Published on 12.02.18
【タイ*2012】タイの人々がプミポン国王を大好きな理由とは? 「ロイヤル・プロジェクト」を通じて国王の絶大なる人気の理由に迫る!
タイの人々の心をひとつにする国王のパワー
タイでは、街のいたる場所に国王の写真が飾られています。
まるでスターのように大人気の王様!
タイ人以外には、ちょっと不思議に映る光景かもしれません。
なぜ、国王はこれほどまでに国民から敬愛されているのか?
その理由を理解できれば、タイでの滞在がより意義深いものになるはず!
…ということで、今回はたいへん僭越ながら国王人気の理由に迫ってみたいと思います!
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タイは、アジアを代表する立憲君主国。
現在の君主ラーマ9世(プミポン・アドゥンヤデート国王)は、85才。
在位66年と、世界でもっとも長い期間在位されている王様です。
プミポン国王が慕われているのは、国民のことを真摯に思いやる慈悲深い人柄ゆえといわれています。
国民への思いを具現化した施策が、1969年から実施されている「ロイヤル・プロジェクト Royal Project」。
精力的にタイ全土を視察してまわった国王は、貧しい農民を自立させ、よりよい暮らしができるよう支援するために「ロイヤル・プロジェクト」を立ち上げたのです。
拠点となるのが、バンコク・ドゥシット区にある「チットラダー宮殿」(チットラダーラホーターン宮殿)です。
1913年にラーマ6世の命で建てられた「チットラダー宮殿」は、「ドゥシット動物園」の東側に建つ西洋風建築の宮殿。現在は、プミポン国王ご一家の住居になっており、各種の公式行事も行われている「皇居」のような場所です。
その広大な敷地内の一角に設けられているのが、「王室プロジェクト」に関連する研究所や工場。
基本的には敷地内に立ち入ることはできないのですが、今回は教育目的で年に数回公開されている見学ツアーに参加させていただきました!
商品は「王室ブランド」として販売
敷地内にはミニプラントやモデル農場などが点在しており、見学者がロイヤル・プロジェクトを視覚的に理解できるよう工夫されています。
こちらの田んぼでは、品種改良したタイ米をつくっています。
ここで収穫された農作物やお米は、高品質な王室ブランドとして販売されています。
バンコクの「シャングリラ」などのホテルでも、こちらで生産された食材を一部使用しているのだとか。
王室ブランドだけあり、製造日や消費期限などもしっかり明記されているので安心です。
ちなみに、ロイヤル・プロジェクトで開発された商品は、「ドイカム Doikham」という王室ブランドで販売されています。
ドイカムは、トマト製品、ジャム、ドライフルーツなど食品を中心に販売しており、ドイカム製品を扱う専門店もタイ国内に5店舗あるほか、スーパーやデパートでも入手可能です。おみやげにもピッタリ!
くわしくは「ドイカム」HPを▶
こちらは、果汁100パーセントのジュース(600ミリリットル)。
↑コンビニなどでも手軽に入手できますヨ。
こちらは、ハチミツのファクトリー。
↑竜眼花から採取した、最高級のハチミツを生産しています。
さらりとした食感の香り高いハチミツはとてもおいしかったです!
↑宮殿内の売店で購入した蜂蜜とコンデンスミルク(中央)。まるでハンドクリームのような容器ですが、フタを立てて使用するので最後までスッキリ使い切れるのがうれしい。トーストしたパンに塗ると、子供にも大好評でした。
こちらは、ドライフルーツの工場。
↑防腐剤などの添加物を使わずに、果物のおいしさが際立つ製法を採用しているそう。
酪農牛も飼育されていますが、こちらで滅菌加工された牛乳は子供たちの給食などにも出されているとか。
絞った牛乳から、栄養価の高い「ミルクタブレット」もつくられています。
↑これがミルクタブレット。味はまさに「ミルクケーキ」(板状のお菓子)です。
そのほかにも、シャンプーやボディクリームなども販売されていました!
↑「これいいよ〜」とすすめられて購入したアロエのシャンプー。自然由来の成分で作られているのに、洗浄力が高いのでサッパリ。
健康増進を目的とした研究開発も
ロイヤル・プロジェクトでは、健康増進を目的とした食品の研究開発も行われています。
「スピルリナ SPIRULINA」は、熱帯地方の湖に自生している藻類。
スピルリナは、タンパク質が約60パーセントと豊富なほか、ビタミンやミネラル、食物繊維、クロロフィルなどが含まれる健康食品です。
↑スピルリナを粉末状にしたもの。これを原料にサプリメントやスープ、スナック菓子などがつくられています。
スナックの味は3種類。
香ばしくてパリパリとした食感のスナック。
おいしいうえに健康にいいなんてうれしいですよね!
そして、こちらは「霊芝 Reishi」。
プロジェクトではキノコ類の栽培指導をしていますが、なかでも健康食品として人気の「霊芝」は収益率も高いのが魅力。
めいっぱい菌床を詰め込んだ袋で栽培されている霊芝。
成長に最適な温度は25〜30度なのだそう。
国をあげて「バイオディーゼル」普及を推進
「バイオディーゼル Bio Diesel Fuel」を精製するミニプラントもありました。
バイオディーゼルは硫黄の含有量が少なく、排気ガスの硫黄酸化物をほぼゼロにできるのだそう。
ちなみに、ディーゼル油にバイオディーゼルを1パーセント配合するだけでエンジンの寿命が長くなり、廃棄物の減量にもつながるとか。
純粋なバイオディーゼルは、透明度も高くて美しい。
95パーセントのディーゼル油と5パーセントのバイオディーゼルを混ぜた燃料は、「B5」という製品名でバンコクのガソリンスタンドで販売されています。
ロイヤル・プロジェクトでは、持続可能な環境問題やリサイクル問題にも取り組んでいるんですね!
王室ならではのロウソクや紙もステキです
こちらは、蜜蝋からロウソクを製造しているファクトリー。
手作業によるところが多いので、製造に使われる機材はかなりシンプル。
寺院で使用するための高級ロウソクをつくっていますが、ディテールが美しいですね。
こちらは、東北部に自生する木の皮から紙をつくっているファクトリー。
紙の原料を漉いていきます。
草花をデザインして配置していきます。
素朴だけど、ステキな紙に仕上がりそうです。
以上、ロイヤル・プロジェクトの一部をざっくりとご紹介しました。
プミポン国王の功績は、ここでは紹介しきれないほどたくさん!
機会を改めてご紹介したいと思っていますが、このプロジェクトで王室に興味を持たれた人は、タイに行くまえにいろいろ調べてみてください。
そして、タイに行ったらまずは王室とお近づきになるべく、ロイヤル・プロジェクトの製品を手に取ってくださいね。
取材協力/タイ国政府観光庁
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