【てくてく*シンガポール07】ブティックホテルや新鋭のカフェ、ショップもオープン…若い世代の文化発信地「ティオンバル」に注目 - 子連れ海外旅行☆旅キッズ


Published on 12.03.08

【てくてく*シンガポール07】ブティックホテルや新鋭のカフェ、ショップもオープン…若い世代の文化発信地「ティオンバル」に注目

注目の街「ティオンバル」とは…?

チャイナタウンの西に位置する「ティオンバル」は、いまシンガポールでも注目のエリア。

シンガポールの古い街並に新しい文化が融合する、トレンド発信スポットでもあるのです。

今回は、わが家も暮らす「ティオンバル Tiong Bahru」の魅力について紹介します。

まず、ティオンバルといえば有名なのが「ウェット・マーケット Wet Market」。

「ウェット」とは「生で売られている」という意味で、新鮮な肉や魚介類、野菜、果物、生花などを扱っているシンガポールの生鮮市場。

「ウェット」と聞くと、床一面水びたし? …と想像してしまいますが、マーケット内はいたって清潔。

きちんと掃除が行き届いていて、ゴミもほとんど落ちていないところは、さすがシンガポールです。

安くて新鮮な「ウェット・マーケット」

ウェット・マーケットは各地にありますが、なかでも「ティオンバル・マーケット」は、ローカルはもちろん外国人にも人気。


↑「ティオンバル・マーケット」の正面入り口。

最寄り駅は、MRT東西線の「ティオンバル」駅。

 

オーチャード・ロードや、日本人が多く住むリバーバレー・ロードからも近く、クルマなら10分ほどの距離。

2階建ての建物の1階がウェット・マーケット、2階が屋台風の店が並ぶホーカー・センターとなっています。


↑野菜売り場。欲しいものをザルに入れて、お店の人に渡します。スーパーで買うより安くて新鮮。

市場は早朝5時ごろに開店し、昼過ぎには閉まってしまう店がほとんど。


↑お魚コーナー。英語が通じないこともありますが、ジェスチャーでなんとかなります。


↑果物もお買い得。マンゴーは3つで5 Sドル、梨は7つで4 Sドルなど。


↑生花や鉢植えのお店も。ランの切り花は種類が豊富で安い。

住宅街にあるので平日も週末もにぎわっていますが、とくに日曜の朝が活気があります。


↑生活雑貨のお店。こちらは旧正月用の品々。

ホーカーズでの食事も楽しみたい

ホ―カ―・センターの営業時間は、店によってばらつきがあります。


↑早朝6時ごろからはじまる店もあれば、10時ごろに開店する店も。夕方に閉まる店もあれば、22時ごろまで営業している店もあります。

建物は中庭を取り囲む円形状のつくりで、ホーカーセンターの中心部は吹き抜けになっていて開放的。

旧式ですがエレベーターもあるので、ベビーカーでも大丈夫(ハイチェアやおむつ替え設備はありません)。

たくさんお店があって迷ってしまいますが、行列ができている店は地元の人たちのお墨付きなので間違いなし。


↑甘味のある豆乳「豆花水 Soy Bean Milk」と「グラスジェリー・ドリンク Grass Jelly Drink(仙草水)」のお店。いずれも、食べるタイプとドリンクタイプがあります。小さな子供も大好き。

チキンライス、 エビ入りヌードル 「プローンミー」、 魚の練り物が入ったスープやヌードル 「フィッシュボール」、 大根餅入りの玉子焼きのような「キャロットケーキ」。

そして、 牡蠣の炒め物「フライドオイスター」、お粥などなどローカルメニューが勢ぞろいしています。


↑牡蠣と玉子をたっぷり使ったピリ辛の「オイスターオムレツ」(小/6 Sドル=約400円)と、暑さで疲れた体をクールダウンしてくれる「グラスジェリー・ドリンク」(小/0.6 Sドル=約40円)。


