Published on 12.08.04
【KL*移住05】どの国際評価団体の認定を受けているかが学校選びの基準に…マレーシアにおけるインターナショナルスクールの選び方<学校編>
【01導入編】生活水準も良好で英語環境も整ったマレーシアの魅力
【02準備編】移住に必要なビザやコスト、収入源の確保などについて
【03引越編】日本から持っていくべきアイテムなど引越に置ける留意点
【04住居編】外国人が暮らすエリアや家賃相場など…KL周辺の住宅事情
【05学校編】インターナショナルスクールの選び方から入学までの流れ◀
【06食事編】中華から日本食までウマくて安いマレーシアでの食生活
【07生活編】物価の安さやメイドサービスでより豊かな暮らしを享受
【08習慣編】赤ちゃんからバイク乗りまで…マレーシアのオモシロ習慣
【09休日編】スーパーで買物したり自宅プールでまったり…休日の過ごし方
【10展望編】先進国入りを目指し、快適に進化しているマレーシアの今後
KLにはたくさんのインターがある!
マレーシアへ移住するうえで、もっとも悩ましかったのが学校選び。
わが家が希望していたのは、インターナショナルスクール。
ひと口にインターナショナルスクールといっても、マレーシアにはたくさんのインターがあります。
英国式、アメリカ式、オーストラリア式、カナダ式の学校があり、それぞれが自国の教育方針を取り入れたカリキュラムとなっています。
そのため、たとえば新学期の時期もアメリカ系なら8月、英国系1月にスタートするなど異なりますし、教材なども各国の教育要項に沿うためさまざまです。
国際評価団体による評価は?
インターを選ぶ際に重要となるのが、どこの国際評価団体に認定されているかという点。
認定を受けていることで、卒業と同時に大学進学につながる資格を得ることができます。
実際、マレーシアには国際評価団体とは無関係の「ローカルインター」と呼ばれる学校がいくつもあります。
ローカルインターにはたくさんのマレーシアの生徒が通っていますが、月謝は1000リンギット(約2万5000円)からと格安。
でも、英語のネイティブの先生が少なかったり、休み時間は英語を話していなかったりと、ローカル色が強いのが特徴です。
カリキュラムもマレーシアの教育要項に則したものになるようです。
インターナショナルスクールの国際評価団体は、いくつかあります。
ちなみに、日本の文部科学省が「日本の大学の入学資格」があると認めているのが、以下の3つの評価団体の認定を受けた学校。
- WASC…Western Association of Schools and Colleges(米国西部地域私立学校大学協会)
- CIS…Council of International Schools(インターナショナルスクール会議)
- ACSI…Association of Christian Schools International(キリスト教学校国際協会)
「国際バカロレア」について
そのほかにも、国際的に通用する大学入学資格「国際バカロレア International Baccalaureate」(IB)が取得できる学校もあります。
こちらは、約140カ国の3000校の学校で採用されている、よりグローバルな資格。
IB資格を得ることで、米ハーバードなどの有名大学を含めた120ヵ国以上1800もの大学へ受験資格が得られます(日本の大学では3分の1が認可)。
英語のほか、フランス語、スペイン語のいずれかの言語が教授言語となっていて、このIBのカリキュラムに沿って単位を取得します。
最近では、数科目は日本語での単位取得が実現する見通しが立ったそうなので、これからも注目の資格になりそうです。
わが家がオーストラリア系インターを選んだ理由とは?
息子たちが通っているのは、「オーストラリアン・インターナショナル・スクール・マレーシア Australian International School Malaysia」(AISM)。
2000年に設立された、マレーシアで唯一のオーストラリア系のインターで、ジュニアからシニアまで12学年の子供たちを受け入れています。
豪・ニューサウスウェールズ州の教育指導要領に沿った授業となり、CISの認定校となっています。
また、ニューサウスウェールズ州の認定校であることから、オーストラリアの卒業資格も得ることができます。
KL市郊外にある「AISM」のキャンパスは3万平米の広さがあり、湖のほとりにあるため自然もいっぱい!
