Published on 12.04.12
【てくてく*シンガポール11】もっとシンガポールを知りたくなったら…歴史や文化がギュッと詰まった「シンガポール国立博物館」に行ってみよう
「シンガポール」が身近になる博物館
「シンガポール国立博物館 National Museum of Singapore」は、11の国宝を有する国内でもっとも古いミュージアム。
↑1887年にイギリスのヴィクトリア女王在位50年を記念して建てられたドームがあり、美しい白亜の建物自体が重要な歴史遺産となっています。
開館時間は10時~18時(リビング・ギャラリーは20時まで)、年中無休。入場料金は大人10 Sドル、学生、60歳以上5 Sドル、6才以下は無料。
博物館があるのは、「フォート・カニング・パーク Fort Canning Park」の近く、「スタンフォード・ロード Stamford Road」沿い。
↑案内版には日本語表記もあります。MRT「ブラス・バサー Bras Basah」駅または「ドービー・ゴート Dhoby Ghaut」駅より徒歩約5分。
2006年に3年間のリノベーションを終えて再オープン。2012年の今年は、創立125周年となります。
↑ヴィクトリア女王在位50周年を記念し、50枚のステンドグラスがはめ込まれたドーム。
シンガポールの歴史を展示したギャラリー
博物館は、旧館と新館からなります。
まずは、いつ行っても鑑賞できる3つの常設展からご案内。
シンガポールの歴史を紹介する「ヒストリー・ギャラリー History Gallery」(新館)では、シンガポールの歴史を時代とテーマに沿ってわかりやすく紹介。
↑新館にある「ヒストリー・ギャラリー」の入り口。
入り口では、音声ガイド機器を借りましょう。
↑「コンパニオン」という名称の音声ガイド器。日本語を含む4ヵ国語に対応。子供向けのチャンネルもあります。
シンガポールが「トゥマセック Temasek」(「海辺の町」という意味)」と呼ばれていた13世紀~14世紀ごろから、イギリスの植民地時代、日本軍に占領されていた時代を経て、現代にいたるまでを紹介しています。
シンガポールの暮らしも展示
ふたつめの常設展は、シンガポールの生活を食文化、ファッション、写真、映画の4つのテーマで紹介している「リビング・ギャラリー Living Galleries」(旧館)。
シンガポールの食文化を紹介している「フード」エリアでは、チキンライス、バクテー、ラクサなど10種類の代表的な料理の成り立ちをビデオ映像や道具の展示を通じて紹介。
シンガポール料理に欠かせないスパイスやハーブが展示されていて、実際に香りをかぐことができたりと、楽しめる工夫が満載。
「ファッション」エリアでは、1950年代から1970年代に女性たちが身につけていた衣服やアクセサリーから見えてくる社会の変遷を展示。
↑色鮮やかな布地や衣装が展示されている「ファッション」エリア。
中国系、マレー系、インド系、西欧系と、多様な人種の女性たちが、それぞれの文化を守りながらシンガポール人としてのアイデンティティを確立していったことがわかります。
「フォトグラフィー」エリアには、19世紀後半からシンガポールに暮らしていた、さまざまな家族の写真が展示されています。
↑日本人の写真もある「フォトグラフィー」エリア。
たとえば、結婚式というひとつのファミリーイベントをくらべてみても、人種による違いが発見できて、なかなか興味深い展示となっています。
そして、「フィルム&ワヤン」エリアでは、シンガポールにおけるマレー映画や京劇の発展、ワヤンと呼ばれる人形劇が紹介されています。
こちらは現在改装中で、2012年4月27日にリニューアル・オープンする予定。
改装前に訪れたときは、ギャラリー内が映画館のようになっていて、古いマレーのホラー映画などのショートフィルムが上映されていました。
効率よくまわりたければ、ボランティアによる無料のガイドツアーもオススメ。
↑日本語のガイドは火〜金の10時30分と、毎月第1土曜日の13時30分に行われています。英語と中国語によるガイドツアーもあり。各回15名限定。
個人だと「リビング・ギャラリー」をみるだけでもかなり時間がかかってしまいますが、ガイドツアーではおよそ1時間で見どころをキッチリ案内してもらえます。
マレーの貴重な動植物絵画コレクション
3つめの常設展は、2011年に新設された「ウィリアム・ファーカー・コレクション The William Farquhar Collection」。
シンガポール初のイギリス人駐在官・ファーカーが、シンガポールのまえに赴任していたマレーシアのマラッカで、地元のアーティストたちに描かせた動植物の絵画作品群を展示しています。
↑コレクションの一部はヒストリー・ギャラリーにも展示されています。
現在では見ることのできない19世紀初頭の動植物の姿もあり、477点に及ぶコレクションはとても価値のあるものです。
カフェでまったりするだけでもいい感じ
そのほかにも、時期によっては特別展や各種イベントも開催しています。
2012年6月までは、地下1階のギャラリーにて「In the Mood for Cheongsam: Modernity and Singapore Women from the 1920’s to 2000s」という、ファッションの変遷に見るシンガポールの近代女性史を展示。
建物内にも、アート作品がさりげなく展示されています。
新館と旧館を結ぶガラス張りの渡り廊下にある、赤いシャンデリアもそのひとつ。
↑11時から閉館までの間、およそ15分おきにシャンデリアが異なる動きをし、シンガポールのさまざまな側面を表現しているそう。2006年の再オープンを記念してつくられました。
カフェやギフトショップなどを利用するだけなら、入場料金は不要。
↑ガラス張りの空間が心地よいカフェ。
子連れでは、時間をかけて全部を一度に見ることはムズカシイかもしれません。
それでも、「ヒストリー・ギャラリー」は、子供も楽しめる体感型の展示となっているので、天気が悪い日などは気軽に遊びに行くつもりで訪れてみるのもオススメですよ。
シンガポール国立博物館
住所:93 Stamford Road Singapore 178897
電話:6332-3659
開館時間:10時~18時(リビング・ギャラリーは20時まで)、年中無休
入場料:大人10 Sドル、学生、60歳以上5 Sドル、6才以下は無料
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