【てくてく*シンガポール16】オーチャード周辺4キロの道沿いにチョウたちが舞う6つのスポットがある…「バタフライ・トレイル@オーチャード」を歩こう - 子連れ海外旅行☆旅キッズ


Published on 12.05.24

【てくてく*シンガポール16】オーチャード周辺4キロの道沿いにチョウたちが舞う6つのスポットがある…「バタフライ・トレイル@オーチャード」を歩こう

南国のチョウを見つけに行こう!

かつて、シンガポールには400種類以上ものチョウがいたそう。

それが、いまや環境汚染や森林破壊などの影響で、35パーセント以上の種が絶滅。

現在ではおよそ290種類のチョウがシンガポールに生息していますが、近隣諸国からやって来た外来種も増えているそうです。

シンガポールでもっともにぎやかな「オーチャード・ロード Orchard Road」は、その名が示すとおり、もとは果樹園とスパイスの栽培地が広がる緑豊かな一帯でした。

ここにチョウたちを呼び戻そうと提案したのが「ネイチャー・ソサイエティ・シンガポール Nature Society Singapore」(NSS)というNGO団体。

そして、2010年にスタートしたのが、「バタフライ・トレイル@オーチャード Butterfly Trail @ Orchard」というプロジェクト。

↑「バタフライ・トレイル」の案内版。政府の公園局と観光局、オーチャード・ロード商業組合が賛同して、NSSと実現した共同プロジェクトです。

「バタフライ・トレイル」とは、「シンガポール・ボタニック・ガーデンズ Singapore Botanic Gardens」からオーチャード・ロードを通り、「フォートカニング・パーク Fort Cunning Park」に至るまでの4キロの道のりのこと。

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その間にチョウが蜜を吸いに来る花や、幼虫がエサとして食べる植物(チョウの「食草」)を集中的に植えました。

その成果があり、植樹した場所周辺では、およそ50種類のチョウたちがひんぱんに見られるようになっています。

↑「クラウン・フラワー Crown Flowe」は、「プレーン・タイガー Plain Tiger」という種類のチョウが好んで集まるシンガポール原産の花。

こうした「ホットスポット Hotspot」は現在6ヵ所あり、将来的には15ヵ所にまで増やしていく予定。

いずれも、ショッピング、観光、食事のついでに立ち寄りやすい場所にあります。

「植物園」→「オーチャードロード」周辺

それでは、さっそく「バタフライ・トレイル」を歩いてみましょう。

現在ホットスポットが設置されているルートをカンタンにご紹介します。

こちらから公式マップをダウンロード。

まずは、「タングリン・トレイル Tanglin Trail」。

ボタニック・ガーデンズから「タングリン・ロード Tanglin Road」を通ってオーチャード・ロードにさしかかるまでのルートです。

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↑とくに注目したいのが、「エボリューション・ガーデン Evolution Garden」。ここでは、非常にまれにしか見ることができない「コモン・バードウィング Common Birdwing」という体長17~18センチメートルの大きな黒いチョウを目撃できるかもしれません。

緑いっぱいの植物園ではたくさんのチョウに出会うことができます。

「JCC」周辺で巨大なチョウが見られるかも…

そして、タングリン・ロードを少し外れたところ、「ジャパン・クリエイティブ・センター Japan Creative Centre」(JCC)という建物の近くにある、「ナッシム・ロード・グリーン Nassim Road Green」というホットスポット。

↑2010年6月に900本以上もの木々や植物が植えられたそう。奥に見えるのが「ジャパン・クリエイティブ・センター」。

↑日本文化を紹介するJCCでは、日本人アーティストの展覧会やカルチャーイベントなどを開催。ライブラリーで漫画やDVDを閲覧することもできます。入場無料。

ここにもコモン・バードウィングの食草となる木が植えられているので、鳥のように空を舞う大きなチョウを見ることができるかも。

晴れていれば、ヒョウ柄の「レオパード Leopard」、さわやかな黄色の「レモン・エミグラント Lemon emigrant」、枯れ葉にそっくりな「オータム・リーフ Autumn Leaf」といったチョウたちにはかならず出会えます。