30ヵ国550名以上の生徒が在籍していますが、セキュリティーもキビシイので安心感もあります。
見学のときに校庭の向こうに広がる湖を見て、「息子たちをここで学ばせたい!」と強く思った学校でした。
「AISM」に入学するまで
AISMに入学するきっかけは、思いがけないタイミングで訪れました。
学校見学の途中、学校のスタッフから「午後から入学試験受けてみない?」との提案が。
あまりに急な展開でビックリしましたが、息子たちの英語力を見て大丈夫だと思ってくれたのだと理解。
すぐにホテルに戻り、パスポートや証明写真など必要書類を揃えて学校へ。
当時5才の次男はインタビューのみでしたが、 7才の長男は、筆記試験に加え、会話力、読み書き、読解力など約2時間の試験。
試験が終わると30分ほど会議があり、その後校長が控え部屋に入ってきて「Welcome to our school !」と言ってくれました。
これまでガンバってきた努力が報われた瞬間…! 鳥肌が立つ思いでした。
ELSも必要なしということで、助かりました(笑)。
息子たちが制服をはじめて着た日のことは、一生忘れることはないでしょう。
新学期となる1月に転入
息子たちの学校生活は、新学期に合わせて、2012年1月末にスタート。
AISMは、オーストラリアの学期制度に準じて4学期制*となっています。
*1学期が1月末〜4月上旬、2学期が4月下旬〜6月下旬、3学期が7月中旬〜9月上旬、4学期が10月上旬〜12月中旬となります。
長男は3年生に、次男はKindergarten(年長クラス)に転入しました。
長男のクラスは20人の生徒が在籍していて、そのうち7人がアジア系の生徒。
学校にはオーストラリア人が多く、インド、南アフリカ、スウェーデンなどいろいろな国からの生徒がいます。
長男の英語力だと問題なく授業についていくことができたので、授業も最初から英語のサポートなしで受けています。
ELSを受ける場合でも、最初は多少不安もあると思いますが、すぐに慣れてしまうとのこと。
ただし、小学生で面接時に極端に英語が理解できないと入学は許可されないようなので、事前の準備は大切です。
学校の送迎やランチ
授業は、月〜金の8時50分~15時10分まで。
学校への送り迎えは、スクールバスを利用するか親が送迎することになります。
わが家では私が送迎しています。
ある程度慣れるとドライブスルーのように子供を落としていくことができるので、それほど手間ではありません。
ランチは、次男がおにぎりが大好きなのでお弁当をつくって持たせています。
学校内にはカフェテリアがあり、アイスクリームやピザ、ドーナツなどを自由に買うことができます。
でも、サンドイッチなどは、マヨネーズが違えば味も変わるようで、息子たちはカフェテリアの食べ物はあまり好きではないみたい。
放課後、カフェテリアはお腹をすかせた子供たちでいっぱい!
学校では食べ過ぎないよう、そしておカネを使い過ぎないよう自己管理をおぼえなくてはなりません。
宿題は各自計画を立てて仕上げる
宿題は、月曜日に1週間ぶんが出されます。
それを各自で配分し、金曜日の提出日までに仕上げて提出します。
いまのところ息子たちは自分で調整することができないので、私が配分してやらせていますが…
子供のころから自立させ、個性を大切にし伸び伸び教育する環境は、息子たちに合っているよう。
運動会も、日本のような入念に練習を重ねた晴れの舞台…というのとはちょっと違います。
スポーツを楽しむ日! という感じで、先生や生徒そしてその家族も、みんなで盛り上がるイベントとなります。
習いごとにも積極的に挑戦
AISMでは、放課後に実施される「アフタースクール・アクティビティ」も大きな魅力。
月〜木の放課後15時20分~16時20分は、さまざまなアクティビティを実施しています。
有料と無料のアクティビティがありますが、さまざまな習いごとに安価に挑戦することができます。
↑月曜日は水泳(半年で約1万1250円)、火曜日はサッカー、水曜日は工作デザイン(半年で約1000円)、木曜日は空手(半年で約3250円)といった具合。
日本では英語の出費が大きく、習いごとをさせる余裕がありませんでしたが、 マレーシアでは習いごとも積極的に楽しめます。
ピアノやバイオリンなどをはじめるのにも、絶好のチャンスですね!
校外での習いごとは、送迎が必須なので親も振り回されてタイヘン。
その点、学校のアクティビティは安全かつ、迎えの時間も遅くなるのがラクですね。
ほかにも、少し割高となりますが、先生に家まで来てもらう家庭教師という選択肢もあります。
コーチが家のプールに来てくれて、水泳のレッスンを受けている子供も。
身近にプールがあることで、泳ぐ能力も格段にあがったのもマーレシアに来てうれしかったポイント。
息子たちも、この6ヵ月でずいぶん泳ぎが上手になりました!
海外旅行を便利にするサービス PR
・格安ツアーと航空券なら「H.I.S.」
・JALマイラーなら「JALパック」
・格安ツアーは「ABロード」で検索
・空席のみ検索して即予約「トルノス」
・ポイントもバッチリ「楽天トラベル」
・エアアジアは「Expedia」で予約
・定番の予約サイト「エクスペディア」
・プチホテルも網羅「Booking.com」
・アジアのホテルに強い「agoda」
・海外OPツアー予約の定番「Alan1」
・ハワイに強い「ダラーレンタカー」
・家族特約つきなら「JCBゴールド」
・子供専門英会話「リップルキッズ」