Published on 14.02.27
【てくてく*シンガポール37】シンガから飛行機で2時間弱…子連れでめいっぱい楽しむ「アンコール遺跡」3泊4日ツアー
子連れ海外旅行★DATA
- 旅先…カンボジア シェムリアップ Siem Reap
- 旅行時期… 2013年12月
- 旅行期間…3泊4日
- いっしょに行った人…3才5ヵ月の息子、夫
- 旅行スタイル…シンガポール発着の観光付きツアーパッケージ。専属ガイドつきツアーで立地のいいホテルを選択
3才の息子とアンコール遺跡を満喫
いつかかならず行ってみたい…と思っていた、アンコール・ワット。
遺跡めぐりは小さな子供にはムリ? 治安もよくないのかなぁ? と、なかなか思い切れずにいました。
でも、シンガポールからアンコール遺跡群のあるシェムリアップまで飛行機でわずか2時間弱の距離。日本から直行便がないことを考えると、シンガポールを拠点に行くことができる旅先としてなんとも魅力的。
子連れでもどうにかなるだろう! と決意して行ってきました。
↑たくさんの遺跡があるけれど、アンコール・ワットの美しさは別格。
遺跡めぐりの旅は、大人向けのイメージ。足場の悪いところを歩かなければならないし、交通事情や食事もなんだか不安。
3才の息子を連れて右往左往するよりは…と、効率よく見どころをまわれ、移動も安心な観光付きパッケージツアーを選びました。
途中で泣いたり騒いだりして、ほかの参加者たちに迷惑をかけないだろうか…? と心配しましたが、専属ガイドとクルマつきのツアーだったのでひと安心!
日本語が話せる現地ガイドのダリンさんは、同じ年ごろのお子さんがいるママだったので、息子もすぐになついて仲よくなりました。
遺跡などでちょっと目を離しても、ガイドさんがしっかり手をつないでサポートしてくれたので、とても心強かったです。
↑現地ガイドのダリンさんと息子は、すっかり仲よし! トンレサップ湖にて。
観光地だけあって快適に過ごせる
シェムリアップ空港からホテルやお店が立ち並ぶ街までは、クルマで20分程度。
カンボジアといえば発展途上国の印象が強いですが、アンコールはさすがに世界有数の観光地。快適なホテルが多く、街も整備されています。
地元の人々は優しく穏やかで、親切な人が多く、ずっと気持ちよく過ごせました。
↑街なかにある立地のよい「Prince D’Angkor Hotel」に宿泊しました。
↑スタンダードなツインの客室。
↑街の中心に流れるシェムリアップ川には遊歩道があり、のんびり散歩も楽しめます。
食事は、タイ料理やベトナム料理にどこか似ているけれど、もっとまろやかで優しい味わいのものが多かったです。
フォーに通じる素朴なクメールヌードルや、魚介のスープ、トマトで煮込んだお肉など、子供が食べられる料理もいろいろありました。
↑米粉の麺にお肉、魚介、野菜がたっぷり入ったクメールヌードル。
↑こちらは伝統料理のレストランにて、アンコールビールと。
盛りだくさんな3泊4日のツアー
滞在中は全部で8ヵ所の遺跡をまわり、プノン・バケンの丘からの夕陽鑑賞、東南アジア最大の湖・トンレサップ湖のクルーズ、ナイトマーケット散策、民族舞踊を見ながらのディナー、ホテルのクリスマス・ガラディナーなど盛りだくさんの内容でした。
ユネスコの世界文化遺産に登録されているアンコール遺跡群を見学するには、顔写真つきの「遺跡観光IDパス」が必要。まずは初日に3日間有効のパスを入手しました。
↑遺跡観光パスの発券所。3日間有効で大人1人40USドル。現地通貨はリエル(Riel)ですが、ほとんどの場所でUSドルが通用します。
9~15世紀に栄えたアンコール王朝は、最盛期には現在のタイ、ラオス、ベトナムの一部まで領土を広げました。その時代に造られた仏教やヒンドゥー教の寺院、王族の住居などの遺跡はシェムリアップ周辺に700以上も残っているといいます。
なかでもとくに有名なのは、12世紀に建てられた「アンコール・ワット Angkor Wat」と「アンコール・トム Angkor Thom」ですが、郊外にクルマを走らせて田園地帯にまで足をのばすと、またひと味違った初期の遺跡を見ることもできます。
↑観世音菩薩のお顔がインパクトのある「アンコール・トム」。
↑9世紀ごろに建てられた初期の遺跡は、赤っぽいレンガ造りが特徴的。
意外なことに、子供は遺跡めぐりに大はしゃぎ! でこぼこ歩きにくいのが、かえってオモシロイのでした。
アンコール・トムかプノン・バケンの丘でゾウに乗れると聞きました。
ぜひ乗りたかったけれど、時間帯や人数制限のタイミングが合わず、乗ることができなかったのがちょっとだけ心残り…
でも、丘の上から見た夕陽はとてもキレイで感動的でした。
アンコール・ワットなどの回廊に彫られたアプサラとい天女の姿から生まれた宮廷舞踊「アプサラダンス」をはじめ、民族舞踊のショーもすばらしかったです。
現地の暮らしやおカネについて
トンレサップ湖では、水上集落の暮らしを見ることができました。この集落に住んでいるのは、おもにベトナムから来た人たちだそう。
↑ベトナム人の子供たちが通う水上の小学校。
遺跡では、たくさんの地元の子供たちが元気に遊んでいます。いろんな年代の子が一緒になって、はだしで駆け回る姿はとっても楽しそう。
でも、観光客におみやげを売って家計を助けている子たちも大勢います。
カンボジアの貧困はまだまだキビシく、全人口の3分の1が1日1.25USドル以下で暮らしているといいます。
そして5才以下の子供の4割が栄養不足の状態で、20人にひとりが5才の誕生日を迎えるまでに亡くなっているそう(先進国では120人にひとり。2010年のデータ)。
↑野生のサルともお友達。
遺跡では、小学校にあがる前の小さな子たちも、ポストカード、ガイドブック、伝統織物のスカーフなどを抱え「安いよ。買ってください」と英語や日本語で声をかけてきます。
子供たちは売店で品物を買って、自分たちで値段をつけて売っています。買おうとしないとどんどん値下げしてしまい、元が取れるの? と心配になってしまうこともあります。
定番のおみやげ品をどうせお店で買うつもりなら、子供たちから買ってあげたいと思いました。でも、細かい現金をあまり持っていなかったので、せっかく買いたいと思っても「ごめんね」と振りきるしかない場面も何度かありました。
また、地雷で手足を失った人たちが伝統音楽を学んで、遺跡などで演奏している光景もよく目にしました。ここでも、寄付をしたいけれどコインや1ドル札が手元にないという状況が。
↑遺跡でおみやげを売りながら、学校の宿題をしていた女の子。
これから旅行に行かれる方はぜひ、小出しで使える現金を少し多めに持っていかれるといいと思います。
カンボジアは日本人にとっては物価がかなり安く、レストランやマーケットでも、クレジットカードを使うまでもない金額で食事や買い物ができるケースがほとんど。
↑なんと、カンボジアのクローバーは全部 「四つ葉」!
貧困などの問題を抱えていても、カンボジアの人々はすばらしい文化をもつ自分たちの国に誇りを持って生きているように見えました。
幼い息子にとっても、たくさんの刺激があったようです。
またぜひ家族で訪れてみたい場所になりました。
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