Published on 12.09.08
【旅*流儀185】Eチケット、オーバーブッキング、デュープ、スペシャルミール…おさらいしておきたい定番旅行用語<航空関連基礎用語編>
ちゃんと理解しておいたほうがいい旅行用語<航空関連用語編>
海外旅行で、「???」と思った用語はありませんか?
なんとなくわかったつもりでいても、ちゃんと理解しておいたほうがいい海外旅行用語。
今回は、定番になりつつもちょっとわかりにくい、そんな用語について解説していきます。
まず、フォーカスするのは航空関連用語について。
ここ数年ですっかり定着した、航空券の「Eチケット E ticket」。
航空券といえば、かつてはペラペラしたチケットを行程ごとに綴った冊子で、パスポートと同じく大事なモノでした。
ホテルに到着したら、まずは金庫に入れて保管していましたよね?
しかし、Eチケットの登場で航空券のあり方も大きく変化。
Eチケットとは、チケットの情報を航空会社のコンピューターで管理している「電子航空券」のこと。つまり、紙の航空券のように、紛失したり盗難の心配がありません。
Eチケットの場合、予約購入後、メールなどでEチケットの情報が送られてくるので、それを印刷して空港に向かいます。
空港のカウンターで、パスポートと航空会社のマイレージカード、もしくはEチケットの印刷したものを出せば、ボーディングカード(搭乗券)に交換してもらえます。
↑「エアアジア」の搭乗券はレシート状のペラペラのタイプ(Photo by かえまま)。
「セルフチェックイン」機が設置されていたら、こちらでパスポート情報や予約番号などを入力。搭乗券が発券されます。
↑ゴールドコースト空港に設置された、Jetstar専用のセルフチェックイン機。
最近では、空港カウンタ—ではなく、インターネット上で各自行う「WEBチェックイン」もおなじみですよね。
セフルチェックインもWEBチェックイでも、預ける荷物がある場合はカウンタ—の荷物専門の窓口で預けます。
ちょっとドキドキしてしまう「オーバーブッキング」
つぎに、「オーバーブッキング Over Booking」。
航空会社では、空席を最小限にしたいという理由で、キャンセル客を見込んで定員よりも多めに予約を受けつけます。
でも、見込んでいたキャンセル客が少ないと、当日は座席以上の人数となり、乗ることができない人も出てくることに…
そんな場合は、たとえばエコノミークラスがオーバーブッキングであぶれる人がいると、ビジネスクラスに空きがあれば、誰かが無料でビジネスクラスにアップグレードされます。
優先順位は、その航空会社の上級マイレージ会員だったり、正規料金に近い料金で購入している…など。
ファミリーではなく、単独もしくはふたり連れの大人にアサインされることが大半。
全クラス満席のうえでのオーバーブッキングだと、他社航空便に振りわけられるか、補償というカタチに。
当日のホテル斡旋、翌日のフライトはビジネスクラス、さらに補償金をもらえたりということも。
日程に余裕があり、これが帰国便という人には、ちょっとうれしいハプニングかも。
ちなみに、オーバーブッキングではないですが、キャンセル(欠航)になった場合もタイヘン。
他社便に振り替えられたり、翌日便となることがほとんど。
実際のところ、機材の変更や故障、台風や雪などの気象状況などで、出発時間の変更や欠航はよくあること。
たまたまそういう状況に合ったことがない人でも、最悪の場合も踏まえたシミュレーションしておくといいかもしれませんね。
ああ
ほかにも、航空券関連で「デュープ Dupe」(重複予約)という用語があります。
文字どおり予約が二重に入っている状況で、同姓同名(同一人物)により同じ日程の予約が重複していること。
旅行会社A社とB社両方に予約を入れ、往路は同じで復路が違う便、もしくは往路が違い復路が同じ便といったケースも含まれます。
電話予約の場合は、旅行会社経由でチェックが入るため指摘されますが、WEBで予約を2パターンで入れると、航空会社側のチェックに引っ掛かり、どちらかを自動的にキャンセルされてしまいます。
場合によっては、すべてキャンセルされてしまうこともあるので要注意。
取り直そうと思っても、繁忙期だったためすでに埋まってしまい、タッチの差で購入できなくなることも…
予約が2重に入っても、実際乗るのは当人ひとり。
航空会社にとっては、 余分に押さえられた航空券を販売できなくなるので迷惑な話ではありますね。
事前予約する価値があるかも…「スペシャルミール」
そして、子連れなら押さえておきたいのが、機内食関連の「スペシャルミール Special Meal」。
子供向けには、「ベビーミール」や「チャイルドミール」といった特別機内食がありますが、利用するには事前の予約が必要。
「ベビーミール」は、一般的にビンの離乳食と2才以下の幼児食の組み合わせ。
↑JALデンパザール線のベビーミール(Photo by 1224)。
「チャイルドミール」は、ハンバーグやチキンナゲット、スパゲティ、チャーハンなどのメインに加えて、お菓子やヨーグルト、ジュースなど。
朝食には、パンケーキやフレンチトースト、ソーセージなどにパンとフルーツ。
↑「デルタ航空」ロサンゼルス線のキッズミール。
↑「ガルーダ・インドネシア航空」ジャカルタ線のキッズミール(Photo by Heiman)。
航空会社により対象年齢や内容も異なりますし、事前にメインをリクエストできるところもあるので、調べておくといいかも。
キッズミールで有名なのは、「JAL」のリゾート路線(ハワイ、グアム)。
↑JALホノルル線の「キッズミール」(Photo By 1224)。
行きのチャイルドミールはプラスチックのボックスに入っていて、そのまま持ち帰ることも可能。
かつて、わが家でも子供のオモチャ入れとして重宝したことがあります。
ほかにも、スペシャルミールで需要があるのは、ベジタリアンミール。
肉、魚、卵、乳製品、はちみつも使用しないベジタリアンミールや、ベジタリアンヒンズーミールなどいくつかの種類があります。
また、アレルギー対応食に関しては、航空会社ごとで対応も異なるため、事前にきっちり調べて相談したほうがいいですね。
さらに宗教関連で、牛肉を使わないヒンズーミール、ムスリムミール(豚、アルコール、ゼラチン、鱗やひれのない海洋生物の肉は禁止)、ユダヤ教食など。
糖尿病患者向けのミールとして、低塩ミール、低カロリーミール、低コレステロールミールなど。
航空会社によってはスペシャルミールもあり、たとえば「JAL」は「シーフードミール」や「フルーツミール」など、消化のいい食事を用意しています。
↑JALホノルル線の「フルーツミール」(Photo by 1224)。
↑JALホノルル線の「シーフードミール」。
これらのスペシャルミールは、通常の食事がサービスされるまえに予配られます。
いっせいに配られいっせいに終わり、お手洗いに並ぶ…ということを避けられるのも、特別機内食のメリット。
エコノミークラスの機内食を期待できない航空会社なら、特別機内食をオーダーしてみるのもいいかもしれませんね。
いずれにしても、事前予約が必要なので利用航空会社に問い合わせてみてください。
WEB予約可能なところも多いですよ♪
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