Published on 13.08.09
【てくてく*シンガポール34】食材の説明から試食まで本場の味を体験…料理研究家に教えてもらう「インド料理教室」に参加してみた
シンガポールで体験したい本格インド料理
シンガポールにはインド系の住民も多く、街を歩けば色鮮やかなサリーを身にまとい、髪にジャスミンの花を飾った女性たちがたくさん歩いています。
「リトル・インディア Little India」に一歩足を踏み入れれば、そこはもうインド!
…ということで、インド文化について学べるのもシンガポールの魅力のひとつなんです。
先日、インド人料理研究家キルティ・ダヤニ Kirti Dayani先生のお宅で開催された料理教室に子連れで参加してきました。
↑ムンバイ出身のキルティ先生は、シンガポールでインド料理を教えて20年以上のベテラン。
政府要人に料理をふるまったり、テレビ、新聞、雑誌で紹介されたりしたこともあるそう。
自宅やシンガポール日本人会館などで毎月インド料理教室を行っているほか、リトル・インディアを案内するガイドもされています。
↑チキンをヨーグルト、ニンニク、ショウガなどに漬けこんでいるところ。
料理をしている様子を眺めるだけ…
この日のメニューは「ムンバイ風チキン・ダム・ビリヤニ Mumbai Chicken Dum Biryani」と「ライタ Raita」(キュウリ入りヨーグルトサラダ)。
ダム・ビリヤニとは、スパイス風味のライス(ビリヤニ)とカレー(この日はチキン)を鍋のなかに交互に重ね入れ、ふたをして蒸し焼きにする料理。
結婚披露宴の料理としても一般的で、マレーシアやシンガポールでは「ナシ・ビリヤニ Nasi Biryani」とも呼ばれるそう。
生徒はシンガポール人2名、アメリカ人の家族3名、メイドさんらしきフィリピン系の方1名、私と友人の日本人2名(子連れ)でした。
実践型の料理クラスではなく、先生のデモンストレーションを見ながらレシピにメモを取っていくスタイル。
生徒たちは自家製のジンジャーマサラティーとスナック(オニオン入りのフリッター)をいただきながら座って見学します。
まずは食材の説明を受けます
10時30分スタート。
レシピと食材の説明からはじまり、実際に調理をして、完成したものをランチとして試食。14時終了予定。
その間、子供たちは隣の部屋で静かに遊ばせてもらいます。大丈夫かな・・・?
ビリヤニに使われるのは細長いバスマティという種類のお米。パラパラに仕上げるのがオイシサの必須条件だとか。
↑この日のメニューに使われる野菜など。
↑ビリヤニに使うスパイス。月桂樹、八角、シナモン、カルダモン、クローブ、クミンシード、サフランをお米の香り付けに使用。カレーにはこれ以外に何種類ものハーブやスパイスを投入。
なかなか手間がかかる料理です
ダム・ビリヤニは、ビリヤニとチキンカレーを別々に仕上げたうえで、さらに鍋のなかに重ねてナッツやハーブなどのトッピングを載せ、蒸し焼きにしなければならないので手間ひまがかかります。
↑インド特有の「ギー」というバターを溶かしているところ。これも最後にトッピング。
↑レーズンやナッツを飾るとパーティー向けの華やかな演出に。仕上げにスプーンで振りかけているのは「ローズウォーター」。バラの香りがふわりと広がります。
蒸し焼きにしている間、自家製ヨーグルトにキュウリとスパイスを混ぜてライタの完成。
お待ちかねの試食タイム。マンゴージュースとともに「いただきます!」。
さまざまなハーブやスパイスが調和した奥深い味わい。
ほどよい辛さの柔らかチキンと、さっぱりとしたライタ。パラパラごはんに混ぜ合わせながらいくらでも食べられそう。
隣室で遊ばせてもらっていた息子。ときどき飽きて見に来ていましたが、途中でお弁当を食べたりしてなんとか最後までつきあってくれました。
とくに子連れを歓迎しているわけではないのですが、幼稚園が休みだったので一緒に参加させてもらいました。
料理に興味の持てる年齢の子供なら親子参加も楽しそう。
先生の自宅でのクラスは、材料費、お茶代などを合わせてひとり70 Sドル。
常時不定期に料理教室とリトル・インディア・ツアーを開催しているので関心のある方は問い合わせ可能(電話番号/ + 65 6254 6627 、メール/dayani@singnet.com)。
また、4名以上のグループが集まれば希望のメニューで出張クラスを依頼することもできるそうですよ。
【ご参考】シンガポールで体験できる料理教室情報
↑帰りがけに特製のタンドーリ・ミックスやガラムマサラ・パウダーなどのスパイスミックスを購入できます(ひとつ6Sドル)。
ヒンドゥー教のガネーシャ神を信仰している先生のお宅には、ゾウのお顔をした神様の置き物や絵がたくさん飾られていました。
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