Published on 12.02.28
【フィリピン*2012】東京ドーム800個ぶんの保護区に、ケニアからやってきたキリン21頭とシマウマ45頭が暮らす「カラウィット島」
【移動編】マニラから「エアフィル」でブスアンガ島へ
【アクセス編】クルマとボートを乗り継いで到着するまでの90分
【施設編】1島1リゾートの極上ビーチで過ごす夢のような休日
【アイランド・ビュールーム編】ルームタイプの客室に滞在
【ビーチフロント・コテージ編】気が向いたときに海に飛び込める
【ビーチ編】スノーケルで透明度バツグンの海をたっぷり満喫
【キッズ・サービス編】スタッフが子供たちを見守ってくれる
【食事編】毎食30メニュー以上は並ぶビュッフェのオススメは?
【ツアー編】21頭のキリンと45頭のシマウマが暮らす「カラウィット島」
「キリン」のいる島へ出発!
フィリピンにいるというキリンを求めて、飛び立ったのがパラワン島の北方に位置する「カラミアン諸島 Calamian Islands」。
このカラミアン諸島にある「カラウィット Calauit」という島に、キリンがいるのだそう。
今回は、滞在していた「ディマカヤ Dimakya」島の老舗1島1リゾート「クラブ・パラダイス Club Paradise Palawan」が主催していたサファリツアーに参加して、カラウィット島に行ってきました。
申込みは、リゾートの「クラブ・ハウス」のフロントにて。
参加者が4人以上集まると頭数によって割安になるとのことですが(子供料金あり)、今回参加したのはわが家(大人1名+子供2名)のみだったので、最低催行料金の3879ペソ(約7800円)を支払いました。
午前と午後のツアーがありますが、今回は午後のツアーに参加。
リゾートを12時30分に出発し、戻ったのが17時30分すぎ。所要時間は5時間程度となります。
カラウィット島までボートで70分
ブスアンガ島の北の西部海岸にある「カラウィット島」へのアクセスは、ボートにて。
島内の「カラウィット・ワイルド・サンクチュアリ Calauit Wildlife Sanctuary」という動物保護区へ向かいます。
コチラのボートは、私たちの貸し切りとなりました。
カラウィット島へは、70分ほどの船旅となります。
ツアーに同行してくれたのは「エンティン Enting」。スノーケリングにも同行してくれたスタッフです。
↑クラブ・パラダイス勤務は3年目。以前はペインターとして働いたそうですが、1ヵ月半まえからガイドに転身。ボードガイド、スノーケリングガイドのほか、送迎も担当。気のいいアニキでした。
クラブ・パラダイスからカラウィット島までは、ブスアンガ島の東海岸を回り込むようなルートで向かいます。
↑ブスアンガ島は、往路は常に左側に見えています。
前方に見えるのが、カラウィット島。
天気もよく波も穏やか。海ではいつもひどい船酔いをしますが、今回も船酔いのクスリがなくても大丈夫でした!
いくつか上陸ポイントがあるようですが、今回はこちらのビーチから上陸します。
ビーチに着けることができないので、小さなボードに乗り換えて陸へ。
ガイドと合流して保護区へ
ビーチでは、動物保護区の監視員兼ガイドの「オルラン Orlan」さんが待っていてくれました。
このオルランが、保護区を案内してくれます。
保護区となるサバンナエリアまでは約8キロ。クルマで移動します。
クルマは橋を渡った先にあります。
こちらのジープに乗り込みます。
マルコス大統領と関係が深いサンクチュアリ
ここから未舗装の道を10分ほど走ります。
その間、オルランがカラウィットについていろいろ説明してくれます。
動物たちのエサとなる木の葉も積み込みます。
デコボコの道を揺られながら進みますが、途中家畜と思われる水牛も。
景色は次第に草原へと変化していきます。
熱帯のフィリピンらしからぬ風景が広がっています。
島内の3760ヘクタール(東京ドーム単位だと800個分)が保護地区となっており、森林を切り開いてケニアのサバンナをまねて草原にしたのだそう。
なぜ、カラウィトにこのような場所があるのか?
つくったのは、60年代〜80年代の20年間に渡り、絶大なる権力を誇ったマルコス大統領。
アフリカ・ケニアで絶滅の危機にある動物を救うために、1977年にこのエリアを自然保護区「カラウィット・ワイルドライフ・サンクチュアリ Calauit Wildlife Sanctuary」として指定したそう。
絶滅の危機にある動物を保護するために、自国に動物たちを連れてきて疑似サバンナで飼育する…
…なかなか腑に落ちない発想ですが、マルコス大統領の視点の先にはなにが見えていたのか? いろいろ詮索したくなってきます。
30年以上まえにやってきた動物の子孫
ケニアからやってきたのは、 8種104頭 。
「キリン Giraffe」15頭、「シマウマ Zebra」15頭、「インパラImpala」18頭、「ブッシュバックBushbucks」12頭、「ウォーターバック Waterbuck」12頭、「カモシカ」11頭、「オオカモシカ」11頭、「トピ Topi」10頭。
いずれもサバンナで暮らす草食動物で、キリンとシマウマ以外はすべて牛の仲間なんだそう。
動物たちは、現在では8種から5種類に減少。
キリン(21頭)とシマウマ(45頭)は増加し、すべてカラウィット生まれの動物たちに入れ替わりました。
↑自然のサバンナに見える草原も、トラクターで整備して保っているとのこと。
オシリがプリッとカワイイシマウマ
まず出会ったのが、シマウマたち。
おお、まさにゼブラ柄!
