Published on 11.09.09

【旅＊流儀144】「安いから」という理由で選ぶのは正解？　快適度とコストのバランスを吟味してカシコく「ツアー」を選ぶ（09.09）

「安い」というのは、重要なキーワードだけど…

海外旅行に行く場合、それなりの予算を組んでいるはず。

でも、同じ内容ならやはり少しでも安く行けたらありがたいですよね。

新聞や旅行会社の店頭では、驚愕の格安ツアーなどを宣伝していたりします。

いっぽうで、大手旅行会社のツアーなどでは、ひとりぶんの代金だけで、格安ツアーに家族で行くことのできる価格帯のツアーがあったりもします。

果たして「安いから」など、割安感だけでツアーを選んで、満足のいく旅になるでしょうか…？
ツアー代金には、燃油サーチャージが含まれていないことがほとんど。思っていた以上に旅行代金がかかることも、事前に把握しておく必要があります。

高いツアーほど、快適度は高くなります

ツアー代金の違いは、ズバリ内容やサービスの違いに直結しています。

わかりやすいところでは、航空会社とホテルのランク、そして飛行機の発着時間。

高いツアーのほうが、当然よりよいホテルでの滞在が組み込まれています。

飛行機も、日本を発つ時間は、アジアやグアム、サイパンなどでは、午前発がやはり人気（そのぶん料金も高い）。

着いた当日も遊ぶことができますし、ホテルでゆっくり過ごすこともできます。
ただし、午前発だと自宅をかなり早く出発しなければいけない人も多いはず。子供が小さいとまだまだタイヘンなので、日中発の便なども選べるとうれしいですね。

格安ツアーならではのデメリットも理解しておこう

格安ツアーの場合、夜（深夜）便の場合は、到着するのは深夜または早朝。

真夜中に到着してホテルにチェックインするのはハードですが、アジアなら早朝到着後、フル活動も可能。

親も日中仕事をすませたあとに出発できるので、これは家族のライフスタイルに合わせられると便利。

子供も、機内でぐっすり眠ってくれる確率は高いといえます。

飛行機の席も、格安ツアーは出発直前まで航空会社未定であるため、自分で航空会社に電話を入れても家族で並び席が利用できるとは限りません。

これは、子連れにはかなり重要なポイントになるはず。

また、格安ツアーは子供料金の設定がないものが多く、空港使用料も大人料金を支払う必要がある場合もあるので留意しておきましょう。

格安ツアーの多いグアムで、ツアーの善し悪しを考える

では、具体的にツアーを選ぶポイントをみていきましょう。

たとえば、グアムだと3泊4日がもっとも多いツアー日程となります。

飛行機は、滞在時間を考えると、やはり行きが午前便、帰りが夕方便がベスト。到着後は海やプールで遊べ、帰国日も午後まで遊べます。

こういった日程のツアーは好条件であるため、代金も高くなります。

1万9800円！　といった激安ツアーだと、行きは夜発、帰りは朝発。

グアム着が夜中の1時〜2時台となり、税関手続き後ホテルに向かいチェックイン。

【関連くちこみ】格安ツアーの深夜便でグアムに向かう

グアム発は朝6〜7時台なので、ホテルに迎えが来るのは4時くらい。

3時過ぎにはチェックアウトの用意をしなければならないのは、ちょいと過酷ですね。

さらに、現地で遊べるのは、2日目と3日目のみ。

割安にすませることができますが、この内容は子連れにはキツイ…
ツアーによっては、追加料金で飛行機の時間帯を選べるものもあります。出発は、子どもや親の負担を考えて、あえてお昼前くらいの飛行機を選ぶのもいいと思います。

含まれるアクティビティーなども吟味して

そのほかにも、バリ島などの場合では、無料レイト・チェックアウトがついているかどうかもポイント。

帰国が夜の場合、日中もプールや海で遊べますが、遊んだあとはシャワーを浴びて着替えたいですよね。

さらに、人気のアクティビティーがツアーに含まれているかどうかもポイント。

安いツアーで行ってみたものの、現地であれこれ追加料金を払い、結果的にはほぼ同額になってしまった…なんてことも。

こういったアクティビティーも、やはり高額ツアーなら含まれています。
アクティビティーは別途単品で購入できるものもあれば、そのツアー独自のサービスで購入できないものもあるので、受けたいサービスを吟味したほうがいいでしょう。
また、朝食が付いていたり、クラブルームなどでラウンジが利用可能なツアーもうれしいですね（一部ホテルではラウンジの子どもの利用は不可）。

ユーザーのツボをよくわかったうえで構成されたツアーなら、きっと満足度の高い旅行になるはず。

といいつつも、オリジナリティと安さを最優先に、シンプルな格安ツアーを利用するのも選択肢のひとつ。

どんな旅にしたいのか？

まずは、旅のスタイルから考えてみてくださいね。