Published on 12.06.01
【旅*流儀173】近場のアジアからビーチリゾートと絡めた旅行まで…「子供と巡る世界遺産の旅」の魅力を考えてみる
子供と世界遺産を巡りたい!
海外旅行での過ごし方は、子供の成長や旅の目的に応じてさまざまですよね。
でも、子供が小学生くらいになったら「世界遺産をめぐる」というテーマもかなり魅力的!
ということで、今回は「世界遺産」を巡る旅の魅力について考えてみたいと思います。
まずは、「世界遺産 World Heritage」の定義をおさらい。
世界遺産とは、1972年のユネスコの総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて登録された、遺跡、景観、自然など。
世界遺産は、以下のように3つのカテゴリーにわけられます。
- 文化遺産…教会、寺院、城、遺跡、旧市街など
- 自然遺産…地形、生物、景観、生態系
- 複合遺産…文化遺産と自然遺産の両方を兼ね備えている
ちなみに、日本の世界遺産は、文化遺産が12(原爆ドーム、白川郷合掌造り集落、厳島神社など)、自然遺産が4(屋久島、小笠原諸島など)あります。
日本一の富士山は、ゴミが多くて世界遺産に登録されなかったのは有名な話ですよね。
アメリカで行きやすい世界遺産は?
では、子連れで行くことのできる世界遺産にはどこがあるでしょうか?
たとえば、ハワイ島「キラウエア火山 Kīlauea」と、マウナロアの「ハワイ火山国立公園 Hawai’i Volcanoes National Park」が世界遺産。
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↑「トーマスジャガー博物館」の展望台から眺めたキラウエアの火口。
アメリカ本土では、NYの「自由の女神 Statue of Liberty」、アリゾナの「グランド・キャニオン Grand Canyon」、カリフォルニアの「ヨセミテ国立公園 Yosemite National Park」、モンタナ州など3州にまたがる「イエローストーン国立公園 Yellowstone National Park」など。
子供も十分楽しめますよね。
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↑「サウス・リム South Rim」(南壁)からみたグランドキャニオン。幅15キロ、海抜2000メートルの高地からの眺められます(Photo by パラペ〜ニョ)。
では、中南米はどうでしょうか?
たくさんの世界遺産がありますが、アメリカ以上に遠く、治安や衛生面(水)、身体面(マチュピチュやナスカの地上絵などでは高山病)などで心配な点も。
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メキシコのリゾート地カンクンからは、マヤ古代都市「チェチェン・イッツア Chichén Itzá」に日帰りアクセスが可能。
ただ、ピラミッドから落ちて亡くなる人が相つぎ、現在は登ることはできませんが…
近場のアジアにも世界遺産はいっぱい!
アジアはどうでしょうか?
まずは、安く行くことができる近場の中国。
北京では、世界遺産巡りと題して「万里の長城」や「故宮」、「天壇」などをまわる3泊4日のツアーがメイン。
ほとんどが食事付きで、旅行代金も冬場はかなり安いです。
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↑北京の天安門広場(Photo by パラペ〜ニョ)。
冬場はかなり寒いですが、低学年の小学生の子連れで参加した友人は、食事もオイシく楽しめたとのことでした。
上海では、東洋のベニスとも言われている近郊の「蘇州」も日帰りで行くことができます。
↑海老とセロリの炒めもの「白果蝦仁」(photo by しぶりえ)。
中国はトイレなど気になるところもありますが、中華料理では白飯もあるので食事面ではあまり気にしなくてもよさそうですね。
タイ(バンコク)からは、日帰りできる古都「アユタヤ」は訪れたいところ。
さまざまなオプショナルツアーが出ていて、バスでの往復のほか、帰りはクルーズ船でバンコクまで戻ってきたりと、希望に合ったプランが選べます。
遺跡つながりで、カンボジアの「アンコールワット遺跡群」。
↑アンコール・トムでは、200近くの大きな観世音菩薩の顔が彫られていました(Photo by パラペ〜ニョ)。
ビーチリゾートにも世界遺産はあります。
マレーシアのビーチリゾート「ペナン島」には、世界遺産指定されている街並「ジョージタウン」があります。
そして、着々と認知度を広めているベトナム。
現在では直行便もありますし、物価も安く、食べ物もおいしい人気の旅先になっていますよね。
フエやホイアンにはすばらしいリゾートホテルが建ち、古い街並や建造物群などが世界遺産となっています。
もちろんホテル内にはプールもありますし、ビーチもあるので、子連れでの滞在でも満足度が高いのではないでしょうか。
オーストラリアやヨーロッパはどうだろう?
そして、時差も小さいのも魅力のオーストリア。
北東海岸に広がる世界最大のサンゴ礁、「グレート・バリアリーフ Great Barrier Reef」は人気の観光スポット。
「ケアンズ」から、1日〜数日かけて楽しむボートツアーが出ています。
ケアンズまでのフライト時間は7時間40分とハワイと変わらず、南に下りていくので時差はプラス1時間というのもうれしいポイント。
ほかにも、世界で2番目に大きな1枚岩「エアーズロック Ayers Rock」(ウルル Uluru)、シドニーの「オペラハウス Sydney Opera House」、固有の生物が生息する「タスマニア原生地域 Tasmanian Wilderness」なども有名。
ゴールドコーストやブリスベンからは、熱帯雨林散策が楽しめる「ラミントン国立公園 Lamington National Park」や「スプリングブルック国立公園 Springbrook National Park」があり、日帰りで楽しむことが可能。
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そして、最後にヨーロッパ。
歴史ある街並みでヨーロッパ全体が世界遺産のような感じですが、国と国とが近いので数ヵ国の世界遺産を回ることができるのもいい。
代表的なものとして、フランスの「モンサン・ミッシェル」、ポーランドの「アウシュビッツ収容所」、「バチカン市国」など。
子連れでの場合、飛行時間の長さや時差も大きいですし、石畳の道も多いので、しっかりと歩くことができ興味が持てる年齢になってから訪れたい。
【関連くちこみ】世界遺産のドイツ「ケルン大聖堂」を半日で見学
↑ドイツでもっとも古い大聖堂であり(最初の建物は4世紀、現在の聖堂は1880年に完成)、ゴシック様式としては世界最大の聖堂です。時代の重みを感じさせる建物は世界遺産に指定されています(Photo by ぷーやん)。
ちなみに、ポーランドの「アウシュビッツ収容所」は「負の世界遺産」として登録されています。
負の世界遺産は、悲惨な出来ことが二度と繰り返されないようにと戒めとなる遺産のこと。
広島の原爆ドームや、マーシャル諸島「ビキニ環礁」の核実験跡地なども含まれており、人間の所業をつうじて平和の尊さや人種差別の愚かさを感じることは、大切な「学び」の機会となるに違いありません。
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歴史や文化を直に見て感じることは、世界に対する興味や認識を深めることに多少なりとも影響があるハズ。
人生の糧となるような体験を子供と共有できるのなら、これ以上ステキな旅はありませんよね。
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