあとは、パスポートと帰りの航空券が返ってきます。
子連れだと、空いているレーンへ誘導されたりと優遇されることもありますが、以前より手続きが煩雑化しているのでけっこうな時間が掛かります。
ちなみに、「旅の記録をつぶさに残したい」と思っていても、このエリアでの記念撮影は厳禁。
「写真撮影禁止」と表示があり、デジカメならその場でデータを消去させられます。
以前、日本人の若い男性が普通に写真を撮っていたところ、警察に囲まれて英語もままならずアタフタしていていたことも…
入国手続きが済んだら、荷物受け取りエリアに移動して、ターンテーブルにて荷物の受け取り。
乗り継ぎする人は(最終目的地までのタグを日本の空港で付けてもらっている場合)、荷物を「乗り継ぎ用の荷物預け」に渡し、搭乗口に向かいます。
【出国での荷物チェック】預け荷物にはカギをかけない
乗り継ぎのチケットがなければ、いったん外に出て航空会社のカウンター(もしくはセルフチェックイン)で手続きが必要。
その際は、帰国のときと同様に、再度チェックインカウンタ—で荷物を預けたり、セキュリティー・チェックを受けることになります。
ちなみに、米国で航空会社に預ける荷物には、不審物検査のためにバッグには施錠してないことになっています。
ちなみに、最近「TASロック」つきのスーツケースも増えていますよね。
「TASロック」とは、「アメリカ運輸保安局 Transportation Security Administration」(TSA)に認可された鍵のこと。
TASロック対応であれば、施錠してあってもTSA職員の所有するカギでバッグを開けることができます。
対応していないカギを施錠している場合は、カギをこじ開けられて(壊されて)しまうので、アメリカに行く場合はTASロックがオススメです。
【出国時のセキュリティー・チェック】協力的な姿勢も大切
つぎは、セキュリティー・チェック。
アメリカの空港では、国際線、国内線を区別することなく同じ場所でチェックを実施していることも少なくありません。
よって、ココが混雑していると予想外にも時間が掛かってしまいます。
時間が迫っている場合、チケットを見せて「飛行機の離陸時間が○時○分で、時間がないので、申し訳ないけれど先に行かしてもらえますか」と言いながら、前に行かせてもらうしかありません。
セキュリティー・チェックでは、搭乗券とパスポートの照合をされ、機内持ち込みの荷物をX線検査にかけます。
ノートPCが入っている場合は、カバンから出して別途トレーに載せます。
各人は金属探知ゲートをくぐることになるので、身につけている上着や靴、金属物(金具のついたベルト、鍵など)なども外してトレーに載せます。
ときどき、全身透過検査システム「ボディスキャナー」を通るように言われる人も(男性が比較的多い)。
やましいことがなければ問題ありませんが、たまに警察数名に囲まれ、手を後ろに回して尋問されている人も。
めんどうごとは時間をムダに消費しますので、これらの検査には協力的な姿勢を示す努力も必要ですね。
ちなみに、アメリカでは、「エスタ ESTA」で入国した場合には出国審査はありません。
【関連くちこみ】2010年に有料化された電子渡航認証システム「ESTA」
ここを通過すれば、あとは搭乗を待つばかりです。
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