↑「水粿(シュイクエ)」と呼ばれるスナック。お米を蒸したものに細かく刻んで煮込んだ野菜がトッピングされています。ひと皿1 Sドル(約65円)程度。

ティオンバル・マーケットの周辺には、昔ながらのコーヒー店「コピティアム Kopitium」や食堂などもあり、地元の人々がくつろぐ憩いの場となっています。

ノスタルジックな街並にも注目

ティオンバルといえば、シンガポールではもっとも古い団地があることでも知られています。


↑1930年代から1960年代に建てられた4階建ての公共アパート。

20階建て以上の団地(HDB)が林立している現在のシンガポールからすると、なんともゆったりとした雰囲気。

HDBとは「Housing Development Board」の略で、1960年に発足した政府の住宅開発局の名称。高層団地そのものをHDBとも呼んでおり、国民の85パーセントが暮らしています。

現在、それらの古い団地の20区画ほどが保存の対象となり、新たなる意匠が吹き込まれて再生しつつあります。


↑当時のイギリスの公共住宅を参考に、曲線が特徴的なアールデコ風の建築デザインとなっています。

ウェット・マーケットの近く、ティオンバル・ロード沿いにある「リンク・ホテル Link Hotel」や「ホテル・ノスタルジア Hotel Nostalgia」などのブティックホテルは、こうした戦前のアパートを利用したもの。


↑ティオンバル・ロードを挟んで両側の建物が渡り廊下で結ばれていることから「リンク・ホテル」と名付けられた「華星酒店」。


↑「ホテル・ノスタルジア(情旧/Hotel Nostalgia)」。

かつての名士の名がつけられた道路

いまでこそ「下町」と呼ばれるティオンバルですが、かつては富と名声を手にした上流階級の人々が好んだ町なのだそう。

そんな彼らが愛人を住まわしていた町でもあり、当時は中国語で「美女の隠れ家」と呼ばれていたのだとか。

古い建物が残る「オールド・ティオンバル」地区の通りは、すべて19世紀から20世紀に活躍した中国人の名前に由来しています。

Lim Liak Street、 Kim Pong Street、Guan Chuan Streetなど…

日曜の朝早く、「リンク・ホテル」横の広場には何十羽もの鳥のさえずりが聞こえてきます。

ここでは毎年1回、「バード・シンギング・コンテスト」という鳥の鳴き声コンテストが開かれるため、毎週日曜日になると飼い主(中国系のおじさんたち)が集まり、自慢の鳥たちに歌を競わせているのです。


↑広場には鳥かごを吊るすためのフックがあります。メジロの一種「マタ・プテ Mata Puteh」という東南アジア原産の鳥が人気。

「バード・シンギング」は国内数ヵ所で行われていますが、ティオンバルの歴史がもっとも古いよう。

新たなる文化の発信拠点

ここ数年では、都心部の地下高騰もあり、若者や外国人、アーティストなどがティオンバル地区の古い物件に関心を寄せはじめています。

とくに、ウェット・マーケットとMRTティオンバル駅の中間あたりに位置する「ヨン・シアック・ストリート Yong Siak Street」には注目すべきお店が続々と登場中。

こだわりの本や雑貨を集めた書店「ブックス・アクチュアリー Books Actually」、直輸入したフェアトレードの豆で淹れるコーヒーがおいしい人気のカフェ「40ハンズ 40 Hands」。

そのほかにも、雑貨店やビストロが小さな通りに並んでいます。


↑書店「ブックス・アクチュアリー」。

↑店内には猫が2匹。文学や文化、歴史系の書籍とセンスのいい雑貨がところせましと並んでいます。


↑カフェ「40ハンズ」。目立たない場所にありますが、土日は外のテーブルまで満席になるほど人気。

↑なんといってもコーヒーがオイシイですが、フードメニューも充実しています。

MRTティオンバル駅は「ティオンバル・プラザ Tiong Bahru Plaza」というショッピングセンターに直結していて日常生活にも便利。


↑駅ビルのティオンバル・プラザ。スーパーマーケット「Fair Price」や映画館も入っています。

近くには「ティオンバル公園 Tiong Bahru Park」があり、ローカルの憩いの場となっています。


↑公園には遊具やエクササイズ設備があり、池にはカメがたくさんいます。朝夕は、ジョギングをする若者や太極拳をするおじさん、元気に遊ぶ子供たちでにぎわいますが、暑い日中はとても静か。

リピーターにはぜひ訪れてもらいたい、味わい深い町です。

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