Published on 12.06.23

【旅＊流儀176】手数料無料で1パーセントのポイントも付与…乗り継ぎ便も含む数十種類以上の組み合わせから好みの航空券が選べる「トルノス」

格安航空券にはない魅力がある「ペックス運賃」

「格安航空券」といえば、個人手配旅行の大きな味方。

現在でも、「YAHOOトラベル」や「トラベルコちゃん」、「エイビーロード」などのサイトでたくさんの格安航空券を見つけることができます。

でも、驚くような格安の航空券を発見して、すぐに問い合わせてみるとすでに完売。

そのかわり、もう少し高い商品を紹介されてガッカリ…ということはよくある話でした。

いまや、航空チケットやホテルのオンライン予約はあたりまえとなりましたが、格安航空券の場合、そのほとんどがオンライン予約をすることはできません。
オンラインで空席照会できるのは、航空会社が直接販売している割引価格「ペックス運賃」、もしくは旅行会社が事前買い取りで在庫管理をしている座席のみ。
ツアー用の航空券を旅行会社がバラ売りしている格安航空券は、旅行会社から航空会社への問い合わせが必要となるため、即時予約は原則できません。

JTB系の海外旅行予約サイト「トルノス」

さて、今回フォーカスする「トルノス TORNOS」はペックス運賃のチケットを扱っている、JTB系の海外旅行予約サイト。

↑2010年3月のJTBの海外ホテルネット販売部門が独立して誕生したのが「トルノス」。航空券だけでなく、ホテルや航空券＋ホテルを組み合わせたダイナミックパッケージも扱っています。

ペックス運賃のいいところは、複数航空会社のシステムを同時に空席照会し、即時予約できること。

また、航空会社もわかったうえで予約できるのも大きな利点。
格安航空券は航空会社未定が多いため、予約の時点では出発の正確な時間もわからず、マイルを貯めたい場合にも不都合なことも。
ペックス運賃では、ピークシーズンなどでは格安航空券よりも安い価格もあるので要チェックです。

バンコク行きのチケットだけで、100種類の組み合わせから選べる！

トルノスで検索すると、航空会社、便名、料金が表示され、空き状況もその場でわかります。

たとえば、2012年8月1日に東京発で大人2名＋子供1名でタイ・バンコク行きで検索してみると…

検索結果は100件。

一番最短で到着するチケットだと、羽田発「タイ国際航空」の深夜便で、3名の合計金額は22万9200円。

↑往路は6時間30分、帰路は6時間10分で到着。

直行便以外にも乗り継ぎ便も表示され、乗り継ぎ時間が短いものから長いものまで網羅。

料金も乗り継ぎ便が安く、最安値は「中国東方航空」の成田発上海経由便で合計金額11万6120円。

最短で到着するタイ国際航空羽田便とくらべると半額。

でも、所要時間も往路で12時間30分と倍の長さとなります。

このような詳細な経由便の情報は旅行会社に問い合わせるのが常でしたが、ユーザーが100件もの検索結果から自在に選べるようになったことは大いなる福音！

支払いも、オンラインでのクレジットカード払いとなるので、すべてネットで完結するのも便利。

手配や発券手数料も0円なので、格安航空券でありがちな「手数料ひとり3500円」といった追加のコストも不要です。
さらに、トルノスポイントも購入代金の1パーセントが付与され（航空券＋ホテルはさらに＋500ポイント）、次回の旅行で利用することができます。

「じゃらん」との提携サービスも提供開始

トルノスでは、ホテルの予約購入もできます。

9万軒から検索できるとのことですが、検索してみるとエクスペディアやBooking.comより高めの価格設定。

軒数も「エクスペディア」が扱う14万5000軒のほうが豊富ですが、値段やポイントの有無などのメリットを見極めて使うのがベスト。

2012年5月にはJTBとリクルートが提携し、「トルノスじゃらん」もスタート。

こちらのサイトでは、航空券はトルノスが提供し、ホテルは韓国・中国・香港・ハワイ・グアムをじゃらんが提供。

それ以外のエリアは、トルノスが提供するホテルを予約できるそう。

うれしいのは、航空券は1パーセント、ホテルは2パーセントの「じゃらん×ホットペッパーポイント」が付与されること。
たとえば、30万円の航空代金を支払うと3000円ぶんのポイントがもらえます。このポイントはじゃらんもしくはホットペッパービューティで使うことができます。

旅程保証が魅力の「ダイナミックパッケージ」

そして、日本でもおなじみとなってきた「ダイナミックパッケージ」も予約可能です。
航空券＋ホテルの組み合わせを自由に選択できる「募集型企画旅行」の一種で、旅程保証がつくのが特徴。
通常のパッケージツアーにはない国やエリアも選ぶことができ、到着地はロサンゼルスでホテルはサンディエゴ…いうのもオーケー。

現地空港とホテル間の送迎はつかず、限りなく個人旅行に近いですが、旅程保証がつくのでなにかあったときには心強い。

予約方法は、トップページで航空券の行き先と日程を入れ、その後ホテルを選べば、最安値の組み合わせが出てきます。

↑左が航空券の最安値、右がホテルの最安値の組み合わせ。