↑「レオパード」は、見つけやすいチョウ。羽を広げるとヒョウ柄がくっきり。

「オーチャード・セントラル」周辺エリア

そして、「オーチャード・セントラル・トレイル Orchard Central Trail」。

MRT「サマセット Somerset」駅を出ると、すぐ右手に「オーチャード・セントラル Orchard Central」というショッピングビルがあります。

公式マップでは、この11階と12階にある屋上庭園も紹介されているのですが、この庭園はちょっと狭くて人工的な感じ。

レストランが並ぶ階なので、食事をしながら緑を楽しむにはいいですが、チョウはほとんど飛んでいませんでした。

でも、このトレイルにはふたつのホットスポットがあります。

まずは、郵便局が目印の「ペナン・ロード・オープン・スペース Penang Road Open Space」。

↑ベンチもあり、街歩きに疲れたときの一休みにもぴったり。ショッピングに疲れたら、ここでひと休み。

ちょっとした散歩道になっていて、2600本のチョウの食草が植えられています。

↑ホットスポットにはマップや解説があります。

ペナン・ロードをさらに東へ進んで行くと、左手に見えてくるのが「イスタナ・パーク Istana Park」。

↑「イスタナ・パーク」、ペナン・ロードに面したほうの入り口。

オーチャード・ロードを挟んだ向かい側には、「イスタナ」すなわちシンガポールの大統領官邸があります。

ここは、噴水や南国らしい色鮮やかな花々が印象的な都会のオアシス。

2010年11月に、日系企業の「リコー・アジア・パシフィック」がスポンサーとなって、ここに2900本のチョウの食草を植えたそうです。

↑「コモン・ランタナ Common Lantana」は、日本でよく見かけるシジミチョウのような小さなチョウが好む花。

そのかいあって、オレンジに黒のアクセントがきれいな「プレーン・タイガー plain Tiger」、白地に黒の縞模様の「ストライプド・アルバトロス Striped Albatross」、大ぶりな姿が目を引く「ライム・バタフライ Lime Butterfly」など、さまざまなチョウが蜜を求めて舞っています。

↑「スネークウィード Snakeweed」は、丈夫で育ちやすく、さまざまなチョウが集まる食草。

「ドービー・ゴート」駅のにあるホットスポット

こちらは、「フォートカニング・トレイル Fort Canning Trail」。

MRT「ドービー・ゴート Dhoby Ghaut」駅のすぐ隣にあるのが「ドービー・ゴート・グリーン Dhoby Ghaut Green」と名付けられたホットスポット。

↑「ドービー・ゴート・グリーン」。 ムラサキ色の花が咲いている木は「ゴールデン・デュー・ドロップ Golden Dew Drop」という食草。

バタフライ・トレイルのことをまったく知らずに通り過ぎたとき、街なかに突然、ここにだけたくさんのチョウが飛んでいるのを見てビックリしました。

イチオシは「スタンフォード・グリーン」

この先にある「シンガポール経営大学 Singapore Management University」(SMU)のキャンパスが、もうひとつのホットスポット。

そして、通りを挟んだ向かい側にある白い建物が「シンガポール国立博物館 National Museum of Singapore」。

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その裏手に、イチオシのホットスポット「スタンフォード・グリーン Stamford Green」があります。

↑国立博物館の裏手にある小高い丘「フォートカニング・パーク Fort Canning Park」へのエスカレーター。この丘は歴史的にも重要な場所。

エスカレーターの手前にある茂みと、丘を登ったところにある林が「スタンフォード・グリーン」と呼ばれるホットスポット。

↑丘の上。木々の向こうに見える建物が国立博物館。

ここには、2009年に公園局とリコー・アジア・パシフィックによって2100本の食草が植えられたそうです。

このあたりは繁華街から少し外れていて、フォートカニング・パークという自然豊かな公園の一部でもあるため、本当にたくさんのチョウを目の当たりにすることができます。

なかなかうまく写真に収めることができないのが残念…!

↑水色が涼しげな「ブルー・グラッシー・タイガー Blue Glassy Tiger」。海辺のマングローブの森や、少し枯れかけたような草花が好きなのだそう。

↑名前はわからないのですが、たくさんのチョウが集まっていた木。

チョウは太陽の光を思いっきり浴びるのが大好きなのだそうです。

同じホットスポットでも、曇り空のときはあまり見当たらないのに、晴れて陽射しが強くなったとたん、どこからかヒラヒラとやって来ます。

時間帯でいうと、朝の9時半から午後3時くらいの間がベストタイミング。

私たち人間、とくに子供にとっては暑さが大敵となるので、帽子や日焼け止めは忘れずに!

まだまだ、あまり知られていないシンガポールの新しい魅力のひとつです。

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