Published on 13.05.28
【韓国にみる英語教育02】3年生で週3授業、放課後も学校で安価に英語を学べる環境が整い、週5日英語塾でみっちり勉強する小学生
【01】日本の一歩先行く英語教育国「韓国」の現状
【02】週5日の英語塾や放課後授業でも英語を学ぶ小学生
【03】「早期留学」のメリットと問題点を考える
【04】母国語向上と英語力の維持をサポートする「帰国クラス」
小学校での英語教育
日本の一歩先行く英語教育国、韓国。
今回は、子供の英語教育について紹介していきます。
韓国の小学校で英語教育が導入されたのは、1997年のこと。
↑韓国では小学校3年生から英語が必須科目で、定期考査もあります。現在では英語図書館を設けている学校も多く、校内の至る所でも英語のフレーズが書かれた掲示を多く目にします。
当時の韓国はアジア金融危機の影響を受け、経済が大きく低迷。国家の危機とまでいわれました。
そうしたなか、企業がグローバルに活躍の場を広げるべく、海外でも即戦力となる人材育成のためにスタートしたのが、小学校での英語教育。
現在、小学校での英語の授業は3年生からスタートし、3年生では週2時間、6年生では週3時間行われています。
英語ネイティブの教師による実践的なスピーキングのほか、カンタンな文法や単語のつづり、物語のリーディングなど幅広く英語について学んでいます。
また、地域によって異なりますが、韓国では小学校から中間・期末の定期試験があり、3年生以上は主要科目のほか英語も加わります。
↑小学3年生の英語の試験対策問題集。学校の授業では基礎的なスピーキング、ライティング、リーディングを学びます。
このため、試験の時期になると、書店には試験対策のための問題集が数多く並べられ、内容を吟味する親子でにぎわいます。
↑小学生向けの英語の問題集。問題集の種類も複数あります。
英語塾も人気
学校の授業以外にも、「英語学院」(英語塾)に通う子供も多く、大手から個人レッスンまでさまざまな英語塾を選ぶことができます。
↑住宅街の一角にある雑居ビル。英語塾をはじめとした学習塾が入居しています。児童向けの英語塾は、全国規模で500校程度あるそう。
ほとんどの幼稚園で英語の歌や本を使用して英語の授業を行っていることから、幼稚園から英語スクールに通う子供もいますが、小学校に入学してから英語塾などで英語を学ぶのが一般的。
韓国では、習いごとに週3日~5日通う子供が大半ですが、たいていの英語塾も月~金まで週5日間、プログラムがみっちり組まれています。
英語塾の魅力は、ネイティブスピーカーによる授業や、アメリカやイギリスなどの小学校で使用されている教材を取り入れていること。
気になるコストは、大手英語塾「K語学院」の場合、小学生は週5日×1時間のコースで、教材費も含めて1ヵ月30万ウォン(約2万5000円)。高額な習いごとといえます。
放課後授業でも学べる
そのほかにも、ほとんどの小学校で実施されている「放課後授業」でも英語が学べる環境を提供しています。
「放課後授業」とは、放課後に外部から講師を呼び、英語や数学、科学などから、サッカー、バスケットボール、音楽や美術まで学べるもの。科目は、10~20くらいから選べます。
授業は1時間~1時間半程度で、受講は有料。塾やレッスンに通わせるよりも安価で、「学童保育」の役割も兼ねています。
「放課後授業」で英語を学ぶ場合、週3の授業だと教材費を含め月5万ウォン(4000円)程度。
スピーキングやリーディング、ライティングはもちろん、学校の試験対策もしてくれます。
「英語力」は学歴に必須
このように書くと、韓国がとにかく早期英語教育に投資していて、子どもたちの英語のレベルも高いのでは? と思われてしまうかも。
でも、学校の授業は英語のキホン的な内容が中心で、試験でも難解な問題は出ません。
小学生の段階では、海外に早期留学をしていたり、インターナショナルスクールの子供をのぞいては、大きな差はない印象を受けます。
↑早期の英語教育への関心も高いだけあって、書店では幼児や小学生向けの英語図書や教材も充実。
それでも、英語は大学受験や就職には必須なのはもちろん、高校を選ぶ際にも英語の学力が重要なポイントに。
韓国では、語学や科学を専門的に学ぶ「特目校」(特別科目の略)と呼ばれる高校が人気で、とくに「外国語高校」はその代表格。
入試も英語の能力や資格が重視されるため、英語に特化した高校へ進学させたい家庭では早期から熱心に英語教育に取り組んでいます。
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