もっと近づいてみると…
3〜5頭くらいの集団で草を食べています。
オシリがプリッとしてカワイイ。ウマというよりロバに近い体型ですね。
ちなみに、シマウマは年齢を重ねると気性が荒くなり、人間になつくことはないそうです。
いよいよキリンたちと対面
つぎは、いよいよキリンと対面!
キリンは2012年1月に生まれたばかりの赤ちゃんを加えて、現在21頭が暮らしています。
こちらは、生まれて10日目の赤ちゃん。
生まれながらにして身長は170センチ近くあるそう。
私よりかなり大きいけど、カワイイ!
あ、走っていっちゃいました…
↑赤ちゃんは出産後10時間で走れるようになるそうです…スゴイ!
自由に草原を歩き回っているキリンもいれば、柵のなかで保護されているキリンもいます。
こちらはまだまだ幼い子供のキリン「ジミー」。
このジミーは柵外で暮らしていますが、エサが欲しくてクルマがくると柵の周辺にやってきます。
とても人懐っこいちゃっかりもの。
葉っぱを食べようと頭を下げるときに、頭や顔をなでさせてくれます。滑らかな毛並みです。
大人になると舌の長さは50センチ近くなるとか…
枝をしっかり持っていても、長い舌で絡めとるのでものすごい力で引っ張られます。
長いまつ毛がさらに瞳を大きく見せています。
うふふふッとうれしそう?
下からみてもフォトジェニック。
エサをもらうと、ちゃっかりジミーはサバンナへと帰って行きました。
こちらは、柵のなかにいた3頭のうちの1頭。大人のキリンです。
身長は5メートルくらい? 警戒心が強く、タッチすることはできません。
カラウィットのキリンは、肉食動物がいないため首が短いそうですよ。
パラワン固有の動物たちも
保護地区内には、パラワン固有の動物たちが飼育されている一角もあります。
こちらは、パラワン固有の「ヤマアラシ(Porcurine)」。
体長は40〜90センチほどになるそう。
草食動物ですが、ココナッツの畑を荒らすこともあるそう。
ココナッツも好きだけど、バナナも大好き。
「Crab-eating macaque (long-tailed macaque)」、日本語名「カニクイザル」もいます。
カニも好きだけど、キホン的には雑食なんだそう。
ボスザルにマンゴーをあげたところ、両手で掴んでいるので網の内側に入れることができません…
がんばって食べてねー。
「Grey-headed Fish Eagles 」、日本語名で「ウオクイワシ」。
↑インドから、インドネシア、フィリピンに生息。魚類、爬虫類、鳥類、リスなどを補食。
リクガメ。オスとメスを見わけるには、ひっくり返してお腹の部分がまっすぐなのがメス、カーブしているのがオスなんだそう、
こちらは、「シベット CIVET」。日本名「ジャコウネコ」。
超高級コーヒーとして知られるフィリピン産「Alamid coffee」は、このジャコウネコのフンから採取した豆のこと。
熟したコーヒーの外側の果物を食べますが、種子は未消化のまま。
ジャコウネコの消化器の酵素が苦みを取り除き、とてもいい風味をつけるのだとか。。
もともとパラワンに生息している「カラミアン鹿 Calamian Deer」。
↑体長は60センチほどで1000頭近く生息しているそう。
パラワン固有のイノシシ「Palawan Bearded Pig」。
↑ひげが特徴です。
おまけですが、こちらは「バナート Banato Tree」というフィリピン固有の樹。
どこかでみたような…そう、カモフラージュ柄ですね。
↑アーミーのカモフラージュ柄はこちらをモチーフにしているそうです。
冷たいドリンクでひと休み
途中、事務所のあるエリアで休憩。
陽が射しているともう、汗がだくだく。エンティンが冷えたジュースを配ってくれました。
ここには、サファリオリジナルのおみやげも置いてあり、トイレもあります。
トイレはこちら。
今回サバンナを案内してくれた面々。貴重な体験をありがとう!
ひとしきり見学したので、帰路に着きます。
マングローブを抜け、ビーチへ。
沖合で停泊しているボートへ、この小さな手こぎボードで移動します。
海の男、エンティン。息子たちにも、ボードを上手に漕げるようになって欲しい…
船に乗り込み、ふたたび1時間強かけてホテルへと戻ります。
陽が暮れてきました。
クラブ・パラダイスに到着したころには、かなり暗くなっていました。
*「クラブ・パラダイス」およびパラワンに関する問い合わせは「サンヨーインターナショナル」で受け付けてくれます(電話:03-3461-8585)
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