【マレーシア】インター選びのコツや、イポー移住にかかったコスト


Published on 13.02.20

【マレーシア*移住02】理想のインターに出会うための学校選びのコツや、イポー移住にかかったコストについて<準備編>

まずは学校を決めないと

2011年4月はじめにマレーシア移住を決意して以降、すぐに子供の学校探しをはじめました。

入りたい学校がみつかっても入学希望者が数十人待ち…なんてこともあるので、まず学校を決めないと先には進めません。

就学まえの年齢であれば、とりあえずマレーシアの保育園で英語環境に慣らさせ、その後入学先を検討するという順番でも問題ありません。

移住当時3才直前だった娘はそのパターンでした。

マレーシアには民間の保育園や幼稚園がたくさんあるので、日本とくらべるとかなり入りやすい。

しかし、息子は日本では翌年春に小学校に入学する年齢。

夫とも「いまこそインターナショナルスクールに的を絞って学校選びをするべきではないか」と話し合っていました。


↑イポーにある「lost world of Tambun」というテーマパークにいたオウム。

さっそく、クアラルンプール(KL)を中心に学費を調べてみると、現実は甘くないことが判明。

欧米諸国とくらべると物価は格安ではありますが、ふたりの子供を長期間インターに通わせるとコストがかさみます。

子供が小さい時点で安くても、学年があがるにつれ高くなる学費。

今後マレーシアで予想されるインフレも視野に入れると、楽観できない問題です。

日本での仕事を減らしてマレーシアに移住したら、収入が減ることは明白だし…

学校選びのポイント

マレーシアにはたくさんのインターナショナルスクールがありますが、その学費には大きな差があります。

学費の違いは、設備の充実度や教師の国籍などによるもの。

たとえば、小学1年生でも年間7万リンギット(約210万円)を超える学校もあれば、7000リンギット(約21万円)前後の学校もあるなどさまざま。

発音がキレイなネイティブの先生に憧れはあるけれど、理想をいったらキリがない。

豊富な資金があれば別ですが、けっきょくどの点で妥協するかになると思います。

そこで、学校選びで優先するポイントをふたつに絞りました。

  1. 英語「で」モノを考え、自分の思ったことを英語で話せるようになってほしい…英語「を」学ばせることが目的なら日本の英語教育でも可能です
  2. インド、中国系の人と仕事で渡り合っていけるような、たくましさをもった人に育ってほしい…世界人口上位で今後ますます増えていく人種で、国際的な場で接することが増える人たちです
理想的な学校との出会い

テンビー・インターナショナル・スクール Tenby International School」(イポー校)を見つけたのは、そんなさなかのこと。


↑学校の正面ゲート付近。

KLやペナンのインターとくらべて、学費がかなり安いのです。

イポー Ipoh」って聞いたことがないけど、KLから200キロ北に位置する第3の都市らしい…

 

SNSを通じてお子さんをテンビーに通わせているイポー在住の日本人ファミリーと知り合いになり、メールのやり取りをして現地情報をいろいろ教えてもらいました。

ネット上に載っていない情報は、ほんとうにありがたかったです。

キモチが固まった下見

イポーを下見に訪れたのは、2011年6月はじめのこと。

学校見学と同じ日にインタビューを受け、あっさりと合格。

のんびりした地方の学校だからか息子自身の英語力はまったく問われず、親が英語を話せるかどうかチェックしているようでした(定員に空きがあったのもラッキーでした)。

最初から1校に絞っていたのはチャレンジャーだと思われるかもしれませんが、まえもって優先点と妥協点を絞っていたので、迷いはありませんでした。

インターはその子のカラーに合うかどうかが大切ですが、一度や二度の見学や、周りの評判だけではわからないこともあります。

なので、とりあえず実際に学校生活を送ってみて、場合によっては転校の可能性もあるなぁと覚悟していました。

下見の際、連絡をとっていたイポー在住の日本人ファミリーとお会いし、貴重な話を聞くこともできました。実際に現地で子育てしているファミリーの存在は、とても心強かったです。

「私たちもイポーでやっていけるかもしれない」というキモチが固まりつつありました。


↑白亜の「イポー」駅。ETSという列車で「KL SENTRAL」まで最短1時間58分。

移住にかかったコスト

それでは、イポーに移住するには実際どのくらいかかるのか。

移住にかかったコストをまとめてみると、193万円くらいでした(当時の為替:1リンギット26円換算)。

  • MM2H関連(エージェント費用、ビザに必要な医療保険、ビザ代)…約31万5600円 *マレーシアの銀行に預ける定期預金は除く
  • クルマの輸出入関連(エージェント費用、ガラス交換、道路税、自動車税、自動車保険)…約46万5400円
  • クルマが到着するまでのレンタカー代(3ヵ月分)… 約11万7000円
  • 海外引越し費用…約27万円
  • 渡航費(エアアジア利用4人分片道)…約7万円
  • 現地の賃貸契約(家賃デポジット2ヶ月+最初の家賃)…約6万2000円
  • 家具、家電購入費…約60万円
  • 雑費…約3万円
クルマはどうする?

KLでは電車やバスが発達してきているものの、それでもやはりマレーシアではクルマがないと不便。

イポーは地方都市なので、やっぱりクルマは必需品です。

移住先を検討する際は、生活上の移動手段の確保も大きなポイントに。

買うとするなら、新車か中古車か。クルマのメーカーによってかなりコストに差が出ると思います。

マレーシアではクルマの値段が日本よりも高く、現地で日本車を買う場合、関税がかかるので日本での価格の1.5倍以上。

それでも、ローカルメーカーのクルマはトラブルが多いためか、好んで日本車に乗っているローカルの人をよく見かけます。

ちなみに、わが家は「MM2H」の免税特典を利用して、日本で乗っていたクルマを輸入しました。

届くまでの間はレンタカーで過ごしましたが、レンタル代は予想していたより高かったです。しかもボロかった…

移住後のコストは?

イポーのいいところは、都会と比較すると住居費と教育費をかなり抑えられること。

移住後の生活コストは、ひと月あたり約8~10万円(食費、消耗品、家賃、光熱費、インターネット、ガソリン代含む)。

ガソリン代は、月4回くらい給油して、ひと月1万円ちょっと(リッター1.9リンギット=約60円)。

マレーシアは日本と違い、どこのスタンドでも統一価格。いまのところ、国が補助金を出して価格を抑えてくれているのでとても助かっています。


↑映画『セカンドバージン』のロケ地にもなったケリーズキャッスル。

生活費のほかにも、教育費、医療費、保険代やクルマのメンテナンス代、旅行・レジャー費などが別途必要に。

学費は、現在のところ息子のインターに年間24万円、娘のローカルの幼稚園に約17万円かかっています。

ふたりとも7才と4才と低年齢ですし、インターがまだ新キャンパスに移転していないので、いまのところ負担は軽いですが(移転後は約30パーセント値上げ予定)….

子育て世代は、長期的にみると教育コストがかなりの割合を占めます。

学校を決める際は、事前にシミュレーションしてみてくださいね